【6月1日】は浅野 孝已の誕生日-『ガンダーラ 』(ゴダイゴ)をご紹介!

【6月1日】は浅野 孝已の誕生日-『ガンダーラ 』(ゴダイゴ)をご紹介!

1951年6月1日生まれ – 2020年5月12日没(享年68歳)ギタリスト/作曲家/音楽プロデューサー。

1970年代、伝説的な和製ラテン・ロックバンド「ゴダイゴ(GODIEGO)」のギタリストとして活躍。名曲「ガンダーラ」「モンキー・マジック」などでその華麗かつ繊細なギタープレイを披露。ゴダイゴ解散後も多くのアーティストと共演し、プロデューサーとしても幅広いジャンルに貢献しました。2020年、自宅での急逝が報じられ、多くのファンが哀悼の意を表しました。

まずはYoutube動画の公式動画からどうぞ!!

🎵 クレジット情報(英語版)
曲名:Gandhara (English Version)
アーティスト:Godiego
作曲:タケカワユキヒデ(Yukihide Takekawa)
作詞:奈良橋陽子(Yoko Narahashi)
アルバム:『Magic Monkey』
発売日:1978年10月25日
レーベル:Nippon Columbia Co., Ltd. / NIPPONOPHONE
YouTube提供元:日本コロムビア(公式音源配信)

📘 2行解説(記事用)
1978年、TVドラマ『西遊記』の挿入歌として知られる「ガンダーラ」の英語版。
壮大なスケールと東洋的幻想を融合させたGodiegoの代表曲のひとつ。
🎵 クレジット情報(日本語版)
曲名:ガンダーラ(Gandhara)
アーティスト:Godiego
作曲:タケカワユキヒデ(Yukihide Takekawa)
作詞:山上路夫、奈良橋陽子(Michio Yamagami, Yoko Narahashi)
アルバム:『Magic Monkey』
リリース日:1978年10月1日
レーベル:Nippon Columbia Co., Ltd. / NIPPONOPHONE
配信形式:YouTube自動生成の公式音源配信(YouTube Music経由)
📘 2行解説(記事用)
1978年の大ヒット曲「ガンダーラ」は、TVドラマ『西遊記』のエンディングテーマとして国民的な知名度を誇る。幻想的なメロディと哲学的な歌詞が融合した、Godiegoの代表作にして日本ポップス史の金字塔。

僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫

My Age 小学校中学校高校大学20代30代40代50代60才~
曲のリリース年1978
僕が聴いた時期

僕がこの曲を初めて聴いたのは、大学生の時です。

当時どのようなタイミングで聴いたかは記憶にありませんが、以下記載のようにドラマ「西遊記」の主題歌だったことは覚えています。正直ドラマ自体は殆ど見てませんが、夏目雅子さん本当にきれいでした。(;´∀`)

また、楽曲に目を移すと、公式動画を2本紹介していますが、断然英語版の方が好きでした。メロディーと英語の歌詞が見事にマッチしていて、仕上がり感抜群でした。逆に日本語版は英語を翻訳したみたいに聞こえたので、今一歩なじめないままでしたね!

ボーカルのタケカワユキヒデは、東京外国語大学出身で英語は堪能。日本人が歌っている感じはしません。それもあってか、英語版が好きなんですよ。


『ガンダーラ』という音楽的桃源郷

『ガンダーラ』は、1978年10月1日に日本コロムビアからリリースされたゴダイゴのシングルで、テレビドラマ『西遊記』の主題歌として多くの人々に親しまれました。その幻想的なイントロと異国情緒あふれるメロディーは、当時の音楽シーンにおいても特異な存在感を放ちました。

本楽曲は、奈良橋陽子(英語詞)と伊藤アキラ(日本語詞)の共同作詞、タケカワユキヒデの作曲、そしてミッキー吉野の編曲という布陣で制作されました。B面には挿入歌「セレブレーション」が収録され、いずれもドラマと密接にリンクしたコンセプトソングとなっています。

また、『ガンダーラ』の発表によって、ゴダイゴは国内のテレビ視聴層だけでなく、海外展開の可能性も見出されることとなりました。香港、台湾、タイなどのアジア各地で人気が広まり、日本のポップミュージックが文化的輸出の一翼を担う先駆けとなったのです。


