僕の勝手なBest10:『エルトン・ジョン』-5位=風の中の火のように(Candle in the Wind)

第5位:『風の中の火のように(Candle in the Wind)』

クレジット
提供:Universal Music Group
楽曲:Candle In The Wind (Remastered 2014)
アーティスト:Elton John

解説(2行)
エルトン・ジョンの代表曲のひとつで、儚い人生をキャンドルに重ね合わせた名曲。
2014年リマスター音源で、透明感あるサウンドに磨き直されています。
クレジット
提供:Universal Music Group
楽曲:Candle In The Wind 1997
アーティスト:Elton John
© 1997 Mercury Records Limited

解説(2行)
ダイアナ元皇太子妃を追悼して歌詞を改めた特別版で、世界中で大きな反響を呼んだシングル。
売上・チャート記録を塗り替え、エルトン・ジョンのキャリアを象徴する歴史的作品となりました。

エルトン・ジョンの『風の中の火のように』—その魅力と知られざるエピソード

いよいよエルトンジョンのベスト5に入ってきました。
第5位はエルトン・ジョンの「風の中の火のように」(Candle in the Wind)です。
この曲は彼の音楽キャリアにおいて特別な位置を占める名曲になりましたね。1973年にリリースされ、当初はマリリン・モンローを追悼するために書かれました。その後、1997年にはダイアナ元英皇太子妃への追悼曲として再び世間の注目を集め、世界中の人々の心に深く刻まれています。もちろん僕は1973年版ですでに聴き入っておりました。

曲の背景とリリース日

「Candle in the Wind」は、エルトン・ジョンが作曲し、長年のコラボレーターであるバーニー・トーピンが作詞した楽曲です。1973年にリリースされたアルバム『黄昏のレンガ路』(Goodbye Yellow Brick Road)(最高のアルバムです!!)に収録されています。オリジナルバージョンは、マリリン・モンローを偲ぶ歌として書かれ、彼女の本名である「ノーマ・ジーン」(曲の出だしの歌詞にあります)に捧げられています。

バーニー・トーピンは、メディアの過度な注目と孤独の中で生きたモンローの姿に深い共感を抱き、その感情を歌詞に込めました。エルトン・ジョンもそのテーマに強く共鳴し、感情豊かなピアノ演奏とボーカルで曲に魂を吹き込みました。

曲の魅力と聴きどころ

「Candle in the Wind」の魅力は、その詩的な歌詞と美しいメロディーにあります。歌詞は深く、聴く者の心に直接訴えかけます。特に「あなたの命は風の中のキャンドルのようだった」という比喩は、短くも輝かしい人生を象徴し、多くの人々が共感できるテーマです。

エルトン・ジョンの力強いボーカルと繊細なピアノ演奏が、この曲をさらに引き立てています。ライブパフォーマンスでは、彼の感情がダイレクトに伝わり、観客を魅了します。初めてこの曲をライブで披露した際、観客からの反応が予想以上に大きく、エルトン自身も驚いたと言われています。

興味深いエピソードとして、バーニー・トーピンはこの歌詞をわずか数時間で書き上げたとされています。それだけ彼の中でモンローへの想いが溢れていたのでしょう。

制作背景とエピソード

1997年8月31日、ダイアナ妃が交通事故で急逝した際、エルトン・ジョンは深い悲しみに包まれました。彼はダイアナ妃と親交があり、その死は彼にとって大きな衝撃でした。そこで、「風の中の火のように」をダイアナ妃への追悼曲として再制作することを決意します。

バーニー・トーピンは、新たな歌詞をわずか一日で書き上げました。このバージョンでは「イングランドのバラにさようなら(Goodbye England’s Rose)」という歌詞で始まり、ダイアナ妃の生涯とその影響力を讃えています。エルトン・ジョンはこの曲をダイアナ妃の葬儀で演奏し、そのパフォーマンスは全世界で視聴され、多くの人々の心に深い感動を与えました。

特筆すべきは、エルトン・ジョンがこの新バージョンを葬儀以外では一切演奏しないと宣言したことです。彼は、この曲が持つ特別な意味を尊重し、ダイアナ妃への敬意を示すためにそう決断しました。

文化的影響と評価

「Candle in the Wind 1997」は、全世界で3,300万枚以上の売上を記録し、史上最も売れたシングルの一つとなりました。この曲は、ダイアナ妃を偲ぶだけでなく、彼女の慈善活動や人道的な貢献を再認識するきっかけともなりました。

エルトン・ジョンはこの曲の売上げから得た収益を、ダイアナ妃の名を冠したチャリティ財団に全額寄付しました。彼のこの行動は、多くの人々から賞賛を受け、彼の人柄とダイアナ妃への深い愛情が広く伝わりました。

知られざるエピソード

エルトン・ジョンとダイアナ妃の友情は広く知られていますが、その絆を象徴するエピソードがあります。二人は共にエイズ撲滅運動に力を入れており、慈善活動を通じて深い友情を築きました。しかし、一時期小さな誤解から疎遠になってしまいます。その後、共通の友人であるジャンニ・ヴェルサーチの葬儀で再会し、和解しました。残念ながら、その直後にダイアナ妃が亡くなってしまい、エルトンは彼女への想いをこの曲に込めたのです。

また、エルトン・ジョンはダイアナ妃の葬儀でこの曲を演奏する際、感情を抑えるのに非常に苦労したと語っています。(3番目の動画です)
彼は「涙で声が詰まりそうになったが、ダイアナのために全力で歌い切った」と振り返っています。

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