僕の勝手なBest10:【高橋真梨子】編-第10位『グランパ』をご紹介!

高橋真梨子さんについて詳しくはこちらから➡『ウィキペディア(Wikipedia)』

僕の勝手なBest10、今回は「高橋真梨子」さんです。

高橋真梨子さん(本名:広瀬麻里)は1951年6月3日、広島県広島市生まれ。
ただし、育った場所は福岡県で、本人も「福岡育ち」であることをたびたび公言しています。福岡育ちというだけで、僕が仕事で通算7年住んでいたことのある場所なので余計親しみを感じています。

1972年にペドロ&カプリシャスに加入し、「ジョニィへの伝言」で一躍注目を集めました。1973年にソロへ転向後、ハスキーボイスと繊細な表現力を武器に、歌謡界に独自の存在感を確立しましたね。

これまでの人生で数ある心残りの一つが、彼女のコンサートに行けてないことですね!!

高橋真梨子さんは、つい先月(2025年5月)まで全国ツアーを開催していました。このツアーは「MARIKO TAKAHASHI concert FINAL 2024-2025 EPILOGUE」と題され、2024年10月から2025年5月にかけて全国9都市で21公演が行われました。ツアーは2025年5月9日の東京国際フォーラムでファイナルを迎え、これをもって高橋真梨子さんのコンサート活動は終了しています。
記事執筆の今日(2025.6.3日)現在、高橋真梨子さんの新たなコンサートの予定は発表されていません。彼女の体調も気になりますが、また九州、大分に来ることがあればぜひ観に行きたいと思います。
ということで、敬愛の気持ちでBest10を順次紹介していきます。まずは、・・・・

高橋真梨子:第10位『グランパ』をご紹介!

僕の勝手なBest10:【高橋真梨子】編-第10位は『グランパ』です。自分と重ねてしまうのか、涙が出そうなくらい優しくていい曲です。僕も実際「グランパ」です。歌詞のグランパには遠く及びませんが!

まずは公式動画から紹介しましょう。

🎥 公式動画クレジット
タイトル:グランパ
アーティスト:高橋真梨子
作詞:高橋真梨子
作曲:大田黒裕司
収録アルバム:『ETERNALLY』
提供元:JVCKENWOOD ビクターエンタテインメント株式会社
リリース日:1992年7月22日
著作権表示:℗ Victor Entertainment

📝 2行解説
祖父への深い愛情を綴った、高橋真梨子ならではの温もりあるバラード。静かな旋律とやさしい歌声が、聴く人の心にそっと寄り添います。
🎥【公式ライブ映像】
🎥 公式動画クレジット
タイトル:グランパ(ライブ映像)
アーティスト:高橋真梨子
収録映像:『LIVE Premium 40』(2013年開催ライブより)
公開日:2022年1月25日
チャンネル:高橋真梨子 公式チャンネル
映像出典:ニュー・アルバム『our Days tour 2022』(2022年1月26日発売)PR用特別映像

📝 2行解説
2013年の感動的なステージから、高橋真梨子の名曲「グランパ」を抜粋した公式ライブ映像。円熟の歌声が、観る者の胸にじんわりと沁みわたります。

🎼 僕の勝手なBest10:【高橋真梨子】編 – 第10位『グランパ』をご紹介!

夜風に寄り添う、家族の記憶を辿る歌

夏の夜が静かに始まるこの時間に、心にすっと溶け込む一曲があります。それが、高橋真梨子の『グランパ』です。1978年7月21日にリリースされたこの楽曲は、温もりと切なさが交錯する旋律と、彼女の深く力強いボーカルが印象的な作品です。

本日は彼女の誕生日でもある6月3日。その記念に、『グランパ』の魅力を改めて見つめ直してみたいと思います。当時の社会背景や歌詞・メロディの印象、彼女の表現力、さらには音楽シーン全体まで含めて、音楽に包まれるひとときをお届けします。

『グランパ』のProfileと高橋真梨子の歩み

高橋真梨子の略歴と代表曲への道

『グランパ』は、高橋真梨子の6枚目のソロシングルとして、1978年7月21日にトーラスレコードからリリースされました。作詞は山上路夫、作曲は筒美京平、編曲は竜崎孝路が担当。オリコンでは最高5位を記録し、累計売上は約20万枚に達しました。


