【6月7日】は、プリンスの誕生日-『Purple Rain』―紫の雨が包む愛と再生のバラードをご紹介!

プリンスについて詳しくは➡Wikipediaで!

【6月7日】は、プリンスの誕生日-『Purple Rain 』

プリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)は1958年6月7日、ミネソタ州ミネアポリスに生まれました1978年にデビューして以降、ファンク、ロック、R&B、ポップスを自在に横断するサウンドで注目を集め、80年代の音楽界に大きな変革をもたらしました。

まずはYoutube動画の(公式動画)からどうぞ!!

🎵 クレジット情報
🎥 公式動画:Prince – Purple Rain (Official Video)
👤 チャンネル名:The Codfather
🎼 レーベル表記:℗ 1984 NPG Records, under exclusive license to Warner Records Inc.
🎬 映像内容:1984年映画『Purple Rain』からのライブシーンを公式映像として編集・公開したもの

🕒 初公開:約9年前(2015〜2016年頃)
🎵 2行解説:
80年代ロックバラードの金字塔『Purple Rain』は、愛と喪失、再生を壮大なスケールで描いた名曲。ライブ映像を基にしたこの公式ビデオは、プリンスのギタープレイと感情表現が頂点に達した瞬間を収めています。

次のライブバージョンは、覚悟してご覧ください。歌い出しまでの5:30近い演奏だけで1曲のインストゥルメンタルのようです。綺麗です、美しいです。楽曲がですよ!!

🎥 公式ライブ映像:Prince and The Revolution – "Purple Rain"(Live in Syracuse, March 30, 1985)
▶︎ 公開元:Prince公式YouTubeチャンネル
▶︎ 公演日:1985年3月30日
▶︎ 会場:Carrier Dome(ニューヨーク州シラキュース)
▶︎ 映像公開日:2020年5月22日(音源は2020年リマスター版)

💬 解説(5行):
1985年3月、プリンスの絶頂期を捉えた「Purple Rain Tour」の代表的公演。本映像はそのクライマックスとなるCarrier Domeでの一夜を収めた貴重な記録です。紫の照明に包まれたステージで、プリンスは魂を込めて名曲「Purple Rain」を熱唱。ギターソロの叙情性と、観客との一体感は圧倒的で、映像美も際立っています。
2020年に高音質でリマスターされ、今なお色褪せない感動を届けてくれます。

僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫

My Age 小学校中学校高校大学20代30代40代50代60才~
曲のリリース年1984
僕が聴いた時期

僕がこの曲を初めて聴いたのは、社会人3年目の頃だったと記憶しています。
はっきりと「いつ」と断定はできませんが、当時は社会人で、独身男性、そして寮生活をしていました。おそらくテレビかラジオで耳にしたのだと思いますが、いずれにせよ、ほぼリアルタイムで聴いていたはずです。

プリンスについては、それまであまり詳しくは知らなかったうえ、早すぎる死を迎えたこともあって、僕の中では「プリンス=パープル・レイン」という印象が強く残っています。他の楽曲はほとんど聴いていないので、きっと他にも素晴らしい作品があるのかもしれませんが、僕の記憶に深く刷り込まれているのはこの1曲です。

特別な思い出と結びついているわけではありませんが、不思議とこれまで何度も耳にする機会がありました。初めて聴いたときは「ほう、どんな曲なんだろう?」と興味を持ち、聴き進めるうちに「なるほど、そう来たか」と思わされた記憶があります。特に動画2本目は「圧巻」いう言葉がこれほど当てはまる楽曲も少ないのでは・・・と思い知らされるようです。聴くうちにほろ酔い気分になれます。このライブ版は見ごたえ聴きごたえ充分です。

🎸 プリンスと『Purple Rain』──時代を超えた名曲

1984年に発表されたこのプリンスの『Purple Rain』は、彼のキャリアを象徴する壮大なバラードであり、情感あふれるギターと魂を揺さぶるボーカルが、今なお多くの人の心に深く響いています。

今回は、この曲の誕生秘話や歌詞の奥深さ、音楽的な構造、そして当時の社会背景までを掘り下げ、「なぜこの曲が今なお色あせないのか」を丁寧に読み解いていきます。紫の雨に心を預ける準備はできていますか?

🎬 『Purple Rain』の誕生と時代背景

楽曲の基本情報

『Purple Rain』は、プリンス&ザ・レヴォリューションによる6枚目のアルバム『Purple Rain』の表題曲で、1984年9月にシングルとしてリリースされました。作詞・作曲・プロデュースはすべてプリンス自身が手がけています。

シングルとしては全米ビルボード2位、全英8位を記録。アルバムは24週連続で全米1位という驚異的な記録を打ち立て、グラミー賞も2部門で受賞。世界中で2,500万枚以上を売り上げるモンスターアルバムとなりました。

映画と楽曲の関係性

『Purple Rain』は単なる楽曲ではなく、1984年公開の同名映画の中核をなす作品として誕生しました。脚本はプリンスの自伝的要素を含み、彼が主演を務めるこの作品のクライマックスでこの曲が披露されます。

