シカゴの「Questions 67 And 68」は
1969年にリリースされた彼らのデビューシングルであり、ロックとホーンが融合した名曲です。今日、2025年3月14日は、シカゴの創立メンバーでありサックス奏者のウォルター・パラザイダーの80歳の誕生日。僕が中学生の頃、この曲の軽快なリズムと情感豊かなホーンに心を奪われました。この記事では、「Questions 67 And 68」の誕生秘話、音楽的魅力、歌詞の深み、そして楽しいエピソードを紐解きます。さあ、シカゴの初期の輝きと愛の物語へ飛び込みましょう!
ウォルター・パラザイダー:シカゴのホーン魂
ウォルター・パラザイダー(Walter Parazaider)は、1945年3月14日、イリノイ州メイウッド生まれ。今日、彼は80歳を迎えました。おめでとう、ウォルター!
シカゴの創立メンバーである彼は、サックス、フルート、クラリネットを操る木管楽器の達人。9歳でクラリネットを始め、デポール大学でクラシッククラリネットの学士号を取得。ビートルズの「Got to Get You Into My Life」に触発され、「ロックにホーンを!」という夢を抱き、1967年にシカゴ(当初はChicago Transit Authority)を結成しました。
彼のビジョンが、シカゴの唯一無二のサウンドを生み出したのです。

『Questions 67 And 68』の誕生とリリース背景
My Age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60才~ |
曲のリリース年 | 1969 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
僕がこの曲を初めて聴いたのは、中学2年生の時ですね。リリースから3年が経過してました。
はじめてシカゴを知ったのは、1972年中学校2年生の時に聴いた「サタディインザパーク」です。この曲が大好きで、シカゴに入門し他の曲を聴くうちにファンになりました。いい曲が沢山ありますが、今日はこの曲「Questions 67 And 68」です。
前回紹介は『ダイアログ』でした。
国内情勢は、田中角栄が総理大臣となり、札幌五輪、横井正一さんの帰国、あさま山荘事件など今でもご存じの方が多くいる事件や出来事のあった年です。
「Questions 67 And 68」は、1969年7月にシングルとしてリリースされ、デビューアルバム『Chicago Transit Authority』(1969年4月)に収録されました。
作詞作曲はロバート・ラム(大好きです!)で、ピーター・セテラがリードボーカル、ラムがハーモニーを担当。
Billboard Hot 100で71位(初回)、1971年再発で24位を記録。ウォルターのサックスが情感を添え、ジェームズ・パンコウのホーンアレンジが輝きます。プロデューサーのジェームズ・ウィリアム・グエルチオは、シカゴのホーンとロックの融合を「ビッグバンド meets ロック」と評し、この曲でその原型が完成しました。
1960年代末の時代背景とシカゴの革新
1969年、アメリカはベトナム戦争の疲弊と公民権運動の余波の中、若者文化が花開いていました。ロックはサイケデリックやプログレへと進化し、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズがホーンを取り入れた先駆者として注目されました。そこにシカゴが登場。ウォルターのクラシック音楽の素養と、ロックへの情熱が「Questions 67 And 68」に結実し、ホーンを主役にした新たなサウンドを打ち出しました。日本でも学生運動が収束し、洋楽が若者の心を掴んだ時代です。
『Questions 67 And 68』の音楽的魅力
この曲の魅力は、ウォルターのサックスとパンコウのホーンアレンジが織りなすダイナミズムです。イントロの軽快なリズムから、セテラの伸びやかな声が「Can this feeling that we have together」と歌い出すと、ホーンが感情を膨らませます。
サビの「Questions 67 and 68」は、ウォルターのサックスが恋の疑問を切なく彩り、ラムのピアノがビートルズ風のハーモニーを添えます。
公式音源でお聴きください。
🎵 公式クレジット(YouTube公式より)
Chicago – “Questions 67 and 68 (2002 Remaster)”
Performed by Chicago
From The Very Best of Chicago: Only the Beginning
℗ 1969 Rhino Entertainment Company, a Warner Music Group Company
📘 2行解説
デビュー初期の代表曲で、ロバート・ラムが恋人との関係をもとに書いた名曲。
ブラスとメロディが見事に融合した、シカゴ・サウンド誕生の原点といえる一曲です。
歌詞に込められた愛の問い
ロバート・ラムが1967~68年の恋愛から着想を得たこの曲は、「この気持ちは本物か?」「偶然か運命か?」と問いかけます。「Does she really love me? / I wonder what she’s thinkin’ of」は、恋の不安と希望が交錯。ラムは「ビートルズと少しのサイケデリックなイメージ」と語り、ウォルターのサックスがその混乱を音に変えました。

シカゴとウォルターの功績
シカゴは1967年、ウォルター、テリー・キャス、ダニー・セラフィン、ロバート・ラム、リー・ロックネイン、ジェームズ・パンコウで結成。後にピーター・セテラが加わり、「The Big Thing」から「Chicago Transit Authority」、そして「Chicago」へ。ウォルターの「ホーン+ロック」のアイデアは、「Questions 67 And 68」で花開き、後の「25 or 6 to 4」や「Saturday In The Park」へと繋がりました。彼は2017年に心臓疾患でツアーを引退しましたが、名誉メンバーとして今もシカゴに在籍。2021年にはアルツハイマー病を公表しつつも、その遺産は色褪せません。
『Questions 67 And 68』の文化的影響
この曲は1971年に再発され、日本語版も録音(1972年の『Live In Japan』に収録)。ハービー・ハンコックやタワー・オブ・パワーがカバーし、シカゴのホーンサウンドの影響を広めました。2025年の今、YouTubeやSpotifyで愛され続け、オフィシャルビデオでその輝きを確認できます。
さらに、JBL提供のギター・センター・セッションでの特別クリップも必見。(公式動画です)ウォルターのサックスが生き生きと響きます。
🎵 公式クレジット(YouTube公式より)
Chicago – “Questions 67 & 68 (Guitar Center Sessions on DIRECTV)”
Performed by Chicago
© 2016 Guitar Center / Presented by JBL, hosted by Nic Harcourt
📘 2行解説
初期代表曲「Questions 67 & 68」を円熟のライブ・アレンジで披露。
ブラスの厚みとロバート・ラムの伸びやかなボーカルが際立つセッション映像です。
『Questions 67 And 68』の特別な魅力
この曲は、イーグルス「テイク・イット・イージー」の気楽さやニール・セダカ「雨に微笑を」の甘さとは異なり、恋の問いをホーンで描く。ウォルターのサックスが、シカゴの原点を輝かせます。
まとめ:ウォルターに感謝を込めて
「Questions 67 And 68」は、ウォルター・パラザイダーの誕生日を祝うにふさわしい名曲。80歳の彼に感謝しつつ、シカゴの愛とホーンを讃えます。あなたの「恋の問い」は?コメントで教えてください。次回の音楽旅もお楽しみに!)

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