【1月10日】は、パット・ベネターの誕生日。『嵐が丘』を紹介!

今日は、パット・ベネターの誕生日です。

今日(2025.1.10)はパット・ベネターの72歳の誕生日(1953年1月10生まれ)です。おめでとうございます!!

今日の紹介曲:『 嵐が丘(Wuthering Heights)』 です。

僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫

My age小学校中学校高校大学20代30代40代50代60~
曲のリリース1980
僕が聴いた時期

この曲は、1980年に彼女のセカンドアルバム『Crimes of Passion』に収録されている曲です。

この曲はこれより2年前の1978年1月20日にケイト・ブッシュのデビューシングルで発売されています。日本では、「恋のから騒ぎ」のオープニング曲として、ケイトブッシュの歌声の方がなじみの方も多いと思います。(2番目の動画ですね)

僕は、この「嵐が丘」という曲を最初に聴いたのはパット・ベネターの歌でしたし、何よりケイトブッシュに比べても声質が大好きでしたね!
ロック好きの僕なので、お勧めは当然パットベネターとなります。彼女は本物のロッカーです!!

同じ曲なのに、パットベネターの曲は何十年もリピートさせているので、やはり声質も重要な加点ポイントですね。( ;∀;)
ロッカーが歌う切ない歌って感じがとても気に入っています。歌唱力も断然パット・ベネターです。

歌詞の内容は、ハリウッド黄金期の巨匠ウィリアム・ワイラーが、エミリー・ブロンテの名作小説を1939年に映画化した文芸ドラマのそのままです。

この記事を書くために、Amazonプライムでこの作品を見ました。世の中にはよくある話ですが、キャシーとヒースクリフの”癖が強すぎ”ます。この作品をご覧になったことのある方は、是非感想を聞かせてください。正直、僕はよく理解できないあまま見終えた気がしました。


『嵐が丘』とパット・ベネター:文学と音楽が交差する場所

エミリー・ブロンテの名作『嵐が丘』と、70年代から80年代にかけて音楽界を席巻したロックシンガー、パット・ベネター。この二つを結びつけることで、文学と音楽の新たな共鳴が生まれます。異なる時代に生まれながらも、両者が描く愛の情熱と葛藤は、驚くほど似通っているのです。


愛と破壊――『嵐が丘』の情熱

1847年に発表された『嵐が丘』は、愛と復讐、そして人間の本質を深く探る作品です。物語の中心にいるのは、孤児ヒースクリフとキャサリンの激しく、狂おしい愛。彼らの情熱は、ただのロマンスを超え、破壊的な影響を周囲に与えていきます。

ヒースクリフの愛は執着へと変わり、やがて復讐心へと姿を変えます。一方でキャサリンも、愛を選ぶのか、社会的地位を取るのかという運命に翻弄される――このような愛の矛盾と激しさは、私たちの心を揺さぶります。


パット・ベネターの「愛の戦場」

そんな『嵐が丘』の情熱と呼応するかのように、パット・ベネターの音楽もまた、愛の美しさとその裏に潜む痛みを歌っています。

Love Is a Battlefield」――「愛は戦場」。ベネターのこの名曲は、恋愛の美しさの裏にある葛藤や苦しみを、力強いボーカルで表現しています。愛はただ甘いだけではなく、時に戦いのような試練を伴う。それはまさに、ヒースクリフとキャサリンの愛にも通じるものです。

例えば、キャサリンはヒースクリフを愛しながらも、地位と安定を求めエドガーとの結婚を選びます。しかしその選択は、彼女自身と周囲の人々をさらに苦しめる結果となりました。愛する人との対立、理解されない孤独――それは、ベネターの「愛の戦場」という歌詞が見事に描き出すテーマでもあります。


ヒースクリフと「Hit Me With Your Best Shot」

パット・ベネターのもう一つの代表曲、「Hit Me With Your Best Shot」は挑戦と逆境に立ち向かう力を歌っています。

この曲を聴いていると、まるでヒースクリフがキャサリンとの関係や、彼を虐げた社会に対して叫んでいるかのようです。愛する人を失った彼は、その痛みから復讐を誓いますが、その過程で彼自身も傷ついていきます。「何でもかかってこい」と強気な態度を見せながら、その内面には深い孤独と痛みが隠されている――そんな姿は、ベネターの力強い歌詞と絶妙に重なります。


