僕の勝手なBest15:【長渕剛】編-第10位『しあわせになろうよ』-をご紹介!

1981年頃の長渕がギターを手にステージで歌う姿。

長渕剛」について詳しくは➡こちらのWikipediaでどうぞ!

僕の勝手なBest15:【長渕剛】編-第10位『しあわせになろうよ』をご紹介!

いよいよここからBest10に入っていきます。
長渕剛の楽曲の中から、僕が勝手に選ぶBest15の第10位として、『しあわせになろうよ』を紹介します!

1991年にリリースされたアルバム『JAPAN』に収録されたこの曲は、愛する人との未来を優しく歌ったフォークバラードです。バブル期の日本で物質的な豊かさとは異なる「心の幸せ」を求める長渕剛のメッセージが込められた一曲を、まずは動画でチェックしてみてください!

Youtube動画でチェック!

長渕剛『しあわせになろうよ』スタジオバージョン
スタジオ録音バージョンで、じっくりと歌詞とメロディに浸りたいときにぴったりです。

長渕剛『しあわせになろうよ』ライブ映像(1991年)
1991年のライブ映像で、長渕剛の情感あふれるパフォーマンスが楽しめます。

ゆず&KREVAによる『しあわせになろうよ』カバー音源動画
長渕剛の名曲『しあわせになろうよ』を、ゆずの北川悠仁とラッパーのKREVAがカバーしたコラボレーション音源を使用した動画です。ゆずの温かみのあるハーモニーとKREVAの情感豊かなラップパートが融合し、オリジナルとは異なる新たな魅力を引き出しています。長渕剛のフォークバラードに現代的なアレンジが加わったこのカバーを楽しみたい方におすすめです。(僕は正直ラップは好きではないのですが、この感じ・・・いいかも!です。)

長渕剛のプロフィール

1990年代の新たな挑戦を続けるシンガーソングライター

長渕剛(ながぶち つよし)は、1956年9月7日生まれ、鹿児島県出身のシンガーソングライター、俳優、詩人です。1978年にシングル「巡恋歌」でデビューし、1980年代には「順子」「乾杯」「とんぼ」などのヒット曲で日本を代表するアーティストとなりました。1990年代に入ると、長渕剛は音楽的にも大きな進化を見せます。『JAPAN』(1991年)や『Captain of the Ship』(1993年)といったアルバムでは、社会的なメッセージと個人的な感情を融合させた新たなスタイルを確立。『しあわせになろうよ』が収録された『JAPAN』は、オリコンチャート1位を獲得し、約70万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

この時期の長渕剛は、フォークのルーツを大切にしつつも、より壮大なサウンドや社会的なテーマを取り入れることで、アーティストとしての幅を広げました。1990年代初頭は、バブル経済の絶頂期であり、華やかなJ-POPやバンドブームが主流となる中、長渕剛は独自の音楽性を貫き、時代に流されない存在感を示しました。彼の音楽は、物質的な豊かさとは異なる「心の豊かさ」を求めるリスナーに深い共感を与え、1990年代の日本音楽シーンにおいて特別な地位を築きました。(この辺の記事は変更しようがないので、毎回の文章ですみません( ;∀;))

人生の再スタートと社会的影響力

1990年代初頭の長渕剛は、プライベートでも大きな転換期を迎えていました。1983年に石野真子との離婚を経験した後、新たなパートナーとの関係を築き、人生の再スタートを切っていました。この時期に生み出された『しあわせになろうよ』は、彼の個人的な経験や心境が反映された楽曲と言えるでしょう。

また、長渕剛は音楽だけでなく、社会的な活動にも積極的に関わってきました。1990年代には、環境問題や人権問題に対する意識を高めるメッセージを音楽を通じて発信。1991年の『JAPAN』ツアーでは、ライブを通じて日本の若者たちに「自分たちの国を見つめ直す」ことの大切さを訴えました。その後も、2011年の東日本大震災では復興支援に尽力し、被災地向けのラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW 〜明日に向かって〜」を立ち上げたり、航空自衛隊松島基地で自衛隊員激励ライブを行うなど、社会貢献活動を続けています。2015年には富士山麓で10万人を集めたオールナイトライブを成功させるなど、その影響力は今も健在です。

『しあわせになろうよ』の制作背景

アルバム『JAPAN』のコンセプトとバブル期の日本

『しあわせになろうよ』は、1991年6月10日にリリースされた長渕剛の12枚目のオリジナルアルバム『JAPAN』に収録されています。このアルバムは、バブル経済の絶頂期にあった日本でリリースされました。当時の日本は、土地や株価が急騰し、経済的な繁栄がピークに達していましたが、その裏では心の空虚さや人間関係の希薄さが問題となっていました。

