🎸【僕の勝手なBest10:Boston編】第2位『Amanda』-革新と愛が交錯する名曲!

「観客と共に熱狂するボストンの一瞬」

【ボストン】について詳しくはこちらから!➡Wikipedia

僕の勝手なBest10:【Boston】編-第2位は『Amanda』です。

【僕の勝手なBest10:Boston】編もいよいよ最後の2曲となりました。
第2位は3月10にも紹介した『Amanda』です。同じ曲を2回紹介するのはズルですかね??

でもいい曲なので、よかったら付き合ってください。前回とは違ったテイストで書き上げますので。

🎥まずは、注目の映像2本をご紹介!

最初は、スタジオ録音のオフィシャルビデオです。

この動画「Amanda」は、1986年にリリースされたアルバム『Third Stage』に収録されており、同年にシングルとしても発表されました。​「Amanda」はBostonにとって初の全米ビルボード・ホット100チャートで1位を獲得した曲であり、彼らのキャリアにおいて重要なマイルストーンとなっています。

この動画「Boston – Amanda」は、1988年にカナダ・オンタリオ州ハミルトンにあるCopps Coliseum(現FirstOntario Centre)で行われたライブパフォーマンスを収録したものです。​

1986年にリリースされたBostonのサードアルバム『Third Stage』に収録されている「Amanda」のライブ演奏を記録したもので、ボーカルのブラッド・デルプとギタリストのトム・シュルツによるパフォーマンスが特徴です。​当時のライブ映像としては貴重な資料であり、ファンにとっては見逃せない内容となっています。

穏やかな情熱が放つ光―Bostonの個性と音楽への探究心

1986年、アメリカのロックバンドBostonは、3作目となるアルバム『Third Stage』を発表し、そこからのリードシングル「Amanda」で再び脚光を浴びました。静謐で感情豊かな旋律、細やかに構築されたアレンジ、そして心の奥に響く歌詞――それらが融合した本作は、Bostonの音楽性の到達点として今も語り継がれています。

トム・ショルツのこだわりと技術力

Bostonは1976年のデビュー以来、透明感のあるサウンドと緻密な制作姿勢で注目を集めてきました。創設者であるトム・ショルツはMIT(マサチューセッツ工科大学)出身のエンジニアであり、自宅の地下スタジオで独自に開発した録音機材を使って作品を生み出してきました。

ブラッド・デルプの声と存在感

フロントマンのブラッド・デルプは、繊細さと力強さを兼ね備えた高音域ボーカルを持ち、ショルツとの絶妙なコンビネーションによってBostonの音楽的アイデンティティを確立しました。二人の才能が「Amanda」においても存分に発揮されています。


長い沈黙の中で熟成された「Amanda」

「Amanda」は1980年代初頭にはすでに作曲されていたとされますが、前作『Don’t Look Back』(1978年)から実に8年を経て発表されました。この遅れの背景には、レコード会社との法的対立やショルツの徹底した音へのこだわりがありました。

ショルツは「納得できる音に到達しなければリリースはできない」と語っており、その妥協を許さない姿勢が結果として『Third Stage』全体の完成度を押し上げたのです。「Amanda」は、その精神が最も色濃く反映された楽曲の一つといえるでしょう。


楽曲構成とサウンドデザイン

「Amanda」はアコースティックギターのやわらかな響きから始まり、徐々に厚みのあるエレキギターへと展開します。シンプルながらも洗練された構成は、聴き手をゆるやかに物語の中へと誘導します。

静けさと厚みの交差点

中盤に差し掛かると、ショルツによる重層的なギターサウンドとテクニカルな演奏は、1980年代の技術革新を象徴するものとして際立ち、楽曲に深みとダイナミズムをもたらしています。 サウンドプロセッシングを駆使したアレンジも、時代を先取りしたものでした。

歌声がもたらす情感の波

一方、デルプのボーカルは、感情を丁寧にすくい取ったような表現力で、特にサビの高音パートでは清らかさと熱量が交錯し、聴き手の心を静かに揺さぶります。ボストンの楽曲で泣ける曲と言ったら、まず最初にこの曲が浮かびます。


当時の音楽シーンと「Amanda」の存在感

1986年、アメリカではレーガン政権のもとで保守的な価値観が社会に根付きつつありました。音楽シーンでは、マドンナマイケル・ジャクソン、プリンスといったスターが君臨しつつ、ボン・ジョヴィやデフ・レパードなどのアリーナロックが人気を博していました。

そうした中でBostonの「Amanda」は、派手な演出や商業的なトレンドに流されることなく、内省的な雰囲気と精緻な音作りで異彩を放ちました。ビルボード・Hot 100チャートで首位を獲得し、Bostonにとって最大のヒットとなりました。特にその誠実なサウンドと内省的な歌詞が、時代の潮流に左右されない普遍的な魅力として、多くのリスナーの心に残っています。

