僕の勝手なBest10:『エルトン・ジョン』-5位=風の中の火のように(Candle in the Wind)

第5位:『風の中の火のように(Candle in the Wind)』


エルトン・ジョンの『風の中の火のように』—その魅力と知られざるエピソード

いよいよエルトンジョンのベスト5に入ってきました。
第5位はエルトン・ジョンの「風の中の火のように」(Candle in the Wind)です。
この曲は彼の音楽キャリアにおいて特別な位置を占める名曲になりましたね。1973年にリリースされ、当初はマリリン・モンローを追悼するために書かれました。その後、1997年にはダイアナ元英皇太子妃への追悼曲として再び世間の注目を集め、世界中の人々の心に深く刻まれています。もちろん僕は1973年版ですでに聴き入っておりました。

曲の背景とリリース日

「Candle in the Wind」は、エルトン・ジョンが作曲し、長年のコラボレーターであるバーニー・トーピンが作詞した楽曲です。1973年にリリースされたアルバム『黄昏のレンガ路』(Goodbye Yellow Brick Road)(最高のアルバムです!!)に収録されています。オリジナルバージョンは、マリリン・モンローを偲ぶ歌として書かれ、彼女の本名である「ノーマ・ジーン」(曲の出だしの歌詞にあります)に捧げられています。

バーニー・トーピンは、メディアの過度な注目と孤独の中で生きたモンローの姿に深い共感を抱き、その感情を歌詞に込めました。エルトン・ジョンもそのテーマに強く共鳴し、感情豊かなピアノ演奏とボーカルで曲に魂を吹き込みました。

曲の魅力と聴きどころ

「Candle in the Wind」の魅力は、その詩的な歌詞と美しいメロディーにあります。歌詞は深く、聴く者の心に直接訴えかけます。特に「あなたの命は風の中のキャンドルのようだった」という比喩は、短くも輝かしい人生を象徴し、多くの人々が共感できるテーマです。

エルトン・ジョンの力強いボーカルと繊細なピアノ演奏が、この曲をさらに引き立てています。ライブパフォーマンスでは、彼の感情がダイレクトに伝わり、観客を魅了します。初めてこの曲をライブで披露した際、観客からの反応が予想以上に大きく、エルトン自身も驚いたと言われています。

興味深いエピソードとして、バーニー・トーピンはこの歌詞をわずか数時間で書き上げたとされています。それだけ彼の中でモンローへの想いが溢れていたのでしょう。

制作背景とエピソード

1997年8月31日、ダイアナ妃が交通事故で急逝した際、エルトン・ジョンは深い悲しみに包まれました。彼はダイアナ妃と親交があり、その死は彼にとって大きな衝撃でした。そこで、「風の中の火のように」をダイアナ妃への追悼曲として再制作することを決意します。

バーニー・トーピンは、新たな歌詞をわずか一日で書き上げました。このバージョンでは「イングランドのバラにさようなら(Goodbye England’s Rose)」という歌詞で始まり、ダイアナ妃の生涯とその影響力を讃えています。エルトン・ジョンはこの曲をダイアナ妃の葬儀で演奏し、そのパフォーマンスは全世界で視聴され、多くの人々の心に深い感動を与えました。

特筆すべきは、エルトン・ジョンがこの新バージョンを葬儀以外では一切演奏しないと宣言したことです。彼は、この曲が持つ特別な意味を尊重し、ダイアナ妃への敬意を示すためにそう決断しました。

文化的影響と評価

「Candle in the Wind 1997」は、全世界で3,300万枚以上の売上を記録し、史上最も売れたシングルの一つとなりました。この曲は、ダイアナ妃を偲ぶだけでなく、彼女の慈善活動や人道的な貢献を再認識するきっかけともなりました。

エルトン・ジョンはこの曲の売上げから得た収益を、ダイアナ妃の名を冠したチャリティ財団に全額寄付しました。彼のこの行動は、多くの人々から賞賛を受け、彼の人柄とダイアナ妃への深い愛情が広く伝わりました。

知られざるエピソード

エルトン・ジョンとダイアナ妃の友情は広く知られていますが、その絆を象徴するエピソードがあります。二人は共にエイズ撲滅運動に力を入れており、慈善活動を通じて深い友情を築きました。しかし、一時期小さな誤解から疎遠になってしまいます。その後、共通の友人であるジャンニ・ヴェルサーチの葬儀で再会し、和解しました。残念ながら、その直後にダイアナ妃が亡くなってしまい、エルトンは彼女への想いをこの曲に込めたのです。

また、エルトン・ジョンはダイアナ妃の葬儀でこの曲を演奏する際、感情を抑えるのに非常に苦労したと語っています。(3番目の動画です)
彼は「涙で声が詰まりそうになったが、ダイアナのために全力で歌い切った」と振り返っています。

Elton John – Candle In The Wind1973
Goodbye Norma Jean(マリリンモンローの本名です!)
Though I never knew you at all
You had the grace to hold yourself
While those around you crawled

さようなら ノーマ・ジーン
僕はあなたと少しも知り合うことがなかったけど
周りがあなたに こびへつらっていても
あなたは内に気品を秘めたひとでした

They crawled out of the woodwork
And they whispered into your brain
They set you on the treadmill
And they made you change your name

映画のセットから出てくる連中は
あなたにペコペコして調子のいい話を
あなたの頭に吹き込みました
あなたに退屈な仕事ばかりさせて
名前も変えさせてしまいました

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in
And I would have liked to have known you
But I was just a kid
Your candle burned out long before
Your legend ever did

僕にはこう感じるんです
あなたの人生は
まるで”風に吹かれたろうそく”のようだと
雨が降り始めたときに
誰にすがりつけばいいのかもわからずに…
あなたと知り合いになれてればよかったけど
僕はただの子どもだったんです
でも ろうそくはだいぶ前に燃え尽きてしまっても
あなたの伝説はしっかりと残ったのです・・・

