■HSCCについて詳しくは、こちらから➡ HSCCという奇跡のバンドを知っていますか?
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本文を読む前に、HSCCによる『ウーマン・イン・ラブ』の魅力や、原曲との違いを知りたい方におすすめです。
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今回の「僕の勝手なCover Selection」は、HSCCの『ウーマン・イン・ラブ』です
今回ご紹介するのは、オーストラリアの音楽グループ、ヒンドリー・ストリート・カントリー・クラブ(The Hindley Street Country Club/HSCC)による『ウーマン・イン・ラブ(Woman in Love)』のカバーです。
原曲は、1980年にバーブラ・ストライザンドが発表した世界的なヒット曲。作詞・作曲を手がけたのは、ビージーズのバリー・ギブとロビン・ギブです。

流れるような旋律と、次第に高揚していく歌声。美しいラブ・バラードでありながら、その奥には揺るぎない意志が感じられます。
発表から46年。完成度の高い原曲を、HSCCはどのような演奏で聴かせてくれるのでしょうか。
昔から知っている曲だからこそ、別の歌い手やバンドによる表現に新鮮な発見がある。今回も、そんな楽しみを味わいたいと思います。
歌詞の世界:僕なりの超訳
あなたへの想いが、私の世界を満たしていく。 たとえ二人を隔てる壁があっても、心は離れない。 この愛に迷いはない。もう誰にも止められない。 私はただ、あなたを愛して生きていきたい。
まずはHSCCのカバーをご覧ください
🎬 動画クレジット
曲名:ウーマン・イン・ラブ(Woman in Love)
演奏:ザ・ヒンドリー・ストリート・カントリー・クラブ(HSCC)
原曲:バーブラ・ストライザンド(1980年)
作詞・作曲:バリー・ギブ、ロビン・ギブ
🎵 2行解説
1980年の世界的ヒット曲を、HSCCがスタジオ演奏でカバー。
女性ボーカルを中心に、鍵盤、ギター、リズム隊が織りなすサウンドを楽しめます。
HSCC版『ウーマン・イン・ラブ』の聴きどころ
バーブラ・ストライザンドの歌唱が強い印象を残すこの曲を、別の歌い手が取り上げる。その面白さは、単に原曲へ近づけることではなく、同じ旋律にどのような個性が生まれるかという点にあります。
今回は、ボーカル、楽器の響き、バンド全体のまとまりという三つの観点から聴いてみたいと思います。
ボーカル──原曲とは異なる声の魅力
バーブラの歌声には、豊かな声量と、音を長く伸ばしても揺らがない安定感があります。特にサビで聴かせる力強い表現は、この作品を象徴するものです。

一方、HSCC版では、白いスーツ姿の女性シンガーが中央に立ち、マイクに向かって歌います。バーブラとは声の質感も歌唱の印象も異なるため、自然と旋律そのものの美しさに耳が向きます。
静かな歌い出しからサビへの変化
僕が特に注目したいのは、歌い出しからサビに至る表情の変化です。抑えた声で言葉を届ける部分と、音域が広がる場面。その対比を聴くと、歌い手がこの曲をどう捉えているのかが見えてきます。
原曲の迫力を基準にするのではなく、カバーならではの声の魅力を見つけたい。僕はそんな聴き方をしています。
伴奏──鍵盤とギターが作る音の表情
『ウーマン・イン・ラブ』は、歌声だけで成立している曲ではありません。原曲では、柔らかな鍵盤の響きや厚みのある編曲が、旋律の美しさを支えています。
HSCCの映像には、キーボードやアコースティックギターをはじめ、複数の楽器が登場します。こうした編成によるカバーでは、それぞれの音色がどのように重なり、歌を引き立てているかが聴きどころになります。

僕は、音数を増やして華やかにするだけではなく、一つひとつの楽器が役割を持ち、主旋律を美しく浮かび上がらせるアレンジに惹かれます。
アンサンブル──リズム隊とコーラスの支え
ゆったりとしたバラードでは、ベースとドラムの演奏が曲全体の落ち着きを左右します。リズムが目立ちすぎれば歌の繊細さが薄れ、控えすぎれば音楽の推進力が失われてしまいます。
さらに、主役の歌声を囲むコーラスも重要な要素です。HSCCの映像には別のボーカリストも参加しており、複数の声が加わることで生まれる響きにも耳を傾けたくなります。
個々の演奏技術に加え、メンバー同士が呼吸を合わせ、一つの楽曲を作り上げていく姿も、HSCCを楽しむ理由の一つです。
原曲を知る──バーブラ・ストライザンドと『ギルティ』
1980年、すでに大スターだったバーブラ
バーブラ・ストライザンドは、1942年に米国ニューヨークで生まれました。1960年代から歌手として成功を収め、映画や舞台でも活躍してきたエンターテイナーです。
1968年公開の映画『ファニー・ガール』ではアカデミー主演女優賞を受賞。1976年の映画『スター誕生』では、主題歌『愛のテーマ(Evergreen)』も大ヒットしました。
つまり、『ウーマン・イン・ラブ』は新人歌手の出世作ではありません。すでに第一線で活躍していたバーブラが、新たな制作陣との協力によって生み出した作品なのです。

