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僕の勝手なBest10:【Boston】編-第3位は・・・
【僕の勝手なBest10:Boston】編もいよいよBest3の発表となりました。
昨日の記事にあるように、第4位と悩みに悩んだ結果の第3位は、『Peace of Mind』です。
A Man I’ll Never Be(遥かなる想い)とホントに甲乙つけがたいですが、第3位は『Peace of Mind』です。!(^^)!
尚今回の企画以前から、BostonのBest2は決まっております。ボストンファンならある程度予想が立つと思いますが??? 明日、明後日をお楽しみに。
🎥まずは、注目の映像(音だけですが)2本をご紹介!
📺 Boston – Peace of Mind (Official Audio)です。
Peace of Mind – Boston (Remastered)
2本の動画の違いは、Official AudioとRemasteredの違いです。私は音楽好きではありあますが、PCで聴く限りでは、そこまでの音質の違いは判りかねます(;”∀”)

10年ほど前にミニマム生活に入るまでは、このスピーカーで聴いてたんですけどね( ;∀;)
冒頭から鳴り響くギターリフに、気づけば完全に引き込まれています。
最初の動画は、「Peace of Mind」の公式音源です。楽曲は1976年にリリースされました。
そして、2本目の動画の公開日は2016年10月14日で、Remasteredとして公開されました。
言い訳がましいのですが、ボストンはライブ中心のバンドではありません。何度も記事内で紹介しているように、トム・ショルツ自宅兼スタジオでの音作り中心で、他のバントと立ち位置が違います。ということで、スタジオ録音のいい音を十分堪能してください。
🎵 楽曲概要
- タイトル:Peace of Mind
- アーティスト:Boston(ボストン)
- 作詞・作曲:Tom Scholz(トム・ショルツ)・・・こやつが、ボストンの心臓です。
- 収録アルバム:『Boston』(1976年)
- シングルリリース:1977年4月(アルバムからの3枚目のシングル)
- ジャンル:ハードロック(僕はどちらかと言えば、プログレに近い気がしますが?)
- 演奏時間:5分2秒(アルバムバージョン)
- レーベル:Epic Records

🎤 パフォーマンスと制作
この楽曲は、トム・ショルツが1974年から1975年にかけて自宅の地下スタジオで制作したデモ音源が基になっています。彼はポラロイド社でエンジニアとして働きながら、音楽制作を行っていました。デモの段階で楽曲はほぼ完成しており、アルバム収録時にはギターやプロダクションが強化されました。
参加メンバー:
トム・ショルツ:リズムギター、リードギター、ベース
ブラッド・デルプ:リードボーカル
シブ・ハシアン:ドラムス
なお、デモ版のドラムパートはジム・マスデアが担当していましたが、公式リリースではシブ・ハシアンが演奏しています。
📝 歌詞のテーマとメッセージ
「Peace of Mind」は、企業社会での出世競争や他者との比較に対する疑問を投げかけ、自分自身の心の平穏を求める姿勢を描いています。トム・ショルツ自身の経験が反映されており、彼はポラロイド社での勤務時代から昇進や競争に興味を持たず、音楽制作に情熱を注いでいました。
この楽曲は、競争社会の中で自分らしく生きることの大切さを訴えかけ、多くの人々の共感を呼びました。

📈 チャート成績と評価
- Billboard Hot 100:最高位38位(1977年)
- Cash Box Top 100:最高位33位
リリース当初からラジオでのエアプレイが多く、現在でもクラシックロックの定番曲として親しまれています。批評家からも高く評価されており、特にギターリフとボーカルハーモニーの美しさが称賛されています。

🎧 文化的影響とカバー
- この楽曲は、ゲーム『Grand Theft Auto V』のラジオ局「Los Santos Rock Radio」で使用されています。
- 2009年には、クリスチャン・メタルバンドのStryperがカバーし、トム・ショルツ自身もギターで参加しています。
「Peace of Mind」は、ボストンの音楽的才能と哲学的メッセージが融合した名曲であり、今なお多くの人々に影響を与え続けています。公式音源を通じて、その魅力をぜひ再確認してみてください。

― Boston『Peace of Mind』が刻む1970年代後半の真実 ―
社会の変動と音楽の幼若な鳴り
1970年代後半のアメリカ社会は、政治、経済、文化において大きな変動を繰り返し、特にベトナム戦争終結後の世代が社会の格差や人生の意味を問い直していました。これは音楽のメッセージ性を高め、言説性の高いロックミュージックに影響を与えました。
Bostonは1976年、名前を冠するデビューアルバム『Boston』で登場。精緻なレコーディング技術と簡潔なメロディーの組み合わせで大きな評価を獲得。中でも『Peace of Mind』は、下引きされる日常の乱れの中で「心の平和」を求める人間の本能を演じた作品として高く評価されています。
この楽曲は、アルバム全体のバランスにおいても中核を成し、Bostonのメッセージ性と音楽性の両立を象徴する重要な位置を占めています。まさに、理知的かつ情熱的な音楽が生まれる土壌が、1970年代のアメリカ社会には存在していたのです。

