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僕の勝手なBest10:【Boston】編-第7位は・・・
【Boston】編-第7位は、『Can’tcha Say (You Believe In Me)-キャンチャ・セイ』です。これまたボストンサウンド。ある意味イントロ当てクイズでもすぐわかります(;”∀”)
まずはYouTubeで2つの動画をご覧ください。
🎧 公式動画クレジット
🎸 Boston - Can’tcha Say (You Believe In Me) / Still In Love
📅 公開日:2018年7月31日
📺 視聴回数:150万回以上
👥 チャンネル登録者数:29.6万人(Boston公式チャンネル)
【2行解説】
💿 アルバム『Third Stage』(1986年)に収録されたバラード。
🎼 トム・ショルツの繊細なプロデュースが光る、叙情的な名曲。
ライブバージョンはこちら
🎧 公式動画クレジット
🎸 Boston – Can’tcha Say (You Believe in Me) (Live)
📅 公開日:2025年2月28日
👥 提供元:Routenote / Raygun
【2行解説】
🪩 2025年に突如リリースされたライブ音源。
🎤 トム・ショルツとブラッド・デルプによる往年の名演を再現。
【80年代ロックの傑作】Boston「Can’tcha Say You Believe in Me / Still in Love」に込められた再生と永遠の愛
時を越えて響く二部構成の名曲
アメリカのロックバンドBostonが1986年に発表した楽曲「Can’tcha Say You Believe in Me / Still in Love」は、アルバム『Third Stage』に収録された名曲です。タイトル通り、実質的には二つの楽曲を一体化させた構成で、切実な愛の訴えと、変わらぬ想いを描いた情熱的なストーリーが展開されます。
この曲は、Bostonが8年間の沈黙を経てリリースしたアルバム『Third Stage』(1986年9月23日発売)からの3枚目のシングルで、前作『Don’t Look Back』(1978年)以来となる新作として当時大きな話題を集めました。

「Third Stage」までの道のり:技術と情熱が織りなす復活劇
完璧主義が生んだ長い沈黙
Bostonの中心人物であるトム・ショルツは、MITで機械工学を修めた技術者出身のミュージシャンです。彼は1976年のデビュー作『Boston』と、続く『Don’t Look Back』で全米を席巻しましたが、レコード会社とのトラブルや、彼自身の完璧主義が災いし、新作発表までに8年を要しました。
この空白期間、ショルツは自宅の地下にある「Hideaway Studio」にこもり、ほぼすべてのパートを自ら演奏・録音。ギター、ベース、ドラム、キーボード、さらには自作のギターエフェクター「Rockman」も用い、精緻なサウンド構築に取り組みました。

壮大な復活:全米1位の快挙
1986年、ようやく完成した『Third Stage』はMCAレコードからリリースされ、全米ビルボードで4週連続1位を記録。シングル「Amanda」は2週連続1位を獲得し、Bostonの人気と音楽的実力を改めて世に示しました。
このアルバムに収録された「Can’tcha Say You Believe in Me / Still in Love」は、アルバム全体の完成度を象徴する楽曲のひとつであり、バンドの再生を物語る存在でもあります。
二部構成が生み出す音楽のドラマ性
前半:信頼を求める切なる叫び
「Can’tcha Say You Believe in Me」パートでは、かつての関係を取り戻そうとする主人公の心情がストレートに綴られています。

Can’tcha say you believe in me?(僕のことを信じてるって、言ってくれないの?)
Can’tcha see what you mean to me?(君が僕にとってどれほど大切か、わからないの?)
このフレーズは、リスナーの胸にまっすぐに響く真摯な問いかけです。ショルツの特徴的なギターアルペジオと、ブラッド・デルプの透き通った歌声(彼の声、大好きです!!)が重なり合い、楽曲は静かに、しかし深く語りかけます。
後半:「Still in Love」が描く永遠の愛
曲は途中から「Still in Love」のセクションへと移行し、メロディは一層の熱を帯びていきます。ここでは、別れや葛藤を乗り越えた末に再び寄り添いたいという強い想いが、繊細な表現と力強いサウンドで描かれます。
Ooohh, still in love with you(ああ、まだ君に恋している)
You know I need you baby, to stand by me(そばにいてほしいって、君もわかってるよね)Can’t you see I need you, baby(僕がどれだけ君を必要としてるか、わからないの?)
Oooh, I’m still in love with you(ああ、今もずっと君を愛しているんだ)