荒れ狂う自然と音楽のドラマ

『嵐が丘』の舞台であるヨークシャーの荒涼とした自然は、登場人物たちの内面を映し出す鏡のようです。激しい風や孤立した環境は、ヒースクリフとキャサリンの愛が試される場でもあります。

このドラマティックな背景は、パット・ベネターの音楽スタイルにも通じるものです。彼女の楽曲はただ美しいメロディだけでなく、情熱的な歌詞と圧倒的なボーカルで聴く者の心を揺さぶります。まるで嵐のように感情をかき乱し、私たちを別の世界へと連れて行く――それは『嵐が丘』の物語が持つ力と同じです。


運命の愛とその破壊力

『嵐が丘』のテーマには、「運命」や「宿命」といった要素が深く根付いています。ヒースクリフとキャサリンは、強烈に引き寄せ合いながらも、その愛ゆえに破滅へと向かいます。彼らの愛は、美しく、同時に破壊的――それはまさに、ベネターの音楽が描く愛の姿と共鳴します。

「Love Is a Battlefield」にも、「Hit Me With Your Best Shot」にも、愛の裏に潜む痛みや強さが描かれています。愛は戦いであり、乗り越えるべき試練でもある――それを理解しながらも、私たちは愛という感情から逃れることはできないのです。


文学と音楽が織りなす新たな体験

『嵐が丘』とパット・ベネターの音楽は、異なる時代・ジャンルの作品でありながら、人間の感情を深く掘り下げている点で驚くほど共通しています。文学の持つ重厚な物語と、音楽の持つ情熱的な表現が交差することで、新たな視点が生まれるのです。

もし『嵐が丘』を読む際、パット・ベネターの楽曲をBGMにしてみてください。彼女の「愛は戦場」「最高の一撃を打ってみろ」といったメッセージが、ヒースクリフとキャサリンの情熱的で破滅的な愛を、より生々しく、鮮やかに浮かび上がらせてくれるでしょう。

文学と音楽――一見別々の世界に見えても、そこには共通の魂があります。『嵐が丘』とパット・ベネターの音楽は、そのことを教えてくれるのです。


文学と音楽が交差する場所で、私たちは新たな感動を見つけることができます。『嵐が丘』のページをめくり、パット・ベネターの歌声に耳を傾けながら、人間の愛と情熱の美しさ、そしてその破壊的な力を感じてみてはいかがでしょうか。

歌詞

Wuthering Heights の歌詞和訳

[Verse 1]
Out on the wily, windy moors
We’d roll and fall in green
You had a temper like my jealousy
Too hot, too greedy
How could you leave me
When I needed to possess you?
I hated you, I loved you too

曲がりくねった吹きさらしの荒れ野に出ては
二人で緑の中を転がり落ちたものだった
あなたは、私の嫉妬にも似た気性をしていた
あまりに血の気が多く、欲が深い
どうして、あなたは私を置き去りにしたの
私は、あなたを独り占めしたかった
あなたが憎く、でも愛していました

[Pre-Chorus]
Bad dreams in the night
They told me I was going to lose the fight
Leave behind my wuthering, wuthering
Wuthering Heights

夜の悪夢
悪夢は私が戦いに敗れると告げた
私の嵐が丘に置き去りにすると告げた

[Chorus]
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ
ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ

[Verse 2]
Ooh, it gets dark, it gets lonely
On the other side from you
I pine a lot, I find the lot
Falls through without you
I’m coming back, love, cruel Heathcliff
My one dream, my only master

暗くなって、寂しいわ
あなたとは真逆に
多くを思い焦がれ、多くを見つめた
あなたがいないと、私はダメなの
戻ってくるのよ、愛する、残酷なヒースクリフ
私の唯一の夢、私のただ一人のあなた

[Pre-Chorus]
Too long I roam in the night
I’m coming back to his side to put it right
I’m coming home to wuthering, wuthering
Wuthering Heights

とても長く、夜を彷徨い
あなたの側に居られるように、戻ってくるのよ
嵐が丘に戻ってくるのよ

[Chorus]
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ
ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ

[Bridge]
Ooh, let me have it
Let me grab your soul away
Ooh, let me have it
Let me grab your soul away
You know it’s me, Cathy

あなたの魂を私にください(=あなたの話しを聞かせてよ)
あなたの魂を掴ませてください
あなたの魂を私にください
あなたの魂を掴ませてください
キャシーよ

[Chorus]
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold
Let me in-a-your window
Heathcliff, it’s me, I’m Cathy
I’ve come home, I’m so cold

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ
ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたのよ、とても寒いの
窓を開けてよ

引用:ブログより

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