僕の勝手なBest10:『ロッドスチュワート』-9位=『ザ・ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペスト(First Cut Is The Deepes)』

第9位:『ザ・ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペスト(First Cut Is The Deepes)』


ロッド・スチュワートシリーズの第9位は『ザ・ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペスト(First Cut Is The Deepes)』です。またまたカバー曲ではありますが、すばらしい曲です。何度も繰り返すともいますが、とにかくロッドのこのしゃがれたハスキーボイス、たまりませんなぁ(>_<)

超約

最初の恋の傷がいちばん深く、今も痛みが残っています。
それでも、あなたが望むならもう一度愛に向き合います。
そばで涙を拭ってくれたら、前に進めるはずだと信じています。
痛みと不安を抱えつつも、希望を選ぶ再出発の告白です。

こちらが、Official Videoです。(3本とも公式動画です)

次は、ライブバージョンです。観客との一体感がいいですね!!

つぎは、おまけと申しますか、これまた僕の大好きなシェリルクロウが歌う同曲です。参考までにお聴きください。


「The First Cut Is the Deepest」:心に響く名曲の魅力に迫る

ロッド・スチュアートの「The First Cut Is the Deepest」は、彼の音楽キャリアにおいて欠かせない名曲の一つです。1976年にリリースされたアルバム『ナイト・オン・ザ・タウン』に収録されたこの曲は、イギリスの音楽シーンを一気に席巻し、全英シングルチャートで4週連続1位を獲得するという快挙を達成しました。しかし、この曲がロッド・スチュアートのオリジナルではないという事実には、驚かされる方も多いでしょう。実は、「The First Cut Is the Deepest」はキャット・スティーヴンスが1967年に作詞・作曲し、最初にP.P.アーノルドがリリースした楽曲なのです。この曲がどのようにしてロッド・スチュアートの手によって新たな命を吹き込まれたのか、その背景や魅力に迫ってみましょう。

曲の特徴

「The First Cut Is the Deepest」の魅力は、何と言ってもロッド・スチュアートならではのソウルフルなボーカルと、アメリカ南部のリズミカルな音楽スタイルが見事に融合している点にあります。イントロではアコースティック・ギターの心地よいストロークが静かに始まり、徐々にバンド全体が加わっていく構成は、まるで物語の幕開けを感じさせます。リズムセクションはグルーヴ感たっぷりで、ドラムとベースがしっかりとビートを刻みます。その上にストリングスやホーンセクションが彩りを添え、曲全体に豊かな音色が広がっています。特に、アコースティック・ギターのリフは聴く者を一瞬で引き込む力があり、曲の魅力を一層引き立てています。

最高の聴き所

この曲のハイライトと言えば、やはり感情が溢れるサビの部分でしょう。「The first cut is the deepest」というフレーズは、初恋の切なさや新たな恋への不安を象徴しており、多くの人々の心に深く染み渡ります。ロッドのボーカルは力強さと繊細さを兼ね備えており、サビで一気に感情が高まる瞬間は思わず鳥肌が立つほど。さらに、ギターソロも見逃せません。エモーショナルなメロディーがボーカルと絡み合い、聴く者を一層引き込んでいきます。このギターソロは、曲の感情のピークを美しく飾り、聴き手に深い余韻を残します。

曲ができた背景とエピソード

「The First Cut Is the Deepest」を作ったキャット・スティーヴンスは、他のアーティストに楽曲を提供することを目指してこの曲を書きました。そして、なんと30ポンドというリーズナブルな価格でP.P.アーノルドに売却しました。彼女のバージョンはヒットし、キャット自身も後にアルバム『ニュー・マスターズ』でこの曲を録音しています。ロッド・スチュアートがこの曲をカバーする際には、オリジナルへの敬意を忘れずに、自身の個性をしっかりと織り込むことに注力しました。その結果、ただのカバー曲ではなく、彼独自の味わい深い作品に仕上がりました。

当時のロッド・スチュアートは、多くの恋愛を経験し、その中には苦い別れも含まれていました。彼の人生経験がこの曲に深みを与えており、初恋や最初の失恋の痛みをリアルに表現しています。彼の感情が詰まったボーカルは、聴く者に強い共感を呼び起こし、まるで自分自身の物語を聴いているかのような感覚を与えます。

面白い裏話

ちょっとしたトリビアとして、ロッド・スチュアートは「The First Cut Is the Deepest」を「I Don’t Want to Talk About It」との両A面シングルとしてリリースしました。(僕はこの曲以外でこの世な話を聞いたことはありません。通常は同じアルバムに入れますね!!)
異なるアルバムからの曲が同時にヒットするなんて、なかなか珍しいことです。このような形でのリリースは、彼のキャリアにおいても特異なケースとして語り継がれています。

また、ロッド・スチュアートと言えば、その独特なファッションセンスも話題です。彼のスタイルは「ロッド・スタイル」と呼ばれ、特にあのふわっとした髪型は多くのファンが真似したとか。そして意外にも、彼は大のサッカー好き。若い頃はプロサッカー選手を目指していた時期もあったそうです。現在でもサッカーの試合に参加することがあり、そのエネルギッシュな姿は音楽活動にも良い影響を与えているのかもしれません。サッカーへの情熱が、彼の音楽におけるリズム感やエネルギーにも反映されているのではないでしょうか。

さらに、ロッド・スチュアートはステージ上でのパフォーマンスでも有名です。彼のライブは常にエネルギッシュで観客を引き込む力があり、「The First Cut Is the Deepest」を披露する際も、その情熱的なパフォーマンスは観客の心を掴んで離しません。彼のステージマナーや表現力豊かなボーカルは、ライブならではの感動を提供してくれます。

まとめ

「The First Cut Is the Deepest」は、普遍的なテーマと音楽的な魅力で多くの人々に愛され続けている一曲です。ロッド・スチュアートの情熱的なボーカルと心に残るメロディーは、聴く者をまるで自分自身の物語の中に誘い込みます。彼の人生経験が楽曲に滲み出ているからこそ、一度聴くとその世界観に引き込まれてしまうのです。

この曲を聴くことで、初恋の切なさや失恋の痛み、そして新たな恋への期待と不安を感じ取ることができるでしょう。また、ロッド・スチュアートの音楽性や彼自身の人間味あふれる一面に触れることで、彼の音楽への愛情がさらに深まることでしょう。もしまだこの曲を聴いたことがない方がいれば、ぜひ一度耳を傾けてみてください。きっと、ロッド・スチュアートの音楽の魅力に気づくことでしょう。そして、彼の他の楽曲や意外な一面にも興味が湧いてくるかもしれません。音楽の力で心を揺さぶられる体験を、ぜひ味わってみてください。

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