1978年という時代の風景

日本の社会と音楽文化の背景

1978年の日本は、オイルショック後の景気回復の過渡期にあり、成田空港開港を巡る反対運動が社会的な緊張感を生み出していました。テレビでは『熱中時代』や『西部警察』が話題を呼び、映画『スター・ウォーズ』の日本公開がSF人気をさらに高めました。

音楽界ではピンク・レディーがアイドル旋風を巻き起こし、井上陽水や中島みゆきらのフォーク勢も安定した支持を得ていました。

世界の動向と音楽トレンド

国際的にはキャンプ・デービッド合意が成立し、中東情勢に明るい兆しが見えた年でもありました。音楽シーンではディスコ全盛期で、ビージーズの「Stayin’ Alive」やドナ・サマーの「Last Dance」がクラブを彩り、セックス・ピストルズのパンクサウンドが若者の反骨精神を代弁していました。


『グランパ』誕生の舞台裏

制作背景と家族への想い

『グランパ』は、高橋真梨子の家族への敬意と、制作チームの確かなビジョンによって生まれました。山上路夫による歌詞は、祖父との静かな日々を丁寧に描き出し、筒美京平のメロディは、哀しみと優しさを兼ね備えた旋律でその詩情を支えました。

レコーディングは東京のスタジオで行われ、竜崎孝路のアレンジによってストリングスが楽曲全体に温もりを添えました。

メロディと構成:温かさと哀愁のバランス

楽曲構造と演奏アレンジ

イントロはピアノの静かな導入から始まり、ゆったりとした4/4拍子で進行します。コード進行はシンプルながら、どこか懐かしい雰囲気を漂わせています。

サビに入ると「グランパ 遠くへ行ったね」という歌詞が感情の頂点となり、間奏のストリングスがさらに広がりを演出。ラストはフェードアウトで静かな余韻を残します。(;_;)/~~~

ボーカルの魅力と歌詞の深み

ハスキーな声に宿る情感

高橋真梨子のボーカルは、中低音域のハスキーボイスに情感を込めた独自のスタイル。(ファンとしてはあの表情と声質、たまりませんねぇ!!) 語りかけるようなAメロからサビの高揚感まで、感情の起伏が丁寧に描かれています。特に「もう一度逢いたい」の一節は、胸を打つ感動的な場面です。

歌詞に映る家族の風景

「遠くへ行ったね」というフレーズは、死別を婉曲に表現し、聴き手に想像の余地を与えています。「優しい笑顔を忘れない」などの詩句が家庭に深く浸透し、家族の記憶を静かに呼び覚まします。


高橋真梨子という存在

シンガーとしての独自性

ペドロ&カプリシャス時代からソロ転向後に至るまで、高橋真梨子は感情の襞を描くような表現力でファンを魅了してきました。『グランパ』はその代表例であり、個人的な記憶を普遍的な音楽へと昇華させています。

※この画像は今年3月に我が家で撮影したものです。右二足が僕の履物で、左の3足が孫たちの靴です。この画像を見るだけで愛しくてなりません。(この時は、小6、小2、1.5才です)


音楽史における『グランパ』の立ち位置

歌謡曲の多様性を象徴する楽曲

1970年代後半の歌謡界は、ジャンルの交差点にありました。アイドル・フォーク・洋楽が混在する中、『グランパ』はそのどれにも属さず、情感豊かな作品として静かな存在感を放ちました。

社会との共鳴と現代的価値

発売当時の反響と再評価の波

発売直後からラジオやテレビで頻繁に流れ、多くの家庭で共感を得ました。1979年の紅白歌合戦では別曲ながら高橋が出演し、彼女の音楽は国民的認知を得ることになります。

近年ではレトロブームやSNSでの共有により、『グランパ』は「祖父を思い出す曲」として再評価され、リマスター版の配信も好評を博しています。


2025年に響く『グランパ』のメッセージ

現代の家族と心の距離感

核家族化や孤立の問題が語られる現在、『グランパ』の持つ「絆」へのまなざしは、より一層現代的な意味合いを持ちます。「もう一度逢いたい」という願いは、あらゆる世代に共通する普遍的な想いとして受け入れられています。


🎧 総括:心に残る家族のバラード

『グランパ』は、時代を越えて人々の心に寄り添う名曲です。音楽としての完成度と、高橋真梨子というシンガーの本質が見事に重なり合ったこの作品を、ぜひ今夜、静かな時間とともに味わってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました