今日はゴールディ・マクジョンの誕生日!
テッペンウルフの創設メンバーの一人で、オルガン/キーボード担当です。
『Born to Be Wild』における独特のハモンドオルガンの音色をはじめとする、ステッペンウルフ独特の「ヘヴィ・ロック×サイケデリック」サウンドの基盤を築いた人物です。 作曲には関与していないものの、演奏と編曲、音の質感においては大きな貢献を果たしています。

本名:John Raymond Goadsby(ジョン・レイモンド・ゴーズビー)
誕生日:1945年5月2日(カナダ・トロント出身)
没年:2017年8月1日 です。
反逆の象徴「Born To Be Wild」とは
まずはYoutubeの公式動画をご覧ください。
🎬 動画提供:Official Lives Channel(YouTube)
🎵 楽曲:Born To Be Wild(Mono Single Version)
🎤 アーティスト:Steppenwolf(ステッペンウルフ)
🎼 作詞・作曲:Mars Bonfire
💿 リマスター版(HD)
© 1968 Steppenwolf
僕がこの曲を初めて聴いたのは
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1968 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を始めて聴いたのは、中学校の時ですね。
洋楽好きの従妹がいまして、僕の家に遊びに来た折、持っていたレコードを聴かせてもらったんです。それが洋楽との本格的な出会いでした。
このブログでも、そのオムニバスアルバムに入っていた曲を数曲紹介しています。
例えば、T-Rexの『Telegram Sam』や、ホリーズの『バス・ストップ 』やグラス・ルーツの『恋は二人のハーモニー』、ママス & ザ・パパスの『カリフォルニア ドリーミング』などです。
あの時に、そのアルバムを聴いていなければ、このようなブログを作ろうとは考えなかったかもしれません。人生の岐路はどこに隠れているかわからないものです。
反逆の象徴「Born To Be Wild」とは
1968年、アメリカ社会はベトナム戦争、公民権運動、カウンターカルチャーが入り混じる激動の年でした。そんな時代に誕生したのが、カナダ出身のロックバンド「ステッペンウルフ」による「Born To Be Wild」です。この曲は若者たちの自由への憧れを代弁するアンセムとして、世界中のリスナーに衝撃を与えました。
1968年の社会背景
ベトナム戦争と若者の反骨精神
反戦デモや徴兵拒否運動が各地で活発化し、ロックミュージックは若者たちの怒りと希望を託す媒体となっていきました。

ロックが担った役割
音楽は娯楽であると同時に、メッセージを込めた文化表現の手段となり、社会変革の一翼を担うようになります。
誕生の背景とマーズ・ボンファイヤーの想い
作曲者マーズ・ボンファイヤー(本名:デニス・エドモントン)は、自らのバイク経験を元にこの楽曲を書き下ろしました。エンジン音と風の感触、自由の疾走感がそのまま音楽に結実しています。
音楽的特徴と革新のインパクト
「Born To Be Wild」はロックンロールの枠に収まりきらない音像を持っていました。
「ヘヴィメタル」という言葉の起源
歌詞に登場する重金属の意味
「heavy metal thunder(重金属の雷鳴)」という表現が登場するのは、ロック史上初とされ、後にジャンル名「ヘヴィメタル」の語源として引用されるようになります。

サウンド面の特徴
ゴールディ・マクジョンのオルガン
分厚く轟くようなオルガンの音色が、楽曲に深みと重量感を与えています。
ジョン・ケイのボーカルとギターリフ
ジョン・ケイのシャウト混じりの声と、歪んだギターリフが曲全体を牽引し、エネルギーに満ちたサウンドを作り上げています。

カルチャーへの波及効果
この楽曲が「自由の象徴」として確固たる地位を得た背景には、映画との連携があります。
映画『イージー・ライダー』での象徴化
バイク文化と自由の映像化
1969年の映画『イージー・ライダー』では、冒頭シーンでこの曲が使用され、風を切るバイクと重なることで“自由の象徴”として認知されました。

世界と日本での受容
当時の日本の音楽との比較
1968年の日本はグループサウンズやフォーク全盛期。そこに突如現れたバイカー文化と反抗のロックは、多くの若者の価値観に新たな風を吹き込みました。
後世への影響と再評価
「Born To Be Wild」は数多くのアーティストによってカバーされ、現代に至るまで新たな解釈が加えられ続けています。
カバー作品と多様な解釈
東京スカパラダイスオーケストラのスカ風アレンジや、黒夢のハードロック版など、ジャンルを超えて再評価される理由は、普遍的な“自由”というメッセージにあります。
時代を越えるテーマ性
制約の中でも自分らしく生きたいという思いは、時代や国境を超えて共通しています。「Born To Be Wild」はその気持ちをストレートに伝えてくれます。

まとめ:自由を求める魂に生き続ける理由
「Born To Be Wild」が今なお新鮮に響くのは、決してノスタルジーではなく、私たちの中にある“自由への本能”を揺さぶるからです。エンジンを始動させて、自分の道を走り出す。そのイメージが、どんな時代にも必要な勇気を与えてくれます。
『Born To Be Wild』全体意訳
エンジンをかけて、ハイウェイへと飛び出す
新しい冒険を求めて、風に身をまかせる
何があっても恐れずに突き進むんだ
恋人よ、さあ自由を手に入れよう
この世界を力いっぱい抱きしめて
魂ごとぶっ放して、宇宙へと飛び立とう煙と稲妻、轟く重低音
風を切って走るこの感覚
今この瞬間を全身で感じている
もう抑えられない、この衝動生まれながらの自由な存在
俺たちは“ワイルドに生きるため”に生まれてきた
限界なんて超えていける
死ぬことなんて考えもしない
俺たちはただ、“自由”でいたいんだ全体意訳・・・by Ken
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