3月30日はエリック・クラプトンの誕生日!クリーム時代の名曲『White Room』をご紹介!
3月30日は、伝説のギタリスト、エリック・クラプトンの誕生日です!
1945年3月30日生まれのクラプトンは、2025年現在、80歳になりました。ブルースロックの巨匠として知られ、1960年代から現在に至るまで、音楽シーンに多大な影響を与えてきたレジェンドです。今回は、そんなクラプトンの誕生日をお祝いしながら、彼がクリーム(Cream)時代に残した名曲『White Room』をご紹介します!
では、さっそくこの名曲を動画でチェック!
クリーム『White Room』スタジオバージョン
スタジオ録音バージョンで、クラプトンのギターとジャック・ブルースのボーカルが際立つ名演です。
クリーム『White Room』ライブ映像(1968年)
1968年のライブパフォーマンス。クリームのエネルギッシュな演奏が楽しめます。
クリーム『White Room』再結成ライブ(2005年)
2005年のロイヤル・アルバート・ホールでのクリーム再結成ライブバージョン。クラプトンの円熟したギタープレイとクリームの迫力ある演奏が味わえます。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1968 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
僕がこの曲を初めて聴いたのは、大学時代です。場所はいつもの世田谷区のアパート。
最寄り駅は、京王線の「明大前」でした。
明治大学に通っていた、高校時代の同級生の金子君からまずエリッククラプトンの「いとしのレイラ」を聴かせてもらったのが、クラプトンとの付き合いの始まりです。あれから、40年以上が過ぎました。(;_;)/~~~
以下で詳しく述べますが、クラプトンは伝説のバンドをいくつか経た後、ソロ活動をしています。ということで、僕も足を延ばして、「クリーム」も聴いていたわけですね。
エリッククラプトンと言えば・・・・「いとしのレイラ」がやはり一番先に出てくる楽曲名ですが、僕の勝手なBest10【エリック・クラプトン】編を考え、ここではこの曲を紹介しておきます。でも僕にはインパクトのある衝撃的な曲でした。
エリック・クラプトンのプロフィール
ブルースロックの巨匠の軌跡
エリック・クラプトン(Eric Clapton)は、1945年3月30日生まれ、イギリス・サリー州出身のギタリスト、シンガーソングライターです。1960年代から音楽活動をスタートさせ、ヤードバーズ(The Yardbirds)、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ(John Mayall & the Bluesbreakers)を経て、1966年にクリーム(Cream)を結成。クリームは、クラプトン(ギター)、ジャック・ブルース(ベース、ボーカル)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)によるスーパーグループとして知られ、ブルースロックとサイケデリックロックを融合させた革新的なサウンドで一世を風靡しました。
クラプトンはクリーム解散後、デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)を結成し、『Layla』などの名曲を生み出しました。1970年代以降はソロアーティストとして活動を続け、『Wonderful Tonight』や『Tears in Heaven』などのヒット曲をリリース。グラミー賞を18回受賞し、「スローハンド」の愛称で親しまれる彼は、ロック史に燦然と輝く存在です。『White Room』が収録されたクリームのアルバム『Wheels of Fire』(1968年)は、彼のキャリアの中でも重要な一枚として知られています。
時代を超えた影響力と現代での活躍
クラプトンの音楽は、時代を超えて多くのアーティストやリスナーに影響を与えてきました。1960年代のクリーム時代には、ブルースロックにサイケデリックな要素を取り入れ、ロックの可能性を広げました。1970年代にはソロアーティストとして、ブルースのルーツを大切にしながらもポップな要素を取り入れたサウンドで幅広いファンを獲得。1990年代には『Unplugged』アルバムでアコースティックな一面を見せ、新たな世代にもその魅力を伝えました。
2020年代に入ってもクラプトンの勢いは止まりません。2023年にはロサンゼルスで開催された「Crossroads Guitar Festival」を主催し、若手アーティストとの共演を通じて、ブルースの伝統を次世代に継承しています。YouTubeやストリーミングサービスを通じて、彼の音楽が若い世代にも再発見されています。

『White Room』の制作背景
アルバム『Wheels of Fire』のコンセプトと1960年代の音楽シーン
『White Room』は、1968年にリリースされたクリームのアルバム『Wheels of Fire』に収録されています。このアルバムは、スタジオ録音とライブ録音の2枚組で構成されており、クリームの多面性を示す作品として高く評価されました。1960年代後半は、ロックが多様化し、サイケデリックロックやブルースロックが台頭していた時代。ビートルズの『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』(1967年)やジミ・ヘンドリックスの登場により、ロックは実験的な方向へと進化していました。
『Wheels of Fire』は、そんな時代の中でクリームが放った金字塔です。『White Room』は、ジャック・ブルースと詩人のピート・ブラウンが共作した楽曲で、サイケデリックな歌詞とブルースロックの重厚なサウンドが融合した一曲。クラプトンのギターは、ワウペダルを効果的に使い、独特の浮遊感を生み出しています。アルバムは全米1位を獲得し、クリームの代表作として今も語り継がれています。

