僕の勝手なBest10:『エルトン・ジョン』-2位=ダニエル(Daniel)をご紹介!

第2位:『ダニエル(Daniel)』

僕の勝手なBest10:『エルトン・ジョン』編の堂々の第2位は『ダニエル(Daniel)』です。

本当は1位にするか迷ったくらいこの曲は思い出深く心酔していた曲です。
僕が中学の時、地方のFMラジオ番組にリクエストしたところ、それが選ばれてラジオで流されて曲なんですよ!!! 友達数人で遊びながら聞いていた時でだったので皆もビックリ!(50年以上前のことはよく覚えております!)

おまけに、番組からレコードまで送っていただいて、何度も何度も聴いたなんとも思い出深い曲なんですよ。これがA面でB面には第3位で紹介した「スライラインピジョン」が入っておりました。(=^・^=)

超約

この歌は、弟が兄・ダニエルの旅立ちを見送る場面を描いています。
戦争や人生の傷を抱えた兄がスペインへ旅立ち、弟はその後ろ姿を見て涙をこらえます。
別れの切なさと兄への尊敬・愛情が、穏やかで哀しい旋律とともに流れる詩です。

まずは、公式動画からどうぞ!!

エルトン・ジョンの「ダニエル」:戦争の傷跡と兄弟愛を描く名曲

エルトン・ジョンの楽曲「ダニエル」は、彼のキャリアにおいて非常に重要な位置を占める作品です。1973年にリリースされたアルバム『ピアニストを撃つな!』に収録され、この曲は全米シングルチャートで2位、全英シングルチャートで4位を記録し、大きな成功を収めました


ベトナム戦争とダニエルの物語

「ダニエル」は、ベトナム戦争から帰還した退役軍人をテーマにした楽曲です。歌詞は弟の視点から描かれ、戦争から戻った兄ダニエルが抱える心の傷や孤独を繊細に表現しています。ダニエルは英雄として迎えられるものの、戦争で受けた深い心の痛みから逃れることができず、平穏を求めてスペインへ旅立ちます。弟はそんな兄を見送りながら、その苦悩や孤独を感じ取り、複雑な心境を抱えています。

この曲は、戦争が人々にもたらす心理的な影響や、退役軍人が社会に適応する難しさを浮き彫りにしています。特に、戦争から戻った人々が抱える見えない傷を、家族や社会がどのように理解し、支えるべきかを問いかけています。


バーニー・トーピンの意図と誤解

作詞を手掛けたバーニー・トーピンは、「ダニエル」について「最も誤解されている歌」の一つと述べています。当初、彼は戦争から帰還した人々への思いやりと理解を深めるためにこの曲を書きました。しかし、一部のリスナーは曲の真意を理解せず、単なる別れの歌やラブソングとして受け取ってしまいました。

実は、この曲にはもともともう一つのヴァースが存在し、そこでダニエルが戦争から帰還したことや彼の心情がより明確に描かれていました。しかし、曲の長さの都合でその部分はカットされ、その結果、テーマが曖昧になってしまったのです。トーピンにとっては、「その部分が重要なのに」と思うのも無理はありません。


エルトン・ジョンのメロディと歌唱

音楽的な側面では、「ダニエル」はエルトン・ジョン特有の美しいメロディラインと洗練されたアレンジが光ります。彼の柔らかくも力強いピアノ演奏と感情豊かなボーカルが相まって、聴く者に深い感動を与えます。特にオープニングのピアノフレーズは、一度聴いたら耳から離れないほど印象的で、心に直接語りかけてくるようです。

また、コーラス部分のハーモニーも秀逸で、弟が兄への思いを募らせる感情が音楽を通して伝わってきます。エルトン・ジョンの歌声は、ダニエルの内なる孤独と弟の切ない思いを見事に表現しており、リスナーはまるで物語の一部になったかのような感覚を味わえます。


多くのアーティストによるカバーとその影響

「ダニエル」はその後も多くのアーティストによってカバーされ、その普遍的なテーマと美しいメロディは時代を超えて共感を呼び続けています。ウィル・ヤングやアレハンドロ・フェルナンデスなど、ジャンルや国境を越えて様々なミュージシャンがこの曲を取り上げ、それぞれの解釈で新たな命を吹き込んでいます。エルトン・ジョン自身も、「自分の曲がこれほどまでに愛され続けるのは嬉しい驚きだ」と語っています。


戦争の影響と社会的メッセージ

「ダニエル」は単なるバラードではなく、戦争の影響や退役軍人の苦悩について深く考えさせる作品です。戦争から戻った人々が抱える見えない傷や、彼らを取り巻く社会の無理解がテーマとなっています。この曲を聴くことで、私たちは彼らの心の痛みを少しでも理解し、支えることの大切さに気づかされます。(日本人には理解しがたいところですね!)


エルトン・ジョンのキャリアにおける「ダニエル」の位置づけ

エルトン・ジョンの楽曲全体の中で、「ダニエル」は彼の音楽的才能と深い歌詞が融合した代表的な作品と言えます。この曲は、彼の他のヒット曲である「僕の歌は君の歌」や「ロケット・マン」と並び、エルトン・ジョンの音楽史を語る上で欠かせない一曲です。彼のキャリアにおいても重要な位置を占め、多くのファンから愛され続けています。


時代を超える名曲の力

総じて、「ダニエル」はエルトン・ジョンのディスコグラフィーにおいて重要な位置を占め、その深いテーマ性と美しいメロディーは多くのリスナーに影響を与え続けています。この曲は、戦争や帰還兵の苦悩について考えさせるだけでなく、人間の絆や愛情の複雑さをも描いています。

もしまだこの曲を聴いたことがない方がいれば、ぜひ一度耳を傾けてみてください。あなたの中にも「ダニエル」の物語に共感する部分があるかもしれません。そして、エルトン・ジョンが紡ぎ出す音楽の世界に浸りながら、その才能とメッセージの深さを感じてみてはいかがでしょうか。

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