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僕の勝手なBest10:【Boston】編-第5位は・・・
【Boston】編-第5位は、『Don’t Look Back(ドント・ルック・バック)』です。
いよいよBest5に突入です。ここからさらにギアを上げていきまっせ!!
なぜかこれまた実にすばらしいボストンサウンドです。
🎥まずは、注目の映像3本をご紹介!
📺 Boston – Don’t Look Back (Official Audio)です。
1978年発表のアルバム『Don’t Look Back』に収録されたオリジナル音源をそのまま使用した公式のスタジオ録音音源です。映像はライブではなく、音のみ(音声ビジュアライザー+アルバムジャケットのアートワーク)で構成されています。
🎙 ボーカル:ブラッド・デルプ(Brad Delp)
🎛 録音:トム・ショルツによる自宅スタジオでのアナログ多重録音
公式音源ならではの緻密なミックスとギターの重厚な響きが堪能できる、Bostonサウンドの原点とも言える音源です。
🎥 Boston – Don’t Look Back(Official Video)
1978年に発表されたセカンド・アルバム『Don’t Look Back』のタイトル曲。
この映像は公式によるプロモーション・ビデオ(Official Video)で、演奏シーンを交えつつも、音源自体はスタジオ録音されたオリジナル音源が使われています。映像がライブ風に見えるかもしれませんが、音は1978年当時のBostonの完成されたスタジオワークそのもの。
分厚いギター・サウンドとブラッド・デルプの突き抜けるハイトーンが鮮烈に響きます。
📺Boston – Don’t Look Back(Artpark, NY 2014年7月8日公演)
この動画は、2014年7月8日、ニューヨーク州ルイストンにあるArtparkで行われたライブ公演の映像です。
🎙 ボーカル:トミー・デカーロ(Tommy DeCarlo)→ 2007年からBostonのメインボーカルを務めており、この公演でもブラッド・デルプの雰囲気を受け継いだ歌声を披露しています。映像からは、屋外の開放的なステージと多くの観客の熱気、そして力強い演奏とボーカルの完成度が伝わり、「Don’t Look Back」が時代を超えて愛され続けている理由が再確認できます。
時代のうねりの中で生まれたロック・アンセム
1978年8月、Bostonの2枚目のアルバム『Don’t Look Back』がリリースされました。表題曲である「Don’t Look Back」は、わずか数週間でアメリカのビルボード・チャート4位を記録し、ロックファンの間で不動の人気を築きました。
この曲が世に出た1978年、音楽シーンはまさに過渡期。ディスコブームの頂点に立ったBee Geesの「Stayin’ Alive」や、Andy Gibbの「Shadow Dancing」がチャートを席巻する一方で、パンクやニューウェーブの波も静かに押し寄せていました。
そんな中、Bostonが放ったこの曲は、派手さでも過激さでもなく、誠実で洗練されたアメリカン・ロックの王道を突き進んだのです。

トム・ショルツという“異端の天才”が生み出した音
MIT卒のエンジニアが築いた「自宅録音革命」
Bostonの中心人物であるトム・ショルツは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で機械工学の修士号を取得し、ポラロイド社でエンジニアとして働いていました。彼は勤務後の夜、地下室に作った自作スタジオで音楽を制作し、プロトタイプの段階でレコード会社に送り込むという、当時としては極めて異例の方法でデビュー作を完成させました。
1976年にリリースされたデビューアルバム『Boston』は、米史上屈指の売上を誇るデビュー作となり、全世界で1,700万枚以上を売り上げました。
「成功」の重圧と向き合った2作目
その成功の後、ショルツはレコード会社から短期間での続編制作を求められます。しかし彼は一貫して自分のスタイルを曲げることなく、自宅スタジオで綿密な作業を続行。「Don’t Look Back」は、そうしたプレッシャーに抗いながらも、なお前を向いて歩もうとする決意の象徴でもありました。
サウンドと構成が示す「技術と感性の融合」
アコースティックとハードロックの美しい融合

楽曲は、静かなアコースティックギターから始まり、少しずつスピードと厚みを増していきます。中盤に一度ブレイクを挟んで再構築される構成は、聴き手にドラマチックな緊張と解放を与えます。
ショルツは当時としては革新的だったギターの多重録音や、自作のエフェクターなどを駆使し、まさに「ボストン・サウンド」と呼ばれる分厚く、透き通った音像を生み出しました。
ブラッド・デルプのボーカルが放つ感情の光
そして、忘れてはならないのがボーカリスト、ブラッド・デルプの存在です。彼の高く伸びる透明感のある声は、まさにBostonの象徴。「Don’t Look Back」に込められた希望や決意といった情感を、彼の歌声が最大限に引き出していました。

歌詞に込められたメッセージ性
「今日」という瞬間に賭ける人生哲学
Don’t look back, a new day is breakin’
It’s been so long since I felt this way
この冒頭のフレーズが象徴するように、「Don’t Look Back」は「過去に囚われるな、今この瞬間に光がある」と力強く語りかけます。
続く、
I don’t mind where I get taken
The road is calling, today is the day
という一節では、未来が不確かであっても、自由と行動力を信じて進もうという姿勢が表れています。