制作プロセスとクリームのこだわり
『White Room』の制作において、クリームの3人はそれぞれの個性を存分に発揮しました。ジャック・ブルースのベースラインは、曲のイントロで印象的な5/4拍子を刻み、サイケデリックな雰囲気を強調。クラプトンのギターは、ワウペダルを使ったリフが特徴的で、ブルースの哀愁とロックのエネルギーを融合させています。ジンジャー・ベイカーのドラムは、重厚で複雑なリズムを叩き出し、曲にダイナミズムを加えました。
クラプトンはこの曲のレコーディングについて、「ジャックとピートの書いた歌詞がとても詩的で、ギターでその世界観を表現したかった」と語っています。『White Room』のレコーディングは、ロンドンのIBCスタジオとニューヨークのアトランティックスタジオで行われ、プロデューサーのフェリックス・パパラルディが全体のサウンドをまとめ上げました。クラプトンのギタープレイは、テクニカルでありながらも感情的で、聴く者をサイケデリックな世界へと引き込みます。
歌詞の紹介と解釈
サイケデリックな世界観
『White Room』の歌詞は、ジャック・ブルースとピート・ブラウンによる共作で、サイケデリックなイメージに満ちています。以下に、歌詞の一部を紹介します。
In the white room with black curtains near the station
Black-roof country, no gold pavements, tired starlings
Silver horses ran down moonbeams in your dark eyes
Dawn-light smiles on you leaving, my contentment
(白い部屋で、駅の近くの黒いカーテン
黒い屋根の田舎、金の舗道はなく、疲れたムクドリ
銀の馬が月光を駆け下り、君の暗い瞳に
夜明けの光が微笑み、君が去る、僕の満足)
この歌詞は、抽象的で夢のような情景を描いており、1960年代のサイケデリック文化を反映しています。「白い部屋」や「黒いカーテン」は、現実と非現実の境界を象徴しているとも解釈され、ブルース自身の内面的な葛藤や幻覚的な体験を表現しているとも言われています。クラプトンのギターとブルースのボーカルが、歌詞の幻想的な雰囲気をさらに引き立てています。
僕がこの曲を初めて聴いた大学時代、歌詞の意味を考えながら聴いていました。抽象的な表現に戸惑いつつも、クラプトンのギターが奏でるメロディに引き込まれ、まるで白い部屋の中で浮遊しているような感覚を覚えたんです。(大盛一丁!)『White Room』は、言葉を超えた感情を呼び起こす力を持った楽曲です。
テーマと感情の流れ
現実と非現実の境界
『White Room』の中心的なテーマは、「現実と非現実の境界」です。サイケデリックな歌詞とサウンドが、聴く者を現実から切り離し、夢のような世界へと誘います。曲の構成は、5/4拍子のイントロから始まり、4/4拍子へと移行する流れが特徴的で、クラプトンのギターソロが感情の高ぶりを表現。ブルースのボーカルは、哀愁と情熱が入り混じった声で、聴く者の心を揺さぶります。曲の終盤では、再び5/4拍子に戻り、幻想的な雰囲気が強調されます。
エリック・クラプトンの表現力と『White Room』の魅力
ギターテクニックとサイケデリックサウンドの融合
『White Room』は、エリック・クラプトンのギターテクニックとクリームのサイケデリックサウンドが見事に融合した楽曲です。クラプトンのギターは、ワウペダルを使ったリフが印象的で、ブルースの哀愁とロックのエネルギーを絶妙に表現しています。この曲では、彼の得意とするスローハンドのプレイが随所に散りばめられており、ギターファンにとってはたまらない一曲です。
また、1960年代後半の音楽トレンドともリンクしています。当時はサイケデリックロックが流行し、ジミ・ヘンドリックスやピンク・フロイドが実験的なサウンドを展開していました。クリームは、そうしたトレンドの中でブルースロックを基盤にしながらも、サイケデリックな要素を取り入れることで独自の地位を確立。『White Room』は、そんなクリームの音楽的信念が詰まった一曲であり、時代を超えて愛される理由がここにあります。

ライブパフォーマンスの魅力
クリームのライブパフォーマンスは、彼らの音楽の魅力を最大限に引き出す場として知られています。ご紹介した2本目の動画では、1968年のライブならではのエネルギッシュな演奏が楽しめます。クラプトンのギターソロは、スタジオ版以上に伸びやかで、ブルースとベイカーとの即興的な掛け合いが圧巻です。
また、3本目の動画(再結成ライブ)では、2005年のロイヤル・アルバート・ホールでのクリーム再結成ライブで『White Room』を披露しています。クリーム解散から約37年後のパフォーマンスですが、クラプトンのギタープレイは円熟味を増し、ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーとの息の合った演奏が感動的です。
多角的な視点:『White Room』が映し出すエリック・クラプトンの人生
1960年代のイギリスとクリームのメッセージ
1960年代後半のイギリスは、ヒッピー文化やサイケデリックムーブメントが広がり、若者たちが自由と反体制を求める時代でした。ビートルズやローリング・ストーンズが活躍する中で、クリームはブルースロックにサイケデリックな要素を取り入れ、新しい音楽の形を提示しました。『White Room』は、そんな時代の中で「現実からの逃避」や「内面的な葛藤」を象徴する楽曲として、多くのリスナーに共感を呼びました。