バリー・ギブとの共同制作が生んだ新しいサウンド
1980年のアルバム『ギルティ(Guilty)』で、バーブラの音楽制作に大きく貢献したのが、ビージーズの中心人物、バリー・ギブでした。
1970年代後半、ビージーズは『ステイン・アライヴ』や『恋のナイト・フィーバー』などによって、世界的なディスコ・ブームを象徴する存在になっていました。
しかし、ギブ兄弟の魅力はダンス・ミュージックだけではありません。以前から、美しいメロディーを持つバラードも数多く生み出していたのです。
『ギルティ』では、バリーがアルビー・ガルテン、カール・リチャードソンとともにプロデュースを担当。収録曲の作曲にも深く関わりました。
その中の一曲が、弟のロビン・ギブと共同で書いた『ウーマン・イン・ラブ』です。
バーブラの豊かな表現力と、ギブ兄弟が得意とする親しみやすく美しい旋律。この組み合わせによって、時代を超えて愛されるラブ・バラードが誕生しました。

米英で第1位──世界的なヒットへ
『ウーマン・イン・ラブ』は、1980年にアルバム『ギルティ』からの先行シングルとして発売されました。
米国Billboard Hot 100では3週連続第1位を記録。英国のシングルチャートでも3週連続で首位に立ちました。
アルバム『ギルティ』も米英で第1位を獲得。さらに1980年11月8日には、英国で女性ソロ歌手として初めて、シングルとアルバムの両チャートを同時に制覇しました。
この成功は、バーブラにとって大きな実績となり、バリー・ギブのソングライター、プロデューサーとしての才能を改めて示すものにもなりました。
バーブラ・ストライザンドの原曲を聴く
ここで、バーブラの歌唱も聴き直してみましょう。
歌い出しの落ち着いた表現から、サビで一気に広がる声の力。バーブラの歌唱には、聴くたびに圧倒されるものがあります。
そして、楽曲全体に漂うビージーズらしい旋律の美しさ。ディスコのイメージが強かった当時のギブ兄弟が、優れたバラードの作り手でもあったことを実感します。
原曲については、以前の記事でも詳しくご紹介しています。
■記事はこちらから➡ バーブラ・ストライザンド『ウーマン・イン・ラブ』の紹介記事
歌詞の世界──愛することへの強い意志
『ウーマン・イン・ラブ』を直訳すれば「恋する女性」。しかし、歌詞を読み進めると、単なる恋愛の喜びを歌った作品ではないことが分かります。
主人公は、愛する相手との結びつきを求めながら、二人の前に立ちはだかるものも意識しています。それでも、自分の気持ちに従って生きていこうとする。その決意が、この曲の中心にあるように感じます。
同じ歌詞でも、歌い手によって印象は変わる
バーブラの歌声で聴くと、主人公の情熱が前面に迫ってきます。一方、別の歌い手が表現すれば、同じ言葉から切なさや優しさが浮かび上がることもあるでしょう。
だからこそ、この曲はカバーによって新しい表情を見せる余地があるのだと思います。
1980年の名曲を、今の僕はどう聴くか

1980年、僕は21歳から22歳になる年でした。大学生活も終盤を迎え、社会人になる日が近づいていた頃です。
当時の洋楽は実に多彩でした。ロック、AOR、ディスコ、ニューウェーブ。それぞれに異なる魅力があり、ラジオからは次々と個性的な曲が流れてきました。
その時代を彩った一曲が『ウーマン・イン・ラブ』です。
若い頃とは違うラブソングの聴こえ方
若い頃、ラブソングを聴くと、恋愛への憧れや、相手への強い想いに心を動かされることが多かったように思います。
けれども、長い年月を経ると、愛情は情熱だけで成り立つものではないと感じるようになります。
一緒に過ごした時間、積み重ねてきた信頼、意見が違っても相手を理解しようとする姿勢。そんな日々の営みも、人を愛するということの大切な一部なのでしょう。
今の僕には、この曲の主人公が示す強い意志が、若い頃とは少し違う重みを持って響きます。
46年後に出会う、新しい演奏
1980年から46年。音楽を楽しむ環境は大きく変わりました。

かつてレコードやラジオで親しんだ曲を、今ではYouTubeで手軽に聴き直せます。そればかりか、遠く離れた国の演奏家が披露するカバーにも、簡単に出会えるようになりました。
HSCCの活動は、そんな時代だからこそ楽しめる音楽の一つだと思います。
昔好きだった曲を懐かしむだけでなく、今の演奏を通して、かつて気づかなかった魅力を見つける。
それは、長く音楽を聴き続けてきた僕にとって、何とも嬉しい体験です。
まとめ──HSCCが届ける『ウーマン・イン・ラブ』
バーブラ・ストライザンドの『ウーマン・イン・ラブ』は、1980年を代表するラブ・バラードの一つです。
HSCCによるカバーは、原曲を思い出すきっかけであると同時に、別の歌声や演奏を楽しむ機会にもなります。
どちらが優れているかを決める必要はありません。それぞれの魅力に耳を傾けることが、カバーを聴く楽しさだと思います。
46年前のヒット曲が、今も新しい音楽との出会いを作ってくれる。
そんな喜びがあるからこそ、僕はこれからもHSCCの演奏を紹介していきたいと思います。



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