🎸僕の勝手なBest10【フリートウッド・マック編】第1位『Monday Morning』――すべてはここから始まった!

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  1. 🎸僕の勝手なBest10【フリートウッド・マック編】第1位『Monday Morning』
    1. 🎥まずはいつものように、YouTubeの公式音源をご覧ください。
  2. 『Monday Morning』の基本情報
    1. 1975年のアルバム『Fleetwood Mac』
    2. シングル曲ではなく、それでも強烈な存在感
  3. フリートウッド・マック最大級の転機
    1. ブルースバンドから続いた長い変遷
    2. バッキンガム&ニックスの加入
  4. 1975年――音楽が大きく動いていた時代
    1. 日本と世界の1975年
    2. ジャンルが一気に広がった洋楽シーン
  5. 『Monday Morning』はどのように生まれたのか
    1. バッキンガムが持ち込んだデモ
      1. 5人で作り上げたサウンド
  6. 3分足らずに詰め込まれた音楽的な魅力
    1. 最初から最後まで止まらない推進力
    2. 演奏を支える3つのポイント
  7. リンジー・バッキンガムのボーカルと3人のハーモニー
    1. 軽さの中にある苛立ち
    2. ニックスとクリスティンが加わる瞬間
  8. 歌詞が描くのは「月曜日」ではなく、揺れる男女関係
    1. 近づいたかと思えば離れていく相手
    2. 後のフリートウッド・マックを予告していた歌
  9. 1975年の洋楽シーンの中で聴く『Monday Morning』
  10. 日本武道館に残された『Monday Morning』
    1. 1977年、日本武道館
    2. そして1980年2月3日の武道館へ
  11. 50年を経ても古びない理由
  12. 総括――僕が『Monday Morning』を第1位に選んだ理由
  13. 🎧 今回ご紹介したFleetwood MacのBest10は、YouTube公式動画で全曲をまとめてご視聴いただけます。

🎸僕の勝手なBest10【フリートウッド・マック編】第1位『Monday Morning』

いよいよ第1位です。【僕の勝手なBest10:フリートウッド・マック編】で僕が選んだのは、『Monday Morning』です。

候補曲はそれぞれ何度も聴き返しました。「一番好き」という気持ちだけなら、どうしてもスティーヴィー・ニックスの楽曲に傾いてしまいます。(;´∀`)
それでも最終的にこの曲を第1位にした決め手は、演奏の完成度、勢い、そして3分足らずを一気に駆け抜ける鮮やかさでした。

1975年に発表された『Monday Morning』は、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスを迎えた新体制のアルバム『Fleetwood Mac』の1曲目。

新しいフリートウッド・マックがどこへ向かうのかを、最初の数分で鮮烈に示した楽曲でもあります。

今回は、アルバム誕生の背景、演奏、ボーカル、歌詞、そして日本武道館に残されたライブ音源まで、『Monday Morning』の魅力を掘り下げていきます。

🎥まずはいつものように、YouTubeの公式音源をご覧ください。

🎬 公式音源クレジット
🎵 Fleetwood Mac – Monday Morning (2004 Remaster)
📀 収録:『The Very Best of Fleetwood Mac』
✍️ 作詞・作曲:Lindsey Buckingham

📝 2行解説
1975年のアルバム『Fleetwood Mac』のオープニングを飾る、リンジー・バッキンガム作の軽快なロックナンバー。明るく弾むサウンドの奥に、揺れ動く男女関係の感情が潜んでいるところも、この曲の大きな魅力です。
🎬 公式ライブ音源クレジット
🎵 Fleetwood Mac – Monday Morning (Live at Budokan Hall, Tokyo, Japan 2/3/80)
📍 録音:1980年2月3日 東京・日本武道館
📅 YouTube公開:2021年4月8日
✍️ 作詞・作曲:Lindsey Buckingham

(※何度も言いますが、このライブ、僕も観に行きました!)
📝 2行解説
1980年2月3日の日本武道館公演から収録されたライブバージョン。
スタジオ版以上の推進力を持つ演奏から、当時のバンドの充実ぶりが伝わってきます。

『Monday Morning』の基本情報

1975年のアルバム『Fleetwood Mac』

『Monday Morning』は、1975年7月11日に発売されたアルバム『Fleetwood Mac』の1曲目に収録されています。

この作品はフリートウッド・マックにとって10作目のスタジオアルバムであり、1968年のデビュー作に続いて再びバンド名をタイトルにした作品です。ファンの間では、ジャケットの色から「White Album」と呼ばれることもあります。

作詞・作曲はリンジー・バッキンガム。アルバムはフリートウッド・マックとキース・オルセンがプロデュースし、カリフォルニア州ヴァン・ナイズのSound City Studiosで制作されました。

