今日は、クリス・マーティン(Chris Martin)の誕生日です。
今日はコールドプレイのボーカル、クリス・マーティンの誕生日(1977生まれ)です。
おめでとうございます。
クリストファー・”クリス”・アンソニー・ジョン・マーティン(Christopher “Chris” Anthony John Martin, 1977年3月2日 – )[1]は、イギリスのミュージシャン。コールドプレイのボーカリスト、マルチプレイヤー。他のアーティストへ楽曲提供も行う。歌唱法としてはファルセットを多用する。-Wikipedia
今日の紹介曲:『Viva La Vida』-(コールドプレイ:Coldplay)です。
まずは公式動画でお楽しみください。
🎬公式クレジット
Coldplay - Viva La Vida (Official Video)
© 2008 Parlophone Records Ltd, a Warner Music Group Company
2行解説
💿 2008年リリースのアルバム『Viva La Vida or Death and All His Friends』収録曲。
壮大なオーケストレーションと印象的なリリックで、Coldplayの代表作として世界的ヒットを記録しました。
やはり、ライブの空気感は違いますね・・・・・!!!!すごい。
🎬🎬公式クレジット
Coldplay - Viva La Vida (Live In São Paulo)
© 2018 Parlophone Records Ltd, a Warner Music Group Company
2行解説
🌎 2017年11月にブラジル・サンパウロで収録されたライブ映像で、ドキュメンタリー作品『A Head Full of Dreams』およびライブアルバム『Live In Buenos Aires』に収録。
壮大な観客の大合唱とともに、Coldplayの象徴的アンセム「Viva La Vida」が感動的に再現されています。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・
My Age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60才~ |
曲のリリース年 | 2008 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、50才を過ぎていました。
こうやって毎日記事を書いていますと、結構社会人になってから聴いた曲もありますね( ;∀;)
コールドプレイは、そもそも僕の趣向にあった楽曲で、全体が重なり合って、徐々に盛り上がる構成がとても良いですね。好きな組み立ての楽曲です。Good!!!
僕にとっては、最近の曲ですが、今から四半世紀前の楽曲とも言えます。一応、当時の時代背景を記載しておきます。
2008年の時代背景:日本と海外
Coldplayの「Viva La Vida」がリリースされた2008年は、世界的に大きな変化が起こった年でした。経済危機や政治の転換期、そしてテクノロジーの進化が同時に進行しており、その時代の空気感が音楽にも影響を与えていました。
1. 世界の動き
① リーマン・ショックと世界経済の混乱
2008年は、リーマン・ショックによって世界経済が大混乱に陥った年でした。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、それをきっかけに金融危機が連鎖的に広がり、各国の株価が暴落しました。
これにより、失業率の上昇や企業倒産が相次ぎ、一般市民の生活も大きな打撃を受けました。音楽業界でもCDの売上減少やライブイベントの縮小など、影響が出始めていました。
② アメリカ大統領選と「変革」のムード
2008年は、アメリカでバラク・オバマが「Yes We Can」をスローガンに掲げ、歴史上初のアフリカ系アメリカ人大統領として選出された年でもあります。
「変革(Change)」というメッセージが広がり、多くの人が政治への関心を持ち始めました。このような社会の変化への期待と不安が入り混じる時代の空気が、「Viva La Vida」の歌詞にも共鳴する部分があると言われています。
③ SNSの発展と音楽のデジタル化
この頃、FacebookやTwitterが急成長し、世界中でSNSを通じた情報共有が加速しました。また、音楽業界ではCDからデジタル配信へとシフトし、AppleのiTunes Storeが世界的に普及。
Coldplayもこの波に乗り、「Viva La Vida」はiTunes史上初のダウンロードランキング1位を記録するなど、デジタル時代の音楽の象徴となりました。
2. 日本の動き
① 経済の低迷と「派遣切り」問題
日本では、アメリカ発のリーマン・ショックの影響で企業の業績が悪化し、「派遣切り」(非正規雇用者の契約打ち切り)が社会問題になりました。
特に製造業や小売業での雇用環境が不安定になり、「失われた10年」の延長とも言える厳しい経済状況に直面しました。
② 政治の混乱
2008年、日本の政治も不安定な状態でした。前年(2007年)に安倍晋三首相(第一次政権)が辞任し、福田康夫政権が発足。しかし、わずか1年後の9月には福田首相も辞任し、麻生太郎政権が誕生しました。このように首相が次々と交代し、政策の一貫性がないことに対する国民の不満が高まっていました。
③ 音楽業界:J-POPの変化
2008年の日本の音楽シーンでは、CD売上が減少する一方で、着うた(携帯電話の音楽配信サービス)が大きな影響力を持ち始めました。
EXILEやMr.Children、嵐などが人気を集める中、世界的なトレンドとして洋楽のダウンロード数も増加。Coldplayの「Viva La Vida」も、日本の洋楽ファンの間で注目されました。
まとめ