僕が大学時代にこの曲を聴いていた1970年代後半は、日本でも洋楽ロックがブームとなり、クラプトンの音楽が多くの若者に支持されていました。学生生活の中で、友だちと一緒にクリームのレコードを聴きながら、笑いあい感動しあい、語り合った思い出があります。(金子に会いたくなったなぁ!)『White Room』は、時代を超えて若者の心に響く普遍的なテーマを持った楽曲です。

ファンに与えた影響と現代での再評価
『White Room』は、リリース当時、多くのファンに新しい音楽体験を提供しました。1968年のクリームのコンサートでは、この曲が演奏されるたびに観客が熱狂し、サイケデリックな雰囲気が会場を包み込んだと言います。僕もその一人で、この曲を聴くたびに、青春時代の情熱や自由な気持ちが蘇ってきます。
近年では、ブルースロックやサイケデリックロックが見直される動きがあり、クリームの楽曲も再評価されています。『White Room』は、シンプルなリフと幻想的なテーマが現代のリスナーにも響く理由であり、クラプトンの音楽が持つタイムレスな魅力が感じられる一曲です。
その後のキャリアとの繋がり
『White Room』がリリースされた1968年以降、クラプトンはクリームを解散し、デレク・アンド・ザ・ドミノスやソロアーティストとして新たなキャリアを築きました。1970年代には『Layla』や『Wonderful Tonight』などの名曲を生み出し、1990年代には『Tears in Heaven』でグラミー賞を受賞。2000年代以降も精力的に活動を続け、2010年代には『I Still Do』(2016年)などのアルバムをリリースしています。
『White Room』で表現されたサイケデリックな要素は、クラプトンのその後のキャリアにも影響を与えました。たとえば、ソロ時代のアコースティックな演奏でも、彼のギターにはブルースの哀愁と感情的な表現が息づいており、クリーム時代から変わらない音楽への情熱が感じられます。クラプトンは、時代やトレンドが変わっても、自身のルーツであるブルースを大切にし続け、その姿勢が彼の音楽を支える基盤となっています。
現代での影響と再評価
現代の音楽シーンでは、ブルースロックやサイケデリックロックが再注目されており、『White Room』も新たなリスナーに発見されています。クラプトン自身も「この曲は、クリーム時代の一番の思い出。みんなと一緒に演奏できるのが嬉しい」と語っており、彼にとって特別な一曲であることがわかります。
まとめ
エリック・クラプトン!! 80歳のお誕生日おめでとうございます!これからも素晴らしい音楽を届けてくれることを楽しみにしています!🎂🎸
『White Room』–Eric Clapton
In a white room with black curtains near the station
Black roof country, no gold pavements, tired starlingsSilver horses ran down moonbeams in your dark eyes
Dawn light smiles on you leaving, my contentment
駅近く、黒いカーテンが掛る白い部屋の中
黒い屋根の国、金の敷石はなく、疲れたムクドリたち
君の暗い瞳の中、銀の馬たちが月光の下を駆け抜けた
夜明けの光が去っていく君に微笑む、覚える満足感I’ll wait in this place where the sun never shines
Wait in this place where the shadows run from themselves
太陽が決して輝かないこの場所で待とう
影みずから逃げ出すこの場所で待とうYou said no strings could secure you at the station
Platform ticket, restless diesels, goodbye windows
I walked into such a sad time at the station
As I walked out, felt my own need, just beginning
君は言った、駅ではどんな糸も自分を繋ぎ止められないと
入場券、騒々しいディーゼル車、別れを惜しむ窓
私はそんな悲しい時間の駅に踏み入れてしまった
外に出て、必要だと感じた、すぐに始めることをI’ll wait in the queue when the trains come back
Lie with you where the shadows run from themselves
列車が戻る時を並んで待とう
影みずから逃げだす場所で君を抱こう、At the party, she was kindness in the hard crowd
Consolation for the old wound now forgotten
Yellow tigers crouched in jungles in her dark eyes
She’s just dressing, goodbye windows, tired starlings
パーティーで、彼女はやっかいな群衆の中でやさしかった
今はもう忘れられた古傷への慰め
彼女の暗い瞳の中にはジャングルに潜む虎たち
彼女はただ身支度をしている、別れを惜しむ窓、疲れたムクドリたちI’ll sleep in this place with the lonely crowd
Lie in the dark where the shadows run from themselves
孤独な群衆とこの場所で眠ろう
影みずから逃げだす場所の暗闇で横たわろう
引用:ブログ:洋楽和訳 若者に捧げたい名曲 よりがこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
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