MTV時代にあって、Bostonの「Amanda」は、1986年にリリースされた際、公式のプロモーションビデオが制作されませんでした。しかし、イギリスのテレビ番組で放映された映像では、モデルの微笑みやバンドのロゴが登場し、楽曲の誠実な魅力を際立たせました。


バブル前夜の日本と洋楽の浸透

1986年の日本は、バブル景気の兆しを見せ始めた時期であり、音楽市場もLPからCDへの移行が加速していました。テレビや雑誌を通じて洋楽の影響が広まり、Bostonの音楽もその波に乗って日本国内に浸透しました。

「Amanda」は、洋楽ファンの間で「Boston復活」の象徴として受け止められ、ロックファンの支持を獲得。メロディアスでありながらも奥深い構成が、日本の感性とも親和性を持っていたことも功を奏しました。


音楽遺産としての「Amanda」

リリースから約40年が経った今も、「Amanda」は新たなリスナーに発見され続けています。YouTubeでの再生数やカバーの多さが、その人気を物語っています。

2007年にデルプが急逝した後も、Bostonの音楽はトム・ショルツの活動によって継承されており、「Amanda」はバンドの哲学と美意識を象徴する存在として揺るがぬ地位を保っています。


総評:永遠の響きとしての「Amanda」

Bostonの「Amanda」は、1980年代という時代の狭間にあって、流行に左右されない「普遍的な愛と音楽の本質」を提示した作品でした。

完璧を求めた制作姿勢、豊潤なメロディ、そして心の深層を射抜く歌詞――それらが揃って初めて生まれたこの楽曲は、いまなお多くの人々にとって「静かなる名曲」として生き続けています。


『アマンダ(Amanda)』ボストン-Boston

Babe, tomorrow’s so far away
There’s something I just have to say

I don’t think I can hide
What I’m feelin’ inside
Another day,
knowin’ I love you 

ベイブ  明日は遠すぎてまだ来ないよ
僕には言わなきゃならないことがある

隠してはおけないんだ
胸に秘めたこの気持ちを
また一日経つと
きみを愛してることを思い知るから…

And I,
I’m getting too close again
I don’t want to see it end

If I tell you tonight
Will you turn out the light
And walk away
knowin’ I love you? 

そして僕は
まだ近づき過ぎてしまってる
終わりなんて見たくないのに

今夜 僕が想いをきみに告げたら
明かりを消して去っていくのかい
僕のきみへの愛を知ってしまったら?

I’m gonna take you by surprise
And make you realize,
Amanda

I’m gonna tell you right away,
I can’t wait another day,
Amanda

I’m gonna say it like a man
And make you understand
Amanda
I love you 

きみを突然のように驚かせたい
僕の想いをわかってもらいたいんだ
アマンダ

今すぐきみに告げるよ
一日も待ってられないのさ
アマンダ

男らしく言うんだ
きみにわかってもらいたいんだ
アマンダ
きみを愛してる…

And I feel like today’s the day
I’m lookin’ for the words to say

Do you wanna be free,
Are you ready for me
To feel this way
I don’t wanna lose you 

今日がその日なんだと感じてる
口にする言葉を探してるのさ

きみは自由になりたいの?
心の準備はできてるの?
僕が感じてるこの想いを知る
心の準備はできてるの?
きみを失いたくないなんだ…

So, it may be too soon, I know
The feeling takes so long to grow

If I tell you today
Will you turn me away
And let me go?
I don’t wanna lose you 

そう きっとすぐにわかることになる
この想いが大きくなるのに
とても長い時間がかかったのにね

今日 きみに想いを告げたら
きみは僕に後ろを向かせて
行かせようとするの?
僕はきみを失いたくないのに…

I’m gonna take you by surprise
And make you realize,
Amanda

I’m gonna tell you right away,
I can’t wait another day,
Amanda

I’m gonna say it like a man
And make you understand
Amanda 

思い切って言うんだ
そしてきみをびっくりさせよう
アマンダ

今すぐ想いを告げるのさ
もう1日だって待てないよ
アマンダ

男らしく言うんだ
きみに正直にわかってもらうのさ
アマンダ

You and I
I know that we can’t wait
And I swear,
I swear it’s not a lie girl
Tomorrow may be too late

You, you and I girl
We can share a life together
It’s now or never
And tomorrow may be too late 

きみと僕
二人とも もう待てないだろ
僕は誓うよ
嘘はつかないってことを
明日じゃ遅すぎるんだ

きみと僕
人生を一緒に分けあえるんだ
今を逃したらもう後はない
明日じゃない それは今日なんだ…

And, feelin’ the way I do

I don’t wanna wait
my whole life through
To say I’m in love with you

僕が今思っていること…
それは
この人生の間ずっと待っていたくない
ということなんだ
きみを愛してると言うことを…

引用:ブログ~洋楽和訳 Neverending Music 日本語訳 by 音時より

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