僕の勝手なBest10:【Boston】編-第10位『Feelin’ Satisfied 』をご紹介!

「観客と共に熱狂するボストンの一瞬」

【ボストン】について詳しくはこちらから!➡Wikipedia

今回はボストンのBest10です

僕の勝手なBest10シリーズ。Bostonの曲はこれまでに2曲紹介してますが、どうしてもBest10で紹介したかったので寡作の巨匠であるボストンを選びました。『Walk On』(1994年) → 『Corporate America』(2002年)まではなんと8年間も空いています。


まずは動画でBostonの世界に触れてみよう

Bostonの『Feelin’ Satisfied』は、1978年に発表された2枚目のアルバム『Don’t Look Back』に収録されています。軽快で親しみやすいサウンドと、バンドの特徴が凝縮されたようなエネルギッシュな展開が魅力です。

こちらの動画で、その鮮やかな演奏とサウンドをぜひ体感してみてください。

🎧 公式動画クレジット
🎵 Boston - Feelin' Satisfied(Official Audio)
📅 公開日:2022年2月3日
📺 視聴回数:約130万回以上
👥 チャンネル登録者数:約29.6万人(Boston公式チャンネル)

(2行解説)
公式チャンネル「Boston」による正規音源。1978年リリースの2ndアルバム『Don't Look Back』収録曲。スタジアムロックの高揚感と、日常の満足を重ねた前向きなナンバー。バンドの活力が詰まった明朗な一曲です。

2本目の動画は、公式のBostonのライブパフォーマンスです。

🎵 Boston - Feelin' Satisfied(Live at Giants Stadium, 1979)
📅 公開日:2014年9月13日
👥 チャンネル登録者数:非公開(Music Vault系列「Boston on MV」チャンネル)

【2行紹介】
1979年6月17日、ニュージャージー州ジャイアンツ・スタジアムでの貴重なライブ映像。バンド黄金期の熱量がそのまま詰まった、記録的パフォーマンス。

『Feelin’ Satisfied』が生まれた時代とは?

世界の音楽が多様化した1978年

『Feelin’ Satisfied』が発表された1978年(僕は大学2年になる年です)は、音楽のジャンルが急速に広がりを見せていた時代です。パンクロック、ディスコ、ニューウェーブなどが若者を席巻する一方で、Bostonのようなアメリカン・アリーナロックも根強い人気を保っていました。

ギター中心の分厚いサウンドキャッチーなメロディー、そしてクリーンなボーカルを武器にしたBostonは、他とは一線を画す存在としてリスナーの心を捉えていました。

日本の音楽シーンと洋楽の影響

同じ1978年、日本の音楽界も多様化が進みつつありました。松任谷由実、山下達郎、サザンオールスターズといったアーティストが頭角を現し始め、洗練されたサウンドづくりが注目されていた時代です。

洋楽ブームは絶頂期を迎えており、FMラジオやテレビ番組でBostonのようなバンドの曲が流れると、多くの若者がその音に魅了されました。当然僕もその一人でした。日本独自のポップスとアメリカのロックが並び立つ時代、その中で『Feelin’ Satisfied』のような曲は鮮烈な印象を残しました。


軽快さの中に宿るBostonらしさ

ギターの重なりが生む高揚感

『Feelin’ Satisfied』は、アルバム『Don’t Look Back』の後半に配置された楽曲ですが、その存在感は決して小さくありません。トム・ショルツ(2本目の動画のサムネでギターを弾いている彼です)の綿密に計算されたギターレイヤーが、音の厚みとリズムの爽快さを絶妙に融合させています。

この曲の特徴は、Bostonの他の代表曲に比べるとややライトなアプローチながらも、明らかにバンドのアイデンティティをしっかりと刻んでいる点にあります。

歌詞が伝える“音楽の喜び”

歌詞のテーマは非常にシンプルで、「音楽って最高だよね」という喜びをストレートに表現しています。複雑な物語や比喩はありませんが、そのぶん聴く者の心にダイレクトに届きます。

<音楽が人生をどれだけ明るくしてくれるか> <みんなで歌うことの楽しさ> といった純粋なメッセージが、トム・ショルツのエンジニア的な完璧主義とブラッド・デルプ(アフロ(Afro)風ロングヘアでボーカル)の情熱的なボーカルによって、力強くリスナーに届けられています。


Bostonというバンドの魅力を再確認

アルバムごとの完成度と進化

Bostonは1976年のデビュー作『Boston』でいきなり大ヒットを記録し、音楽界に衝撃を与えました。続く『Don’t Look Back』は前作と比べると“地味”と評されがちですが、その分、洗練された構成と深みを持つ曲が多く収録されています。

『Feelin’ Satisfied』は、その中でも親しみやすさと技術力を兼ね備えた楽曲として評価されています。

テクノロジーと感情の融合

トム・ショルツ(Tom Scholz)はMIT出身のエンジニアでもあり、自宅スタジオで革新的な録音機器を駆使してBostonサウンドを築き上げました。完全主義ともいえる制作スタイルの中で、機械的にならず感情豊かな作品を生み出したのは驚異的です。

『Feelin’ Satisfied』も例外ではなく、音の隅々まで綿密に設計されながらも、人間的な温かさがにじみ出る曲です。


当時のリスナーが感じた「満足感」

ヒットチャートと反響

『Feelin’ Satisfied』はシングルとして1979年にカットされ、Billboard Hot 100では46位を記録。チャート上位とは言えない数字ではありますが、Bostonファンの間では今も根強い人気を誇っています。

た、アルバム『Don’t Look Back』自体は全米1位を獲得しており、この楽曲が持つ“バンドの勢い”の一端を担っていたことは間違いありません。

今でも色あせない魅力

今日聴いても、まったく古さを感じさせないのが『Feelin’ Satisfied』の魅力です。アナログ感のある録音、自然なドラムサウンド、くっきりとしたギターライン。どれもが現代の耳にも心地よく響き、むしろ“こういう音をまた聴きたい”と感じさせる力を持っています。


結び ― 音楽が心を満たしてくれる瞬間

『Feelin’ Satisfied』というタイトルの通り、この曲には“聴く喜び”そのものが詰まっています。複雑な構成や哲学的な歌詞ではなく、純粋に「音楽が好き」という気持ちをまっすぐに届けてくれる一曲です。

Bostonのサウンドが好きな方はもちろん、まだ聴いたことがない人にも、まずこの曲から体験してみてほしい――そんな入り口としてもおすすめの一曲です。


「Feelin’ Satisfied」-ボストン(Boston):意訳

ようこそロックンロールの宴へ。
雨雲が垂れこめようが、迷いがあろうが、ここに来ればすべて吹き飛ぶ。
一歩踏み出して、感じたままに身体を揺らせばいい。
心配事も過去のこともいったん脇に置いて、
ただこの音の波に身を預けてほしい。

手拍子を合わせ、声を出して、
今という瞬間に飛び込もう。
なにかを変えるのは、今しかない。
ロックンロールは、誰よりも君の味方だ。

用意はいいかい? 満足できてるかい?
ぼくらが君の心を揺さぶってみせる。
踊りたければ踊ればいい。叫びたければ叫べばいい。
今夜は、自分らしくいることが一番クールなんだ。

勝ち負けなんて関係ない。
自由に、心から楽しむこと——
その鍵を握るのは、いつだってロックンロールさ。

by Ken

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