ブラッド・デルプの情熱的かつ緻密な歌唱が、聴く者の心を優しく揺さぶります。とりわけ「I’m still in love with you」という繰り返しは、相手への愛が決して色あせていないこと、そしてその想いが今も続いているという切実な願いを、胸に迫る形で伝えています。
この後半部分は、単なるラブソングを超えて、時間やすれ違いを越えてなお変わらぬ想いを抱き続ける人間の感情を、見事に音楽へと昇華させたセクションといえるでしょう。
音楽技術と芸術性の融合
ギターとボーカルが織りなす緻密な構成
トム・ショルツのギターは、単なる演奏を超えて「語る」ような表現力を持っています。多重録音されたハーモニーやキーボードのレイヤーが織りなすサウンドは、80年代ロックの枠を超えた芸術的完成度を誇ります。

また、ブラッド・デルプのボーカルは、極めて広い音域を自在に操りながらも、感情過多にならず、常に楽曲のテーマを明確に伝えます。その職人的な表現力が、曲の深みを何倍にも増幅させています。
時代背景と日本での受容
アメリカ:ジャンルが入り混じる時代に咲いた異彩
1986年のアメリカ音楽界では、Madonna、Whitney Houston、Bon Joviなどがチャートを席巻していました。MTVの隆盛もあり、視覚的演出が音楽の一部となりつつあった時代です。

そのなかでBostonは、派手な映像やスタイルに頼らず、純粋な音楽性と緻密なアレンジで勝負しており、その姿勢はむしろ時代の逆を行くものだったとも言えます。
日本:シティポップ全盛期に鳴り響いた異国の旋律
同じ時期、日本では山下達郎や竹内まりやといったシティポップが成熟期を迎えており、アレンジやサウンドの精緻さが注目されていました。Bostonのサウンドは、そうした日本の音楽ファンにも共鳴し、FMラジオなどを通じて静かに広がっていきました。
プログレッシブロックやハードロックの要素を併せ持つBostonの音楽は、後のビジュアル系バンドの音作りにも、間接的な影響を与えたと考えられます。
音楽が伝える、普遍的で深いメッセージ
「Can’tcha Say You Believe in Me / Still in Love」は、失った信頼を取り戻そうとする切実な願いと、変わらぬ愛への想いが織り込まれた、普遍的なテーマを持つ楽曲です。
とくに前半で登場する、
Some things in the past are better left behind
(過去のことの中には、忘れてしまったほうがいいこともある)
という一節には、過去の過ちやすれ違いに執着せず、未来へ向かって歩むことの大切さが込められています。これは、恋愛に限らず、友情や家族関係などさまざまな人間関係においても通じるメッセージといえるでしょう。

最後に一言!
最初の動画の14秒~20秒の間。このメロディーどこかで聞いた気がしませんか?
気がついた方は、僕と同じくらい洋楽聴きこんでいますね(;”∀”)
次の動画の出だしと比べてください。よく似てませんか?➡Last Resort The Eagles

『Can’tcha Say (You Believe In Me ) 』–Boston:意訳
離れて過ごした時間の中で
僕の心から君が消えることはなかった夢の中では 何度も君に会った
まるで昨日のことのように はっきりと昔のことは置いていこう
大事なのは 今 君がそばにいること信じてくれないか?
僕の気持ちを わかってくれないか?言葉にしてほしい
君が 僕を信じてくれてるとそれだけで 歩いていけるんだ
君がいるだけで 世界は違って見える今夜だけでも そばにいて
だって 僕はまだ 君を愛しているから引用:ブログ 洋楽和訳 Neverending Music 日本語訳 by 音時 より
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