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僕の勝手なBest10:【Boston】編-第5位は・・・
【Boston】編-第5位は、『Don’t Look Back(ドント・ルック・バック)』です。
いよいよBest5に突入です。ここからさらにギアを上げていきまっせ!!
なぜかこれまた実にすばらしいボストンサウンドです。
🎥まずは、注目の公式動画を2本をご紹介!
📀 楽曲情報
タイトル: Don't Look Back
アーティスト: Boston(ボストン)
アルバム: Greatest Hits(ベストアルバム収録)
オリジナルリリース: 1978年
この音源のYouTube公開日: 2017年6月17日
レーベル: Epic Records / Sony Music Entertainment
著作権表記: © 1978 Sony Music Entertainment
配信元: Provided to YouTube by Epic
🎧 解説(2行)
1978年にリリースされたBostonのセカンドアルバム『Don't Look Back』の表題曲。
疾走感あふれるギターと清涼なハーモニーで、アメリカン・ロックの象徴となった名曲です。
📺 Boston – Don’t Look Back (Official Audio)です。
🎬 Boston - Don't Look Back(Official Video)
こちらは、アメリカのロックバンド「ボストン」による1978年の名曲『Don't Look Back』の公式ミュージック・ビデオです。動画はBoston公式YouTubeチャンネルにて2015年9月11日に公開され、1,500万回以上の再生回数を記録しています。
時代のうねりの中で生まれたロック・アンセム
1978年8月、Bostonの2枚目のアルバム『Don’t Look Back』がリリースされました。表題曲である「Don’t Look Back」は、わずか数週間でアメリカのビルボード・チャート4位を記録し、ロックファンの間で不動の人気を築きました。
この曲が世に出た1978年、音楽シーンはまさに過渡期。ディスコブームの頂点に立ったBee Geesの「Stayin’ Alive」や、Andy Gibbの「Shadow Dancing」がチャートを席巻する一方で、パンクやニューウェーブの波も静かに押し寄せていました。
そんな中、Bostonが放ったこの曲は、派手さでも過激さでもなく、誠実で洗練されたアメリカン・ロックの王道を突き進んだのです。

トム・ショルツという“異端の天才”が生み出した音
MIT卒のエンジニアが築いた「自宅録音革命」
Bostonの中心人物であるトム・ショルツは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で機械工学の修士号を取得し、ポラロイド社でエンジニアとして働いていました。彼は勤務後の夜、地下室に作った自作スタジオで音楽を制作し、プロトタイプの段階でレコード会社に送り込むという、当時としては極めて異例の方法でデビュー作を完成させました。
1976年にリリースされたデビューアルバム『Boston』は、米史上屈指の売上を誇るデビュー作となり、全世界で1,700万枚以上を売り上げました。

「成功」の重圧と向き合った2作目
その成功の後、ショルツはレコード会社から短期間での続編制作を求められます。しかし彼は一貫して自分のスタイルを曲げることなく、自宅スタジオで綿密な作業を続行。「Don’t Look Back」は、そうしたプレッシャーに抗いながらも、なお前を向いて歩もうとする決意の象徴でもありました。
サウンドと構成が示す「技術と感性の融合」
アコースティックとハードロックの美しい融合

楽曲は、静かなアコースティックギターから始まり、少しずつスピードと厚みを増していきます。中盤に一度ブレイクを挟んで再構築される構成は、聴き手にドラマチックな緊張と解放を与えます。
ブラッド・デルプのボーカルが放つ感情の光
そして、忘れてはならないのがボーカリスト、ブラッド・デルプの存在です。彼の高く伸びる透明感のある声は、まさにBostonの象徴。「Don’t Look Back」に込められた希望や決意といった情感を、彼の歌声が最大限に引き出していました。

歌詞に込められたメッセージ性
「今日」という瞬間に賭ける人生哲学
Don’t look back, a new day is breakin’(振り返らないで、新しい一日が始まっている)
It’s been so long since I felt this way(こんな気持ちになったのは、本当に久しぶりだ)
この冒頭のフレーズが象徴するように、「Don’t Look Back」は「過去に囚われるな、今この瞬間に光がある」と力強く語りかけます。続く、
I don’t mind where I get taken(どこへ連れて行かれてもかまわない)
The road is calling, today is the day(道が僕を呼んでいる──今日はその日なんだ)
という一節では、未来が不確かであっても、自由と行動力を信じて進もうという姿勢が表れています。

シンプルな言葉に込められた普遍の思想
この歌の魅力は、誰にでも理解できる平易な言葉で、「立ち止まるな、進め」と語りかけてくるところにあります。複雑な時代背景の中にあっても、シンプルなメッセージが、かえって心に刺さるのです。
日本と世界の1978年 —「Don’t Look Back」が響いた時代
日本ではピンク・レディーがトップチャートを独占
1978年の日本では、「UFO」や「サウスポー」などピンク・レディーのヒット曲がチャートを賑わせていました。同年にはサザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」で鮮烈なデビューを果たし、音楽シーンに新たな風が吹き込みます。
また、成田空港の開港や、日中平和友好条約の締結といった社会的な出来事もあり、まさに転換点の年であったと言えるでしょう。
そんな時代に「Don’t Look Back」は何を意味したか
高度経済成長の余韻を残しつつ、新たな課題に直面し始めた日本にとって、「前を向いて歩け」というこの曲のメッセージは、単なる輸入ロックではなく、時代と響き合う“共感”の対象でもあったのです。

アルバム『Don’t Look Back』における役割と意義
『Don’t Look Back』は、アルバムの冒頭に配置されたことで、作品全体の方向性を決定づけるナンバーとなっています。続く「A Man I’ll Never Be」では自己内省が描かれ、「Feelin’ Satisfied」では純粋な喜びが表現されるなど、多彩な楽曲が並ぶ中、この表題曲が牽引役を果たしました。
アルバム自体も、リリース直後に全米1位を獲得し、累計400万枚以上を売り上げる成功を収めています。なお、次作『Third Stage』までに実に8年もの歳月が空くことになりますが、それもショルツの徹底した品質主義の表れと言えるでしょう。
現代に生きる「Don’t Look Back」の価値
情報過多の現代社会においてこそ意味を持つ
SNSによって過去の言動が掘り返され、未来を語ることが難しくなる現代において、「Don’t Look Back」はより重みを増して聞こえてきます。
自分のペースで、自由に前を向いて進めばいい。
このメッセージは、誰にとっても励みになる、人生のエールそのものなのです。


『Something About You 』–Boston:意訳
遠い日々にさよならを告げて
振り返らずに走り出す朝──
長い間、閉ざされていた心が
やっと自由を知った瞬間だったどこへ向かうのかは分からない
でも今日という日はもう始まっている
過去に縛られていた自分を手放し
妥協ではなく、強さで道を選ぶ眠っていた本当の自分が目を覚まし
かつて見えなかった未来が
今ははっきりと視界に広がるもう迷わない
夜明けは来た──
すべてはそのためにあったと
やっと気づいたのだから
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