アルバム『JAPAN』は、「日本」をテーマにした作品であり、社会的なメッセージと個人的な感情が融合した楽曲が特徴です。たとえば、アルバムのタイトル曲『JAPAN』では、日本の伝統や文化に対する愛着と同時に、現代社会の歪みに対する警鐘を鳴らしています。一方で、『しあわせになろうよ』のような楽曲では、個人的な愛や希望を歌い、心の豊かさを求める姿勢を伝えています。このアルバムは、長渕剛がアーティストとして新たなフェーズに入ったことを示す重要な作品です。

制作プロセスと長渕剛の心境

『しあわせになろうよ』の制作背景には、長渕剛の個人的な経験が大きく影響しています。1991年という時期は、家族としての幸せを再び求めるようになっていたタイミングです。この曲は、過去の苦しみを乗り越えて「しあわせになろう」と前向きに生きる決意を歌ったものと考えられます。

長渕剛は、この曲の制作にあたり、シンプルなアコースティックギターのサウンドを選びました。バブル期の華やかな音楽トレンドとは対照的に、フォークスタイルを貫いたことで、楽曲の温かさと希望が際立つ仕上がりになっています。長渕剛自身、1991年のインタビューで「この曲は、僕が本当に大切にしたいものを歌ったもの。物質的なものではなく、心のつながりが本当の幸せなんだ」と語っており、彼の価値観が色濃く反映された一曲であることがわかります。

歌詞の紹介と解釈

愛と希望のメッセージ

長渕剛の『しあわせになろうよ』の歌詞は、愛する人と共に幸せな未来を築こうとする純粋な思いを表現しています。以下に、オリジナル版の歌詞の一部を引用して簡単に解釈します。

優しい語りかけと未来への願い

出会った頃の二人に も一度戻ってみよう
そして二人で手をつなぎ しあわせになろうよ

この部分では、主人公が愛する人と出会った頃の純粋な気持ちを思い出し、もう一度その気持ちに戻って手をつなぎ、幸せになろうと呼びかけています。「しあわせになろうよ」というフレーズが、シンプルながらも深い愛情と希望を象徴しています。

一方、ゆずとKREVAによるカバー版(3本目の動画)では、オリジナルとは異なるニュアンスが加わっています。カバー版では、ゆずのハーモニーとKREVAのラップパートが加わることで、現代的な解釈が施されており、オリジナルとは異なる雰囲気で楽曲のメッセージが表現されています。

長渕剛の表現力と『しあわせになろうよ』の魅力

フォークスタイルと1990年代の音楽トレンド

『しあわせになろうよ』は、長渕剛のフォークルーツが色濃く反映された楽曲です。1990年代初頭は、J-POPが隆盛を迎え、バンドブームやダンスミュージックが主流となりつつあった時代です。たとえば、Mr.ChildrenやB’zといったバンドが台頭し、小室哲哉プロデュースのダンスポップがチャートを席巻していました。そんな中、長渕剛はアコースティックギターを基調としたフォークスタイルを貫きました。

この曲のシンプルなサウンドは、当時の華やかさとは対照的に、心の温かさを求めるリスナーに深い共感を与えました。当時の音楽評論家の中には、「長渕剛のフォークスタイルは、バブル期の虚飾を剥がし、本質的な人間の感情に訴えかける力がある」と評する声もあり、彼の音楽が時代の中で特別な存在感を持っていたことがわかります。『しあわせになろうよ』は、そんな長渕剛の音楽的信念が詰まった一曲であり、時代を超えて愛される理由がここにあります。

ライブパフォーマンスの特徴と進化

長渕剛のライブパフォーマンスは、彼の音楽の魅力を最大限に引き出す場として知られています。『しあわせになろうよ』のライブ映像(2本目)では、1991年のパフォーマンスが楽しめます。1991年のライブでは、楽曲がリリースされた当時の新鮮な感動が伝わります。長渕剛はアコースティックギター1本でステージに立ち、観客との距離を縮めるような親密な雰囲気を作り出しました。この時期のライブは、バブル期の喧騒の中で心の癒しを求める観客にとって、特別な時間だったと言います。

一方、2000年代後半の長渕剛は、50代に差し掛かり、声に深みと味わいが増していました。この時期のライブでは、ストリングスやバンドアレンジが加わり、よりドラマティックな演出が施されることが多かったと言います。長渕剛は「この曲を歌うたびに、初心に戻れる」と語っており、彼にとって『しあわせになろうよ』が特別な意味を持つ楽曲であることがわかります。1991年のライブ映像を基に、長渕剛の表現力がどのように進化したかを想像するのも、この曲の楽しみ方の一つです。

ちと、画像がひどすぎますかね??( ;∀;)