シングル曲ではなく、それでも強烈な存在感

『Fleetwood Mac』からアメリカで大きく成功したシングルは、「Over My Head」「Rhiannon」「Say You Love Me」などでした。『Monday Morning』はアメリカで単独の主要シングルとして売り出された曲ではありません。

一方で、1976年には「Say You Love Me」のシングル盤でB面に収録された例があります。ヒットシングルとは別の立場にありながら、アルバムの冒頭を担う曲として、その後もライブで長く演奏されました。

フリートウッド・マック最大級の転機

ブルースバンドから続いた長い変遷

フリートウッド・マックは1967年にイギリスで結成され、ピーター・グリーンを中心とした初期には、ブルースを基盤とするバンドとして高い評価を得ました。

しかし、その後はメンバー交代を繰り返します。1974年末にはボブ・ウェルチが脱退。バンドは再び、新しいギタリストとボーカリストを必要とする状況になりました。

バッキンガム&ニックスの加入

そこで加わったのが、アメリカでデュオとして活動していたリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスです。

ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィー、クリスティン・マクヴィーという既存メンバーに2人が加わったことで、フリートウッド・マックのサウンドは、ブルースを出発点とした従来の姿から、メロディーとハーモニーを前面に出したロックへ大きく広がっていきます。

そして新体制最初のアルバムで、リスナーが最初に耳にする曲が『Monday Morning』でした。そう考えると、この曲の持つ意味は決して小さくありません。

1975年――音楽が大きく動いていた時代

日本と世界の1975年

1975年の日本では、第一次オイルショック後の経済的な混乱がまだ社会に影を落としていました。その一方で、7月20日には沖縄国際海洋博覧会が開幕。「海―その望ましい未来」をテーマに、1976年1月18日まで開催されています。

世界では4月にサイゴンが陥落し、長く続いたベトナム戦争が大きな区切りを迎えました。社会が激しく動く一方、音楽の世界でも新しい流れが次々と生まれていた時代です。

ジャンルが一気に広がった洋楽シーン

1975年には、ビージーズの「Jive Talkin’」がディスコ時代への流れを強く印象づけ、レッド・ツェッペリンは大作『Physical Graffiti』を発表。ハードロック、プログレッシブロック、シンガーソングライター、ソウル、ファンク、ディスコなどが並び立っていました。

その中でフリートウッド・マックが打ち出したのは、強いメロディー、男女3人のボーカル、そして緻密なアンサンブルを融合させた独自のロックでした。

『Monday Morning』はどのように生まれたのか

バッキンガムが持ち込んだデモ

『Monday Morning』の原型は、リンジー・バッキンガムが加入前から持っていた楽曲でした。1975年のアルバム制作時、バッキンガムは自ら録音したデモをフリートウッド・マックのメンバーに聴かせています。

ここで重要なのは、タイトルから想像するような「月曜日の朝を元気に迎える曲」として書かれたわけではないことです。

バッキンガム自身が後年語っているように、この曲には関係が揺らぎ、別れに向かいながらも、それでも前へ進まなければならない男女の感情が反映されています。そのテーマは、やがてフリートウッド・マックというバンドそのものを象徴するようになっていきました。

5人で作り上げたサウンド

バッキンガムのギターとボーカルを軸に、ミック・フリートウッドのドラム、ジョン・マクヴィーのベース、クリスティン・マクヴィーのキーボード、そしてクリスティンとスティーヴィー・ニックスのボーカルが加わります。

個性のまったく異なる5人が一つの曲の中で噛み合う。その面白さが、すでにこのアルバムの1曲目から聞こえてくるのです。


3分足らずに詰め込まれた音楽的な魅力

最初から最後まで止まらない推進力

『Monday Morning』の魅力は、何よりもそのスピード感です。

冒頭からバッキンガムのギターがリズムを刻み、ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーのリズム隊が曲を前へ押し出します。演奏時間は3分にも満たず、余計な部分をほとんど感じさせません。

サビではコーラスが加わり、一気に視界が広がるような感覚があります。歌詞の内容には不安定な恋愛感情があるのに、音楽だけを聴けば実に明るく軽快。この感情とサウンドの食い違いが、『Monday Morning』を単純なポップソングでは終わらせていません。

演奏を支える3つのポイント

  • ギター:リンジー・バッキンガムのリズミカルなプレイが曲全体を牽引する
  • ドラム:ミック・フリートウッドが細かな変化を加えながら、大きな流れを崩さない
  • ベース:ジョン・マクヴィーが動きのあるラインで曲に厚みを与える