1983年、ミネアポリスのクラブ「ファースト・アヴェニュー」で行われたライブレコーディングをベースに、コーラスにはバンドメンバーのウェンディ・メルヴォインとリサ・コールマンも参加。愛、喪失、再生といったテーマを重ねながら、壮大なバラードとして完成されました。

1984年の時代背景

日本の風景

日本ではバブル前夜の高揚感が街を満たし、ディスコやファッション、テレビバラエティが隆盛を極めていました。チェッカーズや中森明菜がチャートを席巻し、映画『ゴーストバスターズ』やテレビ番組『オレたちひょうきん族』も話題を呼びました。

世界の音楽と社会情勢

アメリカではレーガン大統領の再選を経て、冷戦下の緊張の中でも音楽と映像文化が隆盛。マイケル・ジャクソン、マドンナ、シンディ・ローパーなどが台頭し、MTVの影響力が加速する中、『Purple Rain』は静かなる情感で異彩を放ちました。

🎶 音楽的構造と表現力

メロディとコード進行

『Purple Rain』の構造は非常にシンプルながら緻密に設計されています。イントロのギターアルペジオはAマイナーで静かに幕を開け、4/4拍子のゆったりしたリズムが心の深層に届きます。コード進行はAm–F–C–G。特にサビの「Purple rain, purple rain」(紫の雨、紫の雨)は、繰り返しの中にカタルシスを内包しています。

ギターソロと演奏陣

中盤以降、プリンスのギターソロが約3分間続くライブバージョンも存在し、彼の感情表現力を強烈に印象づけます。録音ではブラウンマークのベース、ボビー・Zのドラムスが楽曲の厚みを支え、映画版では視覚的な演出も加わることで、楽曲はさらに深みを増しています。

ボーカルとダイナミズム

プリンスのボーカルは、柔らかさと鋭さ、繊細さと激情を兼ね備えた稀有な存在です。Aメロでは静かに語りかけ、サビでは「I only wanted to see you bathing in the purple rain(君が紫の雨の中で静かに佇む姿を、ただ見ていたかった)」と感情を爆発させます。

ファルセットと地声を自在に行き来し、ライブパフォーマンスではそのカリスマ性が際立ちます。ステージで涙を流しながらギターを弾く姿は、プリンスの人間味と芸術性を象徴しています。

歌詞の象徴性

後悔と別れ

I never meant to cause you any sorrow(君に悲しみを与えるつもりはなかった)
I never meant to cause you any pain(苦しみを与えるつもりもなかった)

願いと希望

I only wanted one time to see you laughing(ただ一度だけ、君の笑顔が見たかった)
I only want to see you laughing in the purple rain(紫の雨の中で笑っている君を見たかった)

壊れた関係と祈り

I never wanted to be your weekend lover(君の週末だけの恋人にはなりたくなかった)
I only wanted to be some kind of friend(ただ、何かしらの友達でいたかった)
Baby, I could never steal you from another(他の誰かから君を奪うことはできなかった)
It’s such a shame our friendship had to end(僕らの友情が終わってしまったのは本当に残念だ)

“purple rain”は、感情の浄化・再生・許しの象徴として描かれています。

👑 プリンスの個性と影響力

革新性と芸術表現

彼は音楽と映像、ファッション、パフォーマンス、さらにはジェンダーの表現をも融合させた総合芸術家でした。『Purple Rain』ではその集大成とも言える表現がなされ、ジャンルを超えた感動を世界中に与えました。

影響を受けた後続アーティスト

ライブでの熱演、型破りなステージ衣装、そして一人で複数の楽器を演奏できるマルチプレイヤーとしての才覚。彼の影響はマドンナやビヨンセ、ジョン・メイヤーらにも受け継がれています。

📻 日本での受容と再評価

1985年の受容

映画公開と同時に『Purple Rain』はFMラジオや音楽誌で紹介され、新宿のレコードショップではアルバムが即完売。テレビ番組『ベストヒットUSA』などでも特集が組まれました。

2020年代の再発見

2024年のリマスター盤リリース以降、Z世代にも再評価され「共感ソング」「泣ける曲」としてSNSでも注目されています。

💡 本楽曲の普遍的魅力

『Purple Rain』は、音楽の力がどこまで人の心を動かせるか──その問いに対するひとつの答えです。世代や国を超え、時代をまたいでなお愛され続けるこの楽曲は、まさに「紫の祈り」とも呼ぶべき存在です。

 Purple RainPrince :意訳

紫の雨のもとで、ただ君を見ていたい──
後悔と痛みを抱えながらも、それは愛ではなく、もっと深い「つながり」だった。
誰かの恋人でいることよりも、そっと寄り添える友でいたかった。
けれども世界は変わり続け、心の迷いもまた時に誰かを遠ざける。

リーダーが必要だと君は言う。でもその役目を担うには、あまりに僕らは傷ついていた。
だから僕は、導こうとする。新しい何かへと手を伸ばしながら──紫の雨の中へ。

その雨の下で、笑い合う君の姿を、ただ一度でいいから見たかった。
それができるなら、ほかには何もいらなかった。
でも願いは届かず、友情さえも終わってしまった。

それでも、ステージから呼びかける。
もしこの歌に心が応えるなら、手を挙げてくれ。
僕は、ただ見ていたいんだ──
紫の雨に濡れる君を。

by Ken

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