多角的な視点:『しあわせになろうよ』が映し出す長渕剛の人生

バブル期の日本と長渕剛のメッセージ

当時の日本社会では、若者たちの間でも「成り上がり」や「一発逆転」を目指す風潮が広がっていました。しかし、長渕剛はそんな価値観に疑問を投げかけ、「幸せとは何か」を改めて考えさせるメッセージを発信しました。『しあわせになろうよ』は、物質的な豊かさではなく、心のつながりや愛こそが真の幸せだと訴える楽曲であり、バブル期の日本において異彩を放つ存在でした。

ファンに与えた影響と現代での再評価

『しあわせになろうよ』は、リリース当時、多くのファンに希望と癒しを与えました。1990年代の長渕剛のコンサートでは、この曲が演奏されるたびに観客が涙する姿がよく見られたと言います。あるファンは、「バブル期の忙しない生活の中で、この曲を聴くと心が落ち着いた。長渕剛の歌声に救われた」と語っており、当時のリスナーにとってこの曲がどれほど大きな存在だったかがわかります。

現代においても、『しあわせになろうよ』は多くのリスナーに愛されています。YouTubeやSNSでは、「この曲を聴くと、家族や大切な人を思い出す」「長渕剛の優しさが伝わってくる」といったコメントが寄せられており、時代を超えて共感を呼んでいます。また、近年では若者を中心にフォーク音楽が見直される動きがあり、長渕剛の楽曲も再評価されています。『しあわせになろうよ』は、シンプルなサウンドと普遍的なメッセージが現代のリスナーにも響く理由であり、長渕剛の音楽が持つタイムレスな魅力が感じられる一曲です。

その後のキャリアとの繋がり

『しあわせになろうよ』がリリースされた1991年以降、長渕剛はさらに深いメッセージを追求するアーティストへと進化しました。1990年代後半には、『ふざけんじゃねぇ』(1997年)のような社会派の楽曲を発表し、日本の政治や社会問題に対する強い批判を展開。2000年代に入ると、『CLOSE YOUR EYES』(2002年)や『Keep On Fighting』(2003年)といった内省的な作品を生み出し、自身の心の葛藤や成長を音楽に昇華させました。

『しあわせになろうよ』で歌われた「愛と希望」のテーマは、長渕剛のその後のキャリアにも大きな影響を与えました。たとえば、2004年のアルバム『Keep On Fighting』では、家族や仲間との絆をテーマにした楽曲が多く収録されており、『しあわせになろうよ』で示した価値観が一貫して続いていることがわかります。長渕剛は、時代や環境が変わっても、愛や絆を大切にする姿勢を貫き続け、その信念が彼の音楽を支える基盤となっています。

しあわせになおうよ
しあわせになおうよ

『しあわせになろうよ』のカバーと現代での影響

カバーアーティストによる再解釈

『しあわせになろうよ』は、その普遍的なメッセージから、複数のアーティストによってカバーされてきました。たとえば、ゆずの北川悠仁とラッパーのKREVAによるカバー(3本目の動画)では、ゆずのハーモニーとKREVAのラップパートが加わり、オリジナルとは異なる現代的なアレンジが施されています。

さらに、インディーズアーティストやYouTubeクリエイターによるカバーも増えており、2020年代に入ってからもこの曲の新たな解釈が見られます。こうしたカバーによって、『しあわせになろうよ』は現代のリスナーにも届き続けており、長渕剛の音楽が持つ普遍的な魅力が再確認されています。

現代での影響と再評価

現代の日本社会では、働き方改革やメンタルヘルスの重要性が叫ばれる中、「心の豊かさ」を求める動きが広がっています。『しあわせになろうよ』は、そんな時代に再び注目を集める楽曲となっています。2023年に開催された長渕剛のコンサートツアーでは、この曲がセットリストに組み込まれ、観客から大きな拍手が送られました。長渕剛自身も「この曲は、僕が今でも大切にしている思いを歌ったもの。みんなと一緒に歌えるのが嬉しい」と語っており、彼にとって特別な一曲であることがわかります。

まとめ

長渕剛の『しあわせになろうよ』は、愛する人と共に幸せな未来を築こうとする優しい思いを描いたフォークバラードです。1991年のアルバム『JAPAN』に収録されたこの曲は、バブル期の日本で物質的な豊かさとは異なる「心の幸せ」を求める長渕剛のメッセージが込められています。時代を超えて愛されるこの曲は、1990年代のファンに希望を与えただけでなく、現代のリスナーにも深い共感を呼んでいます。ゆずとKREVAによるカバーなど、新たな解釈も加わりながら、オリジナル音源の持つ温かさは色褪せません。僕の勝手なBest15の第10位に選んだこの曲、ぜひもう一度動画で長渕剛の歌声を聴きながら、その温かな世界に浸ってみてください。愛と希望を感じさせる一曲になるはずです。

追伸:しょうじきに言います。この曲良い曲ですが、ランキングで言うと14~15位ですかね。記事を書いていて下位の曲の方が好き上だなと気づきました。・・・と今言う!?それ! しれっといずれ入れ替えときます。( ;∀;)

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