リンジー・バッキンガムのボーカルと3人のハーモニー

軽さの中にある苛立ち

リードボーカルを担当するリンジー・バッキンガムの歌い方には、若々しい軽さがあります。しかし、よく聴くと単純に明るいだけではありません。

相手に振り回されながら強がってみせるような歌詞と、少し突き放したような声が重なり、曲に独特の緊張感を生み出しています。

ニックスとクリスティンが加わる瞬間

そこへスティーヴィー・ニックスとクリスティン・マクヴィーの声が加わることで、曲の表情が一段と豊かになります。

バッキンガム、ニックス、クリスティン。この3人の異なる声を組み合わせる手法は、以後のフリートウッド・マックを決定づける大きな魅力となりました。


歌詞が描くのは「月曜日」ではなく、揺れる男女関係

近づいたかと思えば離れていく相手

歌詞に登場する相手は、愛情を見せたかと思えば、また遠ざかっていきます。主人公はその変化に戸惑いながらも、平気であるかのように振る舞います。

しかし、本当に何も感じていないのでしょうか。

むしろ僕には、「気にしていない」と言い聞かせなければならないほど、相手の存在が大きくなっているように聞こえます。明るいメロディーの裏側にある、この微妙な感情が面白いところです。

後のフリートウッド・マックを予告していた歌

さらに興味深いのは、バッキンガム自身が、この曲には後のフリートウッド・マックにつながる男女関係の緊張がすでに表れていたと振り返っていることです。

バッキンガムとニックス、ジョンとクリスティン・マクヴィー。後にメンバー間の関係は大きく揺れ、その感情が『Rumours』という歴史的作品へ結びついていきます。

そう考えると、『Monday Morning』は1975年のアルバムを開く曲であると同時に、この5人が歩むことになる物語の序章にも聞こえてきます。

1975年の洋楽シーンの中で聴く『Monday Morning』

1975年の洋楽を振り返ると、一つのジャンルだけで時代を説明することはできません。

  • エルトン・ジョン「Philadelphia Freedom」
  • ビージーズ「Jive Talkin’」
  • レッド・ツェッペリン『Physical Graffiti』

こうした多様な音楽が同時に存在した中で、フリートウッド・マックは、派手な技巧や極端な音作りではなく、メロディー、ハーモニー、演奏力を高い次元で組み合わせることで独自の位置を築いていきました。

『Monday Morning』は、その方向性を最もコンパクトに味わえる曲の一つだと思います。

日本武道館に残された『Monday Morning』

1977年、日本武道館

新体制のフリートウッド・マックは、『Rumours』が世界的大ヒットとなった1977年に日本公演を行っています。

1977年12月5日の日本武道館公演でも『Monday Morning』は演奏されました。『Fleetwood Mac』から『Rumours』へと人気が一気に拡大していた、まさに絶頂期へ向かうフリートウッド・マックです。

そして1980年2月3日の武道館へ

この記事の冒頭で紹介したライブ音源は、さらに3年後、1980年2月3日の日本武道館公演で録音されたものです。

この演奏は公式ライブアルバム『Live』にも収録されています。スタジオ録音から約5年を経ても、曲の勢いはまったく失われていません。むしろライブでは、バッキンガムのギターとリズム隊の迫力が増し、ロックバンドとしての強さが前面に出ています。

そして何度でも書きますが、この1980年のフリートウッド・マックを、僕は実際に観ています。

昔聴いた音楽を何十年も経ってから記事にし、その日の演奏を公式音源でもう一度聴ける。音楽ブログを書いていて、こういう瞬間はやはり特別です。

50年を経ても古びない理由

『Monday Morning』が発表された1975年から、すでに半世紀以上が経ちました。

それでも古臭さをほとんど感じないのは、過剰な装飾に頼らず、メロディー、リズム、ハーモニーという楽曲の基本部分が非常に強いからだと思います。

そしてもう一つ。明るい音と、割り切れない感情が同居していることです。

人間の気持ちは、悲しいから暗い、楽しいから明るいという単純なものではありません。別れを予感していても笑うことはあるし、傷ついていても前へ進まなければならない。

『Monday Morning』には、そんな感情の複雑さが、驚くほど軽快なロックの中に閉じ込められています。


総括――僕が『Monday Morning』を第1位に選んだ理由

フリートウッド・マックには、もっと有名な曲があります。

Dreams」「Rhiannon」「Go Your Own Way」「The Chain」「Landslide」――どれを第1位にしても不思議ではありません。

それでも僕は、今回のBest10で『Monday Morning』を第1位にしました。

理由は、この短い1曲の中に、1975年から始まった5人のフリートウッド・マックの魅力が凝縮されているからです。

リンジー・バッキンガムのギターとボーカル。ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーのリズム。クリスティン・マクヴィーとスティーヴィー・ニックスを加えたハーモニー。そして、軽快な音の裏側に潜む男女関係の微妙な感情。

アルバムの1曲目でありながら、新しいフリートウッド・マックそのものの始まりを告げた曲。

僕にとっては、それが『Monday Morning』です。

🎧 今回ご紹介したFleetwood MacのBest10は、YouTube公式動画で全曲をまとめてご視聴いただけます。

▶️【再生はこちら】YouTubeプレイリストを見る

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