【5月26日】は、TAKUROの誕生日!!
今日(5/26)は、GLAYのTAKUROの誕生日。本名は久保琢郎(くぼ たくろう)、1971年生まれ・北海道函館市出身。1994年にメジャーデビューしたGLAYの作詞・作曲の中心人物であり、「HOWEVER」「Winter, again」など多くの代表曲を手がけました。情熱的で叙情的なメロディと詞世界が、90年代J-ROCKシーンを象徴する存在となっています。また、ソロアーティストとしてもインストゥルメンタル作品を発表し、ギタリストとしての表現を追求し続けています。
まずは公式動画をご覧ください。―『HOWEVER』(GLAY )
【クレジット】
曲名:HOWEVER
アーティスト:GLAY
作詞・作曲:TAKURO
リリース:1997年(12thシングル)
レーベル:ポニーキャニオン
提供元:GLAY Official YouTube Channel
【2行解説】
壮大なバラード「HOWEVER」は、GLAYの代表曲のひとつであり、恋愛の喪失と再生を切々と歌い上げる名作です。1997年のリリース以来、数々のチャートで1位を獲得し、今なお愛され続ける平成バラードの金字塔です。
✅ クレジットと2行解説
🎥 GLAY / HOWEVER (THE GREAT VACATION in NISSAN STADIUM)
公開:2010年4月9日
出典:GLAY公式YouTubeチャンネル(@GLAY)
【2行解説】
2009年8月16日、日産スタジアムで行われた「HOTEL GLAY」公演からのライブ映像。
代表曲「HOWEVER」を壮大なスケールで披露した、GLAY公式による貴重な記録です。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My Age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60才~ |
曲のリリース年 | 1997 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、本部の激務から解放され、通常の営業店に配属されて2年目の頃です。
営業担当だったと思います。なので、車の中で聴いたかもしれませんし、家で聴いたかも?
きっかけは覚えてきませんが、なぜか当時GRAYをよく聴いていた記憶はあります。
なかでも、この「HOWEVER」のメロディーラインにはハマりました。テルのハスキーボイスに、曲調がバラード系は僕にドンピシャ。短期間でどれだけリピートしたかわからないくらいに聴きましたね。さすがにカラオケで歌うのは難しすぎる歌でした。(>_<)
はじめに:心に沁みる究極ラブバラード
1997年5月28日にリリースされたGLAYの「HOWEVER」は、愛と別れを繊細かつ壮大に描き出すラブバラードです。リリース後すぐにオリコンシングルチャートで5週連続1位を記録し、国内で160万枚を超えるセールスを達成しました。感情の機微を丁寧にすくい上げたメロディーと歌詞は、今なおライブやカラオケで世代を問わず歌い継がれています。本記事では、リリース当時の時代背景から音楽的構造、歌詞の魅力まで、あらゆる角度からこの名曲の本質に迫ります。
GLAYの軌跡:函館から国民的ロックバンドへ
GLAYは1988年に北海道函館で、TERU(ボーカル)とTAKURO(ギター)を中心に結成されました。後にHISASHI(ギター)、JIRO(ベース)が加入し、4人体制が完成。1994年にメジャーデビューを果たすと、ビジュアル系ブームの波に乗り、華やかな衣装やエネルギッシュなライブパフォーマンスで注目を集めました。1996年のアルバム『BEAT out!』で初のオリコン1位を獲得し、その名は全国区へと浸透。翌年の「HOWEVER」でバンドの音楽性は深化を見せ、広範なリスナー層に響く作品となりました。2025年現在も彼らの活動は勢いを保っており、日本のロックを牽引する存在であり続けています。

また、GLAYはシングル・アルバムのチャートアクションにとどまらず、大規模なライブ動員数でも記録を樹立。1999年の幕張メッセ20万人無料ライブや、2023年の東京ドーム公演など、常に“時代と向き合う”音楽集団として愛されてきました。
1997年を彩った出来事:社会・文化・音楽の交錯
日本の社会:経済不安と文化の広がり
1997年、日本経済はバブル崩壊後の余波に揺れていました。11月には大手証券会社の山一證券が自主廃業し、金融不安が加速。一方で、7月の豪雨による被害や、テレビアニメ『ポケットモンスター』の放送開始、7月公開のスタジオジブリ作品『もののけ姫』など、エンターテインメントの面では大きな動きがありました。そんな不安と希望が入り混じる時代に、「HOWEVER」の深い情感は多くの人々の心に寄り添ったのです。

