僕の勝手なBest10:『T-Rex』-第3位:『20th Century Boy』 をご紹介!

「僕の勝手なBest10」、今回は『T-Rex』編です。

そこで今回は、まずはT-Rexについて、各記事の冒頭に紹介文を掲載しますので、今後のランキングを続けて読まれる方は、この部分は毎回同じですので、読み飛ばしていただいて結構です。( ;∀;)

T. Rexとは・・・・!

T. Rexは、マーク・ボランを中心に結成されたイギリスのロックバンドで、1970年代にグラムロックを代表する存在として大きな成功を収めました。

元々はサイケデリック・フォーク的な「Tyrannosaurus Rex」として活動していましたが、1970年にバンド名を短縮し、よりシンプルでダンサブルなロックサウンドへとシフトしました。

「Ride a White Swan」がヒットすると、一気にグラムロック・ムーブメントの中心へと躍り出ます。
彼らの音楽は、シンプルなリフとグルーヴ感が特徴で、「Bang a Gong (Get It On)」「20th Century Boy」「Metal Guru」などの楽曲は、今もなお多くのアーティストに影響を与えています。
ボランのカリスマ性と煌びやかなスタイルは、デヴィッド・ボウイやスージー・スーらにも大きな影響を与えました。

しかし、彼は1977年に29歳の若さで交通事故により急逝しました。
それでも、T. Rexの音楽は今も色褪せることなく、多くのファンに愛され続けています。

僕の勝手なBest10:T-Rex編-第3位は-『20th Century Boy 』 です。 -(公式動画です)

クレジット
T. Rex - 20th Century Boy (Full Version) [HD]
© Demon Music Group / Marc Bolan Estate

解説(2行)
1973年にリリースされたT.レックスの代表曲で、強烈なギターリフとグラムロックの象徴的サウンドが際立ちます。BBC「Top Of The Pops」での貴重な映像を復元したバージョンで、半世紀ぶりに完全公開されました。
クレジット
T. Rex - 20th Century Boy (Official Video)
© Marc Bolan / T. Rex Estate

解説(2行)
1973年に全英シングルチャート3位を記録した、T.レックスの代表的グラムロック・ナンバー。
90年代にはリーバイスのCM(出演:ブラッド・ピット)で再注目され、日本の漫画『20世紀少年』のタイトルにも影響を与えました。

音楽シーンは大きなT-rexと「20th Century Boy」——時代を超えたロックの象徴転換期

本記事では、「20th Century Boy」の音楽的特徴や歌詞に込められた意味、T-rexが当時の社会に与えた影響、さらには日本文化との関わりまで、多角的な視点で考察していきます。


20世紀を象徴するアンセム——楽曲の背景と時代性

「20th Century Boy」は1973年にシングルとして発表され、同年のアルバム『Tanx』に収録されました。当時、T-rexはすでに数々のヒットを飛ばし、イギリスの音楽シーンを席巻していました。しかし、その絶頂期に生まれたこの曲は、単なるヒットソングではなく、ロックの歴史に刻まれる一曲となりました。(当時僕は中学3年生。T-Rexにかなりハマっておりました。)

1970年代初頭のイギリスは、政治的不安、経済の停滞、そして社会の変革が渦巻く時代でした。若者たちは既存の価値観に疑問を抱き、新たなアイデンティティを模索していました。そんな中で、「20th Century Boy」は、まさに時代を象徴する楽曲として登場します。そのタイトルからも分かる通り、この曲は「20世紀の少年」として生きることの意味、つまり変革の時代を生き抜く若者の姿を描いています。

歌詞には直接的なメッセージは少ないものの、繰り返される「ボーイ」というフレーズは、自由や反抗、そして未来への期待といった多様な意味を内包しています。これは、同時代の若者たちが抱えていたアイデンティティの揺らぎや、新しい価値観への憧れを映し出していると言えるでしょう。


音楽的特徴——シンプルながら圧倒的な存在感

「20th Century Boy」の最大の特徴は、そのファットなギターリフと強烈なグルーヴにあります。イントロから鳴り響くギターリフは、非常にシンプルでありながら圧倒的な存在感を持ち、聴く者を一気に引き込みます。このリフは、後のロックバンドに大きな影響を与え、ガレージロックやパンク、さらにはハードロックの世界でもリスペクトされるサウンドとなりました。

また、ボランのボーカルスタイルも、この楽曲の魅力を決定づける要素です。彼の歌い方は、シンプルながら感情に満ちており、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。そのため、「20th Century Boy」は単なるロックソングではなく、聴く者の内面に直接訴えかける力を持つ楽曲となっています。

加えて、リズムセクションのシンプルなビートも、楽曲全体のグルーヴ感を生み出す重要な要素です。特に、ドラムとベースが絶妙に絡み合うことで、楽曲に独特の躍動感を与えています。この一体感こそが、T-rexの持つ魔法のような魅力の一端であると言えるでしょう。


歌詞の解釈——「ボーイ」が持つ多面的な意味

「20th Century Boy」の歌詞は、一見すると単純なロックンロールのフレーズのように思えます。しかし、よく聴いてみると、そこには深いメッセージが込められています。

「20世紀の少年」という言葉には、単なる若者の象徴以上の意味が込められていると考えられます。20世紀は、技術革新と社会変革が急速に進んだ時代でした。その中で、個人がどのように自分のアイデンティティを確立し、社会と向き合っていくのか。この曲は、そうした普遍的なテーマを象徴的に表現しているのです。

また、「ボーイ」という言葉の繰り返しは、少年時代の無垢さやエネルギーを示すだけでなく、時代に翻弄される存在としての若者を描いているとも解釈できます。これは、どの時代の若者にも共感される普遍的なテーマであり、「20th Century Boy」が時代を超えて愛される理由の一つと言えるでしょう。


日本文化との関わり——映画やアニメでの影響

「20th Century Boy」は、日本でも非常に人気の高い楽曲の一つです。特に、浦沢直樹の漫画『20世紀少年』が、この楽曲からインスピレーションを受けてタイトルを付けたことは有名です。
また、実写映画版『20世紀少年』でも「20th Century Boy」が主題歌として使用されており、映画のクライマックスを盛り上げる役割を果たしています。同作は、少年時代の夢や希望、大人になった現実とのギャップを描いた作品であり、そのテーマは楽曲の持つメッセージと見事に共鳴しています。


終わりに——時代を超えて響くメッセージ

T-rexの「20th Century Boy」は、単なる1970年代のロックンロールではなく、時代を超えて語り継がれるアンセムです。その理由は、楽曲の持つエネルギー、シンプルながら強烈なリフ、そして歌詞に込められた普遍的なメッセージにあります。

また、T-rexが示したグラムロックのスタイルは、ファッションや映画、さらには現代のポップカルチャーにも影響を与え続けています。時代が変わっても、「20th Century Boy」が持つ自由でエネルギッシュなスピリットは、多くの人々に勇気とインスピレーションを与え続けることでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました