【11月9日】は、マリー・トラヴァースの誕生日-『パフ』(ピーター・ポール&マリー)を紹介!

今日は、マリー・トラヴァース(Mary Traver)の誕生日です。

今日(2024.11.09)はピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)で活躍したマリー・トラヴァースの誕生日です。生きていれば、88歳ですが、14程前に亡くなられています。

今日の紹介曲:『パフ』-ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)―まずは公式動画からご覧ください。

クレジットと2行解説(このリマスター版用)
♪ Puff, the Magic Dragon (2004 Remaster)
Peter, Paul and Mary
Provided to YouTube by Rhino / Warner Records

童話のようなメロディに再び磨きをかけた2004年リマスター音源。
今なお色あせない優しさと切なさが、透明な響きでよみがえる。

僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫

My Age 小学校中学校高校大学20代30代40代50代60才~
曲のリリース年1963
僕が聴いた時期

曲がリリースされたのは、1963年だから多分僕は幼稚園に通っていましたね。
チューリップ組か、クマ組だったと思います。担任は山崎先生で、一番かわいい子はヒロエちゃんでした。(#^^#)

日本では童謡として紹介もされているので、どこかで聴いた方も多いともいます。シンプルなフォークソング。Good!!ですね。


「パフ~魔法のドラゴンが教えてくれること~」

パフ(Puff, the Magic Dragon)。この曲を聞いたことがある人も多いでしょうが、あの哀愁たっぷりのメロディには深いメッセージが隠されています。1963年、フォークグループ、ピーター・ポール&マリーがこの曲を発表したとき、誰もが「かわいい子供の歌だね!」と口をそろえたかもしれませんが、実はその裏には、子供時代の無邪気さの喪失と成長の切なさが静かに描かれているのです。


幻想と現実の狭間の物語 – 歌詞の魅力

「パフ」の物語は、魔法のドラゴン「パフ」と、彼の友人である少年「ジャッキー・ペーパー」の友情から始まります。二人は遊び、夢の中を駆け巡りますが、やがて少年は成長し、ファンタジーの世界を去ってしまいます。
魔法のドラゴンは彼の世界に取り残され、孤独の中で翼を閉じる。この物語が意味するものは、子供時代の純粋さと、それを失うことの切なさです。どこか郷愁を感じさせるメロディにのせて、この友情と別れのストーリーが語られることで、「パフ」はただの童話ソングではなく、私たち一人ひとりにとってかけがえのない“幻想の友”との別れのメタファーとして心に残るのです。


聴きどころ – シンプルなメロディが紡ぐ魔法

「パフ」の楽曲としての最大の魅力は、そのシンプルなメロディにあります。アコースティックギターの軽やかなリズムと、三人のハーモニーが絶妙に調和し、どこか懐かしさを感じさせると同時に、魔法のような優しさに包まれます。特にサビ部分の「パフ・ザ・マジック・ドラゴン~」の繰り返しは、耳に残りやすく歌いやすいメロディで、多くの人に親しまれてきました。この曲は大人も子供も口ずさめることがポイントで、シンプルでありながらも多くのメッセージを込められるフォークソングの強みが詰まっています。

た、詩的な表現が巧みに使われ、幻想的なイメージを助長しています。歌詞に描かれる「パフの鱗は緑で、紫の尾を持つ」といった描写は、まるで絵本のように頭に浮かび、子供だけでなく大人のリスナーにも、想像力の扉を開いてくれるのです。


ピーター・ポール&マリーとは? – フォークの伝道師たち

ピーター・ポール&マリーは、1960年代にアメリカで結成されたフォークグループで、ピーター・ヤーロウ、ノエル・ポール・ストゥーキー、そしてマリー・トラヴァースの三人で構成されています。彼らは当時のフォークミュージックの象徴的存在であり、シンプルなメロディと社会的メッセージを組み合わせた楽曲で、幅広い支持を集めました。単なるエンターテイナーではなく、公民権運動やベトナム戦争反対運動といった社会問題に真摯に向き合いその姿勢を音楽で表現してきたのです。

また、ピーター・ポール&マリーは、美しいハーモニーと情感あふれる演奏スタイルで知られ、聴く人に心地よい安心感を与えました。「パフ」はその代表作ですが、他にも「風に吹かれて(Blowin’ in the Wind)」や「天使のハンマー(If I Had a Hammer)」など、数々の名曲を生み出しました。どの曲も社会的メッセージが込められていますが、決して説教くさくならず、聴く人に考えるきっかけを与えるのが、彼らの音楽の最大の魅力です。


存在価値 – 時を超えたメッセージ

「パフ」は、単に子供向けの歌やファンタジーの物語ではありません。彼の魔法の世界とジャッキーの成長は、実は世代を超えた深いメッセージを含んでいます。ある解釈では、パフが象徴するのは「平和」や「無邪気な心」であり、ジャッキーの成長によって忘れ去られてしまう、かつての理想郷ともいえます。さらに、この曲は1960年代という背景もあって、「戦争反対」や「成長に伴う失われゆくもの」への暗喩が含まれているとも言われています。

現代でも「パフ」のメッセージは色褪せません。子供たちが大人になっていく過程で失うもの、忘れてしまう夢や幻想を、時には振り返り、思い出すことの大切さを教えてくれるこの曲は、世代間のコミュニケーションの大切さも伝えてくれます。世代を超えて歌い継がれる「パフ」は、まるで私たち一人ひとりの心の中に潜むドラゴンが眠っていることを思い出させてくれるのです。


最後に – 私たちも「パフ」を忘れないために

ピーター・ポール&マリーが遺した「パフ」という曲は、単なるメロディの美しさだけでなく、私たちが大切にしてきた夢や希望を振り返り、子供の頃の純粋な気持ちを再確認させてくれるものです。私たちもまた、忙しい日常に追われて忘れがちな「無邪気な心」と「夢」を時には振り返りたいものですね。「パフ」は、そんな心の扉を静かに叩き、再び私たちをその幻想の世界へといざなってくれます。

世代を超え、時を超えて愛され続けるこの名曲が、これからも多くの人の心に「魔法のドラゴン」を蘇らせることでしょう。

『パフ(Puff)』―(ピーター・ポール&マリー):意訳!

海辺に住む魔法のドラゴン、パフは、霧立ちのぼる秋のホナリーの国で、少年ジャッキー・ペーパーと毎日のように遊んでいた。
ジャッキーはいつも宝物のようなおもちゃや紐を持ってきては、パフに贈った。
二人は帆をはった舟で旅に出て、王や王子たちは彼らに敬意を表し、海賊はパフの名を聞くだけで旗を下ろした。

けれど、時は無情だ。
ドラゴンは永遠でも、小さな少年はそうではない。
やがてジャッキーは成長し、かつての冒険心を卒業していく。
そしてある灰色の夜、彼はもう現れなかった。パフはその日から、かつてのように雄叫びをあげることもなく、静かに力を失っていく。

緑の鱗には悲しみの雨が降りそそぎ、彼は桜並木にも姿を見せなくなった。
親友のいない世界で、パフは勇気を持てず、やがて静かに、自らの洞窟へと戻っていった。

by Ken

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