また、家庭用インターネットの普及や、CDプレイヤーの低価格化もこの年の象徴です。音楽が人々の日常により深く根づき始める転換期に、「HOWEVER」は“聴き流すのではなく、聴き入る音楽”として存在感を放ちました。
世界の音楽トレンド:ジャンルを超えた潮流
海外では、ブリットポップの全盛期を迎え、オアシスの「D’You Know What I Mean?」がヒット。アメリカでは、ノトーリアス・B.I.G.の死がヒップホップ界に衝撃を与え、エレクトロニックシーンではプロディジーが先鋭的なサウンドで存在感を示しました。多様化する世界の音楽のなかで、GLAYの「HOWEVER」は日本から情感を発信した一曲として、独特の位置を占めています。
誕生秘話:ドラマと楽曲の幸福な邂逅
「HOWEVER」は、TBS系ドラマ『略奪愛・アブない女』の主題歌として制作され、1997年5月28日に発売されました。TAKUROはドラマのストーリーに触発され、複雑な感情の交錯をテーマに作詞・作曲を担当。プロデューサー佐久間正英の手による編曲は、ロックバラードの枠を超えた豊かな音の広がりを実現し、TERUの表現力を最大限に引き出しました。ドラマとの相乗効果もあり、シングルは爆発的ヒットを記録。GLAYの名を日本中に知らしめた作品となりました。

さらに、TAKUROは当時のインタビューで「この曲はGLAY史上もっとも“生々しい感情”を楽曲に閉じ込めた」と語っており、メンバーにとっても特別な存在であることがうかがえます。
サウンド解剖:コード進行とアレンジの妙
ベーシック進行が生む普遍性
本作のコード進行「Am–F–G–C」は、ポップスやロックで多用される安定感のあるパターンです。この親しみやすい進行が、歌詞の切なさと相まって聴き手の感情を優しく揺さぶります。
ピアノイントロの静寂
楽曲は、静かなピアノによるイントロから始まり、情感に満ちた世界観を提示します。この序章のような音像が、後に展開される感情の波を予感させます。

ギターとストリングスの繊細な絡み
Aメロではアコースティックギターが繊細に響き、サビにかけてはストリングスが加わることで音楽に奥行きを生み出します。編曲の丁寧さが際立つ瞬間です。
エレキギターソロの感情爆発
間奏で展開されるエレキギターのソロは、物語のクライマックスを象徴するかのような情熱的なパート。バラードの中にロックバンドとしての存在感を刻みます。
心に響く歌詞とTERUのボーカル
TERUの声が描き出す心象風景
TERUのボーカルは、抑制された表現から感情の頂点までを緩やかに描き出し、聴き手に寄り添うような力を持っています。特に「やわらかな風が吹くこの場所で」という冒頭とエンディングに繰り返されるフレーズは、物語の円環構造を象徴し、再出発の希望を優しく包み込みます。

また、ライブではマイクから少し距離をとるような歌唱スタイルをとる場面もあり、声の“揺らぎ”をあえて生かしたニュアンスも、聴衆の心を動かします。
愛と再出発の物語性
歌詞には、すれ違いや別れを経た二人が、過去を受け止めながらも未来に歩き出す姿が描かれています。
- 「傷つけたあなたに今告げよう 誰よりも愛してると」は、誤解や孤独の果てに再び向き合った誠実な想いの結晶として心に響きます。
- 「胸に宿る未来図」や「紡ぎ合い生きてる」といったフレーズは、ただの恋愛ではなく、人生を共に歩む覚悟を象徴しています。

繊細な言葉運びと、聴き手の想像力に委ねる余白が共存するこの歌詞は、GLAYの成熟した表現力を体現していると言えるでしょう。
J-ROCK黄金期における「HOWEVER」の位置
90年代後半、日本の音楽シーンではビジュアル系バンドが隆盛を極め、L’Arc〜en〜Ciel、X JAPANといったバンドが注目を浴びていました。同時に、小室哲哉プロデュースのアーティストたちもチャートを席巻し、多様性が音楽の魅力を広げていた時期です。GLAYはその中で、外見よりも「楽曲の本質」で勝負し、特に「HOWEVER」では愛と誠実さを直球で表現することで、独自のポジションを築いたといえるでしょう。
現代への継承:共感と再発見の波
SNS時代の広がり
2020年代以降、「HOWEVER」はTikTokやYouTubeを通じて若い世代に再発見され、「泣ける曲」「恋愛ソングの金字塔」として多くのカバー動画が投稿されています。GLAYの公式MVも累計1億再生を突破し、その普遍性があらためて注目されています。

2024年ライブでの再会
2024年の全国ツアー最終公演では、「HOWEVER」がセットリストのハイライトとして演奏され、会場では大合唱が巻き起こりました。TERUが語りかけるように歌ったサビ部分では、多くの観客が涙をこぼしたと言われています。時代が変わっても、この曲が持つ“語りかける力”は変わらず、再び多くの人の心に寄り添っています。
まとめ:時代を超えるバラードの本質
「HOWEVER」は、GLAYが全盛期に生み出した“感情の結晶”とも呼べる一曲です。1997年という時代背景の中で、ただのヒットソングに終わらず、聴く者の心の中に“その人だけの物語”を刻み込みました。愛することの苦しさと温かさ、その両方を包み込んだ名曲は、これからも多くの人々に寄り添い続けるでしょう。
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