浅野孝已の存在感とギターワーク

浅野孝已は、ゴダイゴのサウンドにおいて欠かせないギタリストであり、ロックとファンクの要素を織り交ぜた独自のフレーズで聴く者の耳を魅了しました。『ガンダーラ』では表面的にギターが前面に出る場面は少ないものの、彼の丁寧なバッキングや音の空間設計は、楽曲全体に温かさと奥行きを与えています。

特に間奏部分での控えめながらも印象的なカッティング、そしてシタール的ニュアンスを含んだスライドプレイには、東洋的情緒を演出する重要な役割が込められています。

また、彼のルーツには日本のGS(グループ・サウンズ)文化や、70年代ブラック・ミュージックの影響もあり、『ガンダーラ』のような異文化混合的な楽曲において、浅野の柔軟な表現力はバンドの個性そのものに貢献していたといえるでしょう。

ライブパフォーマンスでは、浅野のギターが一段と際立ちます。1978年のツアー映像を見ると、彼のプレイには無駄な動きがなく、音楽に深く溶け込むその姿勢が、バンド全体の演奏に調和をもたらしているのが分かります。


異文化ミクスチャーの金字塔

『ガンダーラ』が音楽的に画期的だった点は、単なる西洋ロックへのオマージュではなく、アジア的な旋律や宗教観までもを取り込み、ポップスとして成立させたことにあります。

イントロで響くシタール風の音色と、4/4拍子の安定したリズム。Aメロでの静謐な語りかけから、サビにかけての開放感あるメロディライン。そして「In Gandhara, Gandhara」という繰り返しが、理想郷への憧れを儚く、かつ壮大に描き出しています。

コード進行自体はシンプルな構造ですが、その中に響く和声やリズムの構成要素が極めて多様であり、当時のJ-POPにおけるグローバルサウンドの先駆けといっても過言ではありません。

『ガンダーラ』の構成は、1970年代の邦楽では珍しい「サビ始まり」の形式を採用しており、インパクトのあるメッセージ性を重視していた点でも先進的でした。この構造は、後年のJ-POPやアニソン楽曲にも大きな影響を与えたといわれています。


歌詞の世界観とメッセージ

『ガンダーラ』の歌詞に描かれる「理想郷」は、仏教世界におけるガンダーラ地方(現在のアフガニスタン北部)を背景に、「魂の安息地」を象徴的に描いています。

「There’s a road to lead us to the land」という一節には、現実の苦悩を超えて何かを信じて進む姿があり、それが旅の物語と重なり、聴く人それぞれの「ガンダーラ」を思い起こさせます。

日本語と英語の歌詞を交錯させることで、普遍的な祈りのような響きが生まれ、国境を越えて心に届く力を持っています。

歌詞の後半では、「愛と平和が人のすべてを包む」という主旨の表現が繰り返されており、それが時代を超えて多くの人の心に刺さり続けている所以です。


現代における再評価と継承

近年では、TikTokやYouTubeなどのSNSを中心に、ゴダイゴの楽曲を用いた投稿が若い世代の間でも散見されるようになりました。特に、1978年放送のドラマ『西遊記』の4Kデジタルリマスター版が2023年に放送されたことで、主題歌『ガンダーラ』にも再び注目が集まりました。さらに2021年には『西遊記~シン・ミックス~』と題したリマスター音源がリリースされ、当時を知るファンのみならず、新たな世代にもその魅力が届き始めています。

2020年代のコロナ禍を経た現代において、「理想郷」や「自由な移動」はより切実なテーマとなっており、『ガンダーラ』のもつ世界観が改めて人々の心に響いているのです。

さらには音楽フェスや昭和歌謡を再解釈するプレイリストなどにおいて、『ガンダーラ』は“発見され直される名曲”として頻繁に取り上げられています。世代や文化の壁を越えて語り継がれていくその姿は、まさに永遠性を帯びたポップソングの象徴です。


結びにかえて──音楽が描く永遠の旅

『ガンダーラ』は、テレビ主題歌という枠を超え、時代や国境を越えて愛される旅のアンセムとなりました。浅野孝已の繊細なギター、タケカワの透明感ある歌声、ミッキー吉野の幻想的なキーボード、そして全体を包み込む異文化の調和。

それは、ゴダイゴというバンドの革新性そのものであり、1970年代末の音楽が生んだ奇跡といえるでしょう。理想郷への旅は、今も私たちの心に続いています。


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