今日は、岩沢 二弓さんの誕生日です。
今日は岩沢 二弓さん(1949年生まれ)の76才の誕生日です。
おめでとうございます。
1960年代から、ブレッド&バターという兄弟デュオで活躍していました。
詳しくはこちらから➡ブレッド&バター
今日の紹介曲:『センチメンタルフレンド』-ブレッド&バター
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1987 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、リリースされた頃でしょう。
もうじき30歳を迎えるという年齢で、仕事はまだまだこれからというレベルでしたがプライベート的には少し落ち着きはじめた頃です。転勤族でこのころは北九州市の小倉にいました。
38年ほど前に何の媒体で耳にしたのか記憶はありませんが、このメロディーよく口ずさんだのは覚えています。「・・・・♫君は、センチメンタルフレンド♫ 」って。
そして、ずるい自分とも重ねてしまうことありましたね。
”♫ 寂しい時にしか電話を架かけてこない~飲んでるときにしか電話を架かけてこない♫”ってですね。( ;∀;)
派手さはないですが、ミディアムテンポのバラード系で好きな一曲です。
ブレッド&バター「センチメンタルフレンド」の魅力とその普遍性
ブレッド&バターは、日本の音楽シーンにおいて独自の存在感を放つデュオです。1969年に結成された兄弟デュオで湘南を拠点に活動し、その洗練されたアコースティック・サウンドと、どこか郷愁を感じさせる楽曲で長年にわたり愛されてきました。「センチメンタルフレンド」は、そんな彼らの代表曲のひとつであり、多くのリスナーの心に深く刻まれています。本記事では、この楽曲の魅力を、背景や音楽的特徴、時代との関係性などさまざまな角度から掘り下げていきます。
ブレッド&バターと「センチメンタルフレンド」
湘南出身ということもあり、「海」や「風」、「自由」といったテーマが彼らの音楽には色濃く反映されています。その音楽性は、1970年代のフォークブームとも共鳴しつつ、独自のポジションを築きました。
「センチメンタルフレンド」は、そんな彼らの持ち味が最大限に発揮された楽曲です。リリース当時から多くのリスナーに支持され、時代を超えて聴き継がれています。この曲が特別なのは、単なる「懐かしいメロディ」ではなく、聴く人それぞれの記憶や感情を呼び覚ます普遍的な力を持っていることです。
歌詞が描く情景と感情

「センチメンタルフレンド」というタイトルは直訳すると「感傷的な友」となりますが、実際の歌詞はより多層的な意味を持っています。この楽曲が表現するのは、一人の「友」への思いというよりも、「人生の中で失われたもの」や「過ぎ去った時間」への郷愁に近いものです。
聴き手によって、この「友」は異なる存在に映るかもしれません。幼い頃の親友、昔の恋人、もう会えなくなった家族——それぞれが自身の経験に重ねてこの曲を受け取ることができます。そのため、歌詞には具体的なエピソードよりも、感情を喚起する言葉が散りばめられています。
また、ブレッド&バターの音楽には、湘南の風景が自然に織り込まれていることが特徴です。「センチメンタルフレンド」にも、波の音や潮風を感じさせるフレーズが使われており、それが楽曲全体の雰囲気をやわらかく、心地よいものにしています。郷愁とともに、どこか開放感も感じられるのがこの曲の魅力のひとつです。
音楽的な特徴とサウンドの魅力
「センチメンタルフレンド」のサウンドは、アコースティックギターを主体としたシンプルで温かみのあるアレンジが特徴です。イントロのギターリフが優しく耳に残り、そこに穏やかなベースラインや控えめなパーカッションが重なっていきます。このシンプルな構成が、メロディの美しさを際立たせており、まるで静かな海辺で過去を振り返るような感覚を呼び起こします。
特に注目すべきは、ブレッド&バターならではのコーラスワークです。兄弟デュオならではの息の合ったハーモニーが楽曲の奥行きを生み出し、センチメンタルな雰囲気をより強調しています。派手さはないものの、繊細な音の重なりが心に響くアレンジになっています。
また、レコーディングにおいてもこだわりが詰まっています。たとえば、ギターの音色をより柔らかくするために弦の種類や録音環境を細かく調整したという逸話があります。当時のアナログ技術を駆使し、単なるフォークソングとは一線を画す独特の響きを生み出した点も、この楽曲の奥深さを支える要素となっています。
リリース当時の音楽シーンとブレッド&バターの立ち位置
1970年代半ば、日本の音楽シーンは大きな変革期を迎えていました。フォークソングのブームが落ち着きを見せる一方、ロックやシティポップ、クロスオーバー・ジャズといった新しいジャンルが勢いを増していました。そんな中で、ブレッド&バターはフォークの持つ温かみと、シティポップ的な洗練さを兼ね備えた独自のスタイルを確立していきます。
湘南のイメージが強い彼らですが、実際には都会的なエッセンスも多く含まれています。たとえば、洗練されたコード進行や英語的なメロディの流れは、当時のシティポップアーティストとも共通点がありました。これにより、シティ派のリスナーにも受け入れられ、幅広い層から支持を得ることとなります。
終わりに:音楽がつなぐ時間と記憶
「センチメンタルフレンド」は、過去を振り返るとき、ふと流れるメロディが心を温めてくれる——そんな体験を提供してくれる曲です。
この楽曲を聴くことで、失われた時間や大切な人との思い出をそっと振り返りながら、新たな出会いにも想いを馳せる。そんなひとときを提供してくれることこそが、「センチメンタルフレンド」の最大の魅力なのではないでしょうか。

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