Loneliness was tough
The toughest role you ever played
Hollywood created a superstar
And pain was the price you paid

孤独感は しぶとく のしかかり
あなたはずっと一番孤独な役を演じてました
ハリウッドはスーパースターを作り上げたけど
その代償はあなたの痛みだったのです

Even when you died
Oh the press still hounded you
All the papers had to say
Was that Marilyn was found in the nude

あなたが天に召されたときでさえ
新聞はあなたを追いかけて
全紙がこのように書きました
“マリリン 全裸で発見される”と…

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in
And I would have liked to have known you
But I was just a kid
Your candle burned out long before
Your legend ever did

僕はあなたの人生をこう思うんです
“風のなかに灯る1本のろうそく”のようだと
雨が降り始めたときに
誰の傘に入っていいのか わからなかったあなた
僕が知り合いになれてればよかったのに
僕は無力な子どもだったんです
ろうそくが燃え尽きたのは
ずいぶん前になるけれど
あなたの伝説はしっかりと残ったんです

Goodbye Norma Jean
Though I never knew you at all
You had the grace to hold yourself
While those around you crawled
Goodbye Norma Jean
From the young man in the twenty second row
Who sees you as something more than sexual
More than just our Marilyn Monroe

さようなら ノーマ・ジーン
あなたとは知り合いにはなれなかったけど
周りがいくらちやほやしようとも
あなたは内に誇りを持ったひとでした
さようなら ノーマ・ジーン
22列目の席に座った若者からの挨拶です
僕はあなたに
“セクシー”なんて言われる以上のもの
“僕らのマリリン・モンロー”
なんて言われる以上のものを
感じているのです

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never knowing who to cling to
When the rain set in
And I would have liked to have known you
But I was just a kid

あなたの人生はまるで
“風に吹かれるろうそくの炎”
雨が降り出したときに
誰かに頼ることもできなかったあなた
僕が子どもでなければ
あなたに何かしてあげられたかもしれない

Your candle burned out long before
Your legend ever did
Your candle burned out long before
Your legend ever did

あなたの炎は消えてしまったけど
あなたの伝説は今も残っています
あなたの炎はだいぶ前に消えてしまったけど
あなたの伝説は今でも息づいています

(Words and Idioms)
have grace.=気品がある
crawl=ぺこぺこする へつらう
woodwork=木工細工
treadmill=足踏み車、退屈な仕事
set on=〈…を〉けしかけて〈…〉させる

引用:ブログ~洋楽和訳 Neverending Music(日本語訳 by 音時)より

Candle In The Wind 1997
Music by Elton John
Lyrics by Bernie Taupin

  Goodbye England’s rose
  May you ever grow in our hearts
  You were the grace that placed itself
  Where lives were torn apart
  You called out to our country
  And you whispered to those in pain
  Now you belong to heaven
  And the stars spell out your name

  And it seems to me you’ve lived your life
  Like a candle in the wind
  Never fading with the sunset
  When the rain set in
  And your footsteps will always fall here
  Along England’s greenest hills
  Your candle’s burned out long before
  Your legend ever will

  Loveliness we’ve lost
  These empty days without your smile
  This torch we’ll always carry
  For our nation’s golden child
  And even though we try
  The truth brings us to tears
  All our words cannot express
  The joy you brought us through the years

  And it seems to me you`ve lived your life
  Like a candle in the wind
  Never fading with the sunset
  When the rain set in
  And your footsteps will always fall here
  Along England’s greenest hills
  Your candle’s burned out long before
  Your legend ever will

  Goodbye England’s rose
  May you ever grow in our hearts
  You were the grace that placed itself
  Where lives were torn apart
  Goodbye England’s rose
  From a country lost without your soul
  Who’ll miss the wings of your compassion
  More than you’ll ever know

  And it seems to me you’ve lived your life
  Like a candle in the wind
  Never fading with the sunset
  When the rain set in
  And your footsteps will always fall here
  Along England’s greenest hills
  Your candle’s burned out long before
  Your legend ever will

エルトン・ジョンの歌から「さようならイギリスのバラ」Candle In The Wind 1997

  さようならイギリスのバラ
  きみのことは けして忘れない
  きみはけなげに生きてきたんだ
  つらいつらい毎日を
  きみはこの世に生まれて
  ひとびとを励まし続けた
  天国に召されたあとも
  なおも励ましつづける

  きみはきみの命をけなげに生きた
  風に揺らめく
  ともしびのように
  必死になって
  そんなきみを誰も忘れない
  この世があるかぎり
  きみは死んでしまったけれど
  ひとびとの心に生き続ける

  きみが死んでしまって
  きみの微笑がみられなくても
  きみのことは誰も忘れない
  いつまでも永遠に
  きみを思い出すたび
  涙があふれ出るんだ
  とても言い表せないよ
  きみを失った悲しみを

  きみはきみの命をけなげに生きた
  風に揺らめく
  ともしびのように
  必死になって
  そんなきみを誰も忘れない
  この世があるかぎり
  きみは死んでしまったけれど
  ひとびとの心に生き続ける

  さようならイギリスのバラ
  きみのことは けして忘れない
  きみはけなげに生きてきたんだ
  つらいつらい毎日を
  きみはこの世に生まれて
  ひとびとを励まし続けた
  天国に召されたあとも
  なおも励ましつづける

  きみはきみの命をけなげに生きた
  風に揺らめく
  ともしびのように
  必死になって
  そんなきみを誰も忘れない
  この世があるかぎり
  きみは死んでしまったけれど
  ひとびとの心に生き続ける

引用:(壺齋散人による歌詞の日本語訳)

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