楽曲「Peace of Mind」― 誰もが求めた心の安らぎ
メロディーの巧妙な構成と感情表現
『Peace of Mind』は、ゆったりとしたギターリフで始まり、演奏の高潮に向かって直線的なメロディーの上昇を見せます。トム・シュルツのエンジニアライクな音作りが光り、ブラッド・デルプの高音ボーカルが感情を大きく揺さぶります。
特にコーラス部分では、明快なメッセージと心を解放するような響きが融合し、リスナーを高揚させる構成となっています。ギターとボーカル、そしてミキシングによる音の広がりが巧みに絡み合い、聴く者を包み込むような安心感を提供します。
歌詞に演じられる「自分らしさ」の探索
歌詞は、社会における地位や経済的成功に囲われることなく、自分らしく生きることの重要性を語っています。「I understand about indecision, and I don’t care if I get behind」という一節は、他人の標準や期待に合わせるのではなく、自分の途を進む意思を明確に示しています。
こうした価値観は、当時のカウンターカルチャー的な潮流とも合致し、若者層を中心に広く共感を呼びました。自分のペースで生きることの肯定は、現在においても大切な普遍的テーマと言えるでしょう。

バンドBostonの特色と演奏質
デビューではなくホームスタジオで繰り出された音
Bostonのサウンドは、トム・シュルツ自身による約一年半の中、マサチューセットでの自宅レコーディングで生み出されたものです。
常識を破る作成環境、自作エフェクタ、音層を重ねたブリックウォール・ハーモニー。それらが「自宅ロックレコード」の概念を売りにした元祖とされるゆえを構成しています。
つまりは、Bostonのサウンドはデビューのタイミングで初めて作られたものではなく、実はそれ以前からシュルツが地下室で長年構築していた音だった」 という意味なのです。
実はそこまでのヒット曲ではない
『Peace of Mind』は1977年にシングルカットされましたが、チャートの順位としてはさほど高くはなく、アルバム『Boston』全体の完成度の中に自然と溶け込むような存在として、今なお支持され続けています。
シングル曲としては1977年にEpic Recordsから発売され、『More Than a Feeling』『Long Time』に繰り続く第3弾シングルとしてBillboard Hot 100で最高38位を記録しました。
日本に演じたメロディーの跡
日本では、アメリカのAORやメロディック・ハードロックの流れを受けたバンドやソロシンガーが各地で立ち並びました。Bostonのような温かで気高いサウンド、そして歌詞に親近性のあるメッセージ性を持つ曲は、その後のJ-POPの音作にも幅広く影響を与えました。

また、1980年代のシティポップ黄金期においても、Bostonが培ったサウンド・レイヤーの手法は、山下達郎や角松敏生らにも間接的な影響を与えた可能性があります。
総評と描きたいビジョン、歴史に残る音
Bostonの『Peace of Mind』は、ただロックバラードの完成度が高いだけではなく、リリースされた1970年代後半の社会情勢の黙黙のコメンテーターでもありました。
他者に流されず、自分の声を信じ、全力で思想を音楽にする。その姿勢は2020年代を生きる我々にとっても必ずなにかを示してくれるはずです。
Bostonの存在は、ロックバンドとしての一発屋的印象を持たれることもありますが、技術革新、自己表現、音響設計、どの点を取っても真摯で緻密であり、それらの根底にあったのは「信念と平穏を同時に追求する」という音楽的哲学だったと思っています。

『Peace of Mind 』–Boston
Now if your feelin’ kinda low
about the dues you’ve been payin’
Future’s comin’ much too slowきみが支払ってきた代償のことで
落ち込んだ感じになってるなら
未来がやってくるのはずっと先のことAnd you wanna run
but somehow you just keep on stayin’
Can’t decide on which way to go走りたいと思っても
どうしてかきみは そこに留まってる
どっちに行っていいか決めかねてるんだI understand about indecision
But I don’t care if I get behind
People living in competition
All I want is to have my peace of mindきみがためらうのも理解できるよ
でも僕は
置いてきぼりになっても気にしない
人はみな 競争社会のなかで生きてるけど
僕がほしいのは心の平静だけなんだNow you’re climbing
to the top of the company ladder
Hope it doesn’t take too long
Can’t you see there’ll come a day
when it won’t matter
Come a day when you’ll be gone今やきみも会社のてっぺんに届く
梯子を登っているんだね
早いとこそうなるのを祈ってるよ
でもそんなこと関係ないって
そんな日が来るんだよ
そしたらきみは過去の人さI understand about indecision
But I don’t care if I get behind
People living in competition
All I want is to have my peace of mindきみがためらうのも理解できる
でも僕は
置いてきぼりになっても気にしない
人はみな 競争社会のなかで生きてるけど
僕がほしいのは心の平静だけなんだTake a look ahead
Take a look ahead
Yea,yea,yea, yea前を向いて進むんだ
顔を上げて進むんだYea,yea,yea, yea
Well everybody’s got advice
they just keep on givin’
Dosen’t mean too much to me誰もがアドバイスを受け入ける一方で
誰かにアドバイスを送り続ける
僕には何の意味もないことだけどLots of people have to make believe
they’re livin’
Can’t decide who they should be沢山の人が生きてるふりを
しなきゃならないのさ
どんな人でなきゃいけないのか
決められずにねI understand about indecision
But I don’t care if I get behind
People living in competition
All I want is to have my peace of mindなかなか生き方を決められない時代
でも誰かの後になったっていいじゃないか
人はみな競争しながら生きてるけど
大切なのは心の平静だと思わないかいTake a look ahead
Take a look ahead
Yea,yea,yea, yeaさあ くよくよするな
さあ 顔をあげてLook ahead!
目を見開いて一歩踏み出すんだ!
引用:ブログ 洋楽和訳 Neverending Music 日本語訳 by 音時 より
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