2008年は、世界的な経済危機と政治の変革が同時に進行し、人々の不安と希望が入り混じる時代でした。Coldplayの「Viva La Vida」が持つ「栄光と没落」「変化の時代」というテーマは、この年の社会の雰囲気と見事にシンクロしており、それが多くの人々の心に響いた要因の一つだったと言えるでしょう。
Coldplay「Viva La Vida」── 音楽と物語が織りなす時代の象徴
Coldplayの「Viva La Vida」は、単なるヒット曲の枠を超え、音楽的・文化的に多層的な魅力を持つ楽曲として、多くの人々を魅了しました。2008年にリリースされたこの曲は、当時の音楽シーンに新たな風を吹き込み、ロックやポップスの枠を超えたオーケストラ的なアレンジや、歴史的・文学的な要素を取り入れた歌詞で高く評価されました。
本記事では、「Viva La Vida」が持つ音楽的な革新性、歌詞の解釈、制作背景、そして社会的な影響について深く掘り下げていきます。
壮大なオーケストラアレンジとColdplayの挑戦
「Viva La Vida」の最も印象的な特徴は、ストリングスを中心とした壮大なオーケストラアレンジです。ロックバンドの楽曲でありながら、冒頭から弦楽器が主役となり、映画音楽のようなスケール感を持つアレンジは、従来のColdplayのサウンドから大きく進化したものでした。
この楽曲のリズムは一定のパターンを保ちつつも、段階的に盛り上がる構成が特徴です。(まさにこれが真髄です!) シャッフル気味のリズムと重厚なストリングスが組み合わさることで、静けさと激しさが交互に訪れる独特のグルーヴを生み出しています。これはColdplayが長年培ってきたメロディアスな作曲技術と、プロデューサーのBrian Enoによる実験的なアプローチが融合した結果とも言えます。
クリス・マーティンのボーカルも、楽曲の雰囲気を決定づける重要な要素です。彼の歌い方は、時に力強く、時に儚げで、聴く者に情感を強く訴えかけます。楽曲全体に散りばめられたコーラスやハーモニーの使い方も巧妙で、まるでひとつのドラマを演じるかのように、感情の起伏を繊細に表現しています。
歌詞が描く「栄光」と「没落」の物語

「Viva La Vida」の歌詞は、Coldplayの楽曲の中でも特に解釈が分かれるもののひとつです。タイトルはスペイン語で「人生を生きろ」という意味を持ち、曲全体を通して「かつて世界を支配していたが、今はすべてを失った者」の視点から語られています。
冒頭の「I used to rule the world(かつて世界を支配していた)」というフレーズは、過去の栄光を思い返す主人公の姿を鮮明に描き出します。そして「Now in the morning I sleep alone(今は朝になっても一人で眠る)」という言葉が、現在の孤独と対比され、権力や栄光がいかに儚いものであるかを伝えています。
この歌詞は、歴史的・宗教的な要素を多く含んでおり、フランス革命を題材にしているという説もあります。実際、Coldplayがこの曲のプロモーションで使用したアルバムアートには、ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が採用されており、革命と権力の移り変わりというテーマが強調されています。
一方で、個人的な視点から解釈することも可能です。成功を収めた後に孤独を感じる人物の心理は、歴史上の王や権力者だけでなく、現代社会に生きる誰もが共感できる普遍的なものです。この楽曲が世界中のリスナーに響くのは、こうした個々の人生に通じる普遍性を持っているからでしょう。
Brian Enoの影響と制作の裏側
「Viva La Vida」は、ColdplayがプロデューサーのBrian Enoと初めて本格的にタッグを組んだアルバム『Viva La Vida or Death and All His Friends』に収録されています。Enoは、U2やDavid Bowieのプロデュースで知られ、アート的な実験性を音楽に持ち込むことで有名です。
制作過程では、Coldplayが従来の作曲スタイルを一新し、偶然性を取り入れた実験的なアプローチを行いました。特に、「Viva La Vida」では、ランダムな音のテクスチャーや意図的に不安定なコード進行を試すなど、革新的な手法が取り入れられています。
また、バンドメンバーは「無駄に聞こえる音こそが重要な役割を果たす」というEnoの哲学に影響を受け、従来のロックサウンドから一歩踏み出した表現を模索しました。このプロセスが、Coldplayの音楽をより立体的で深みのあるものへと進化させたのです。
社会・文化への影響と評価
「Viva La Vida」は、リリース後すぐに世界的なヒットとなり、多くの音楽賞を受賞しました。2009年のグラミー賞では「最優秀楽曲賞」に輝き、Coldplayのキャリアにおいても最も成功した楽曲のひとつとして語り継がれています。
この曲のメッセージ性は、政治や社会の文脈においてもしばしば引用されており、各国の政治運動や抗議活動の中で使用されたこともあります。栄光から転落するというテーマは、単なる個人の物語にとどまらず、社会や国の歴史にも共通する普遍的なものです。
また、音楽ビデオやライブパフォーマンスにおいても、視覚的な演出が楽曲の世界観を強く補完しています。特に、ツアーで披露された壮大なステージ演出や、Chris Martinが王の衣装を着て登場する演出は、曲のテーマを視覚的に強調するものとなっています。
永遠に語り継がれる名曲
Coldplayの「Viva La Vida」は、音楽的な革新性、物語性のある歌詞、実験的な制作手法、そして社会的な影響力が融合した、時代を超えて愛される楽曲です。
この曲は、単なるポップソングにとどまらず、人間の栄光と没落、希望と絶望という対照的なテーマを描き、リスナーに深い内省を促します。そして、それを壮大な音楽で包み込むことで、感情を揺さぶる芸術作品へと昇華させました。
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