シンプルな言葉に込められた普遍の思想
この歌の魅力は、誰にでも理解できる平易な言葉で、「立ち止まるな、進め」と語りかけてくるところにあります。複雑な時代背景の中にあっても、シンプルなメッセージが、かえって心に刺さるのです。
日本と世界の1978年 —「Don’t Look Back」が響いた時代
日本ではピンク・レディーがトップチャートを独占
1978年の日本では、「UFO」や「サウスポー」などピンク・レディーのヒット曲がチャートを賑わせていました。同年にはサザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」で鮮烈なデビューを果たし、音楽シーンに新たな風が吹き込みます。
また、成田空港の開港や、日中平和友好条約の締結といった社会的な出来事もあり、まさに転換点の年であったと言えるでしょう。
そんな時代に「Don’t Look Back」は何を意味したか
高度経済成長の余韻を残しつつ、新たな課題に直面し始めた日本にとって、「前を向いて歩け」というこの曲のメッセージは、単なる輸入ロックではなく、時代と響き合う“共感”の対象でもあったのです。

アルバム『Don’t Look Back』における役割と意義
『Don’t Look Back』は、アルバムの冒頭に配置されたことで、作品全体の方向性を決定づけるナンバーとなっています。続く「A Man I’ll Never Be」では自己内省が描かれ、「Feelin’ Satisfied」では純粋な喜びが表現されるなど、多彩な楽曲が並ぶ中、この表題曲が牽引役を果たしました。
アルバム自体も、リリース直後に全米1位を獲得し、累計400万枚以上を売り上げる成功を収めています。なお、次作『Third Stage』までに実に8年もの歳月が空くことになりますが、それもショルツの徹底した品質主義の表れと言えるでしょう。
現代に生きる「Don’t Look Back」の価値
情報過多の現代社会においてこそ意味を持つ
SNSによって過去の言動が掘り返され、未来を語ることが難しくなる現代において、「Don’t Look Back」はより重みを増して聞こえてきます。
自分のペースで、自由に前を向いて進めばいい。
このメッセージは、誰にとっても励みになる、人生のエールそのものなのです。

終わりに — 科学と音楽の融合が生んだ不朽の名曲
エンジニア出身のトム・ショルツが自宅スタジオで作り上げたこの一曲が、時代や国境を超えて今なお人々を励まし続けていることは、まさに音楽の奇跡と言えるでしょう。
完璧を追い求めた彼の情熱と、それに応えたバンドメンバー、そしてボーカルのブラッド・デルプ。彼らが生んだ「Don’t Look Back」は、単なる過去のヒット曲ではなく、今この時代にこそ必要な「心のアンセム」なのです。

『Something About You 』–Boston
Don’t look back
(ooh, a new day is breakin’)
It’s been too long since I felt this way
I don’t mind (ooh, where I get taken)
The road is callin’, today is the day振り返るな
ああ 新しい日が始まる
こう感じてからずいぶん経つけれど
気にしないさ
どこに到着しようとね
進む道が呼んでる
“今日がその日なんだ”ってI can see, it took so long just to realize
I’m much too strong not to compromise
Now I see what I am is holding me down
I’ll turn it around,
oh, yes, I willわかったんだ
理解できるまでだいぶ時間がかかったけど
僕はとても強くなった 妥協なんかしない
今はわかる 僕自身が 僕をおとしめていたんだ
でも もうそんなことはしない
ああそうだともI finally see the dawn arrivin’
I see beyond the road I’m drivin’
Ooh, far away and left behind, left behindとうとう迎えるんだ 夜明けがやってくる
道の彼方に見える 車を走らせる僕がね
遠くに そしてもう
後ろに小さくなっていく…It’s a bright horizon
(ooh, and I’m awakin’ now)
Oh, I see myself in a brand new way
The sun is shinin'(ooh, the clouds are breakin’)
‘Cause I can’t lose now,
there’s no game to playさあ 輝く地平線だ
僕は目覚めたんだ
ああ 新しく生まれ変わった僕が見える
太陽は輝き
雲の切れ間がのぞいてる
だって 僕はもう負けやしない
遊んでる暇なんてないんだよI can tell there’s no more time left to criticize
I’ve seen what I could not recognize
Everything in my life was leading me on
But I can be strong, oh, yes, I can
I finally see the dawn arrivin’
I see beyond the road I’m drivin’
Ooh, far away and left behind, left behindそうさ
いちいち批評してる時間はない
これまで理解できなかったことも見えてるよ
すべて何もかも流されていた僕の人生だけど
僕は強くなった ああ そうだとも夜明けが とうとうやってくる
道の彼方に見える 車を走らせる僕がね
遠くに そしてもう
後ろに小さくなっていく…Don’t look back
Don’t look back振り返るな!
進んでいけ!引用:ブログ 洋楽和訳 Neverending Music 日本語訳 by 音時 より
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