僕の勝手なBest15:【長渕剛】編-第13位『ひざまくら』で初々しい恋愛をご紹介!

1981年頃の長渕がギターを手にステージで歌う姿。

長渕剛」について詳しくは➡こちらのWikipediaでどうぞ!


【長渕剛】編-第13位『ひざまくら』をご紹介!

長渕剛の音楽は、魂を揺さぶる力を持っています。力強いロックも、優しいバラードも、彼の手にかかれば心の奥深くに響く一曲になります。今回は、僕が勝手に選んだ長渕剛のBest15ランキングで、第13位に輝く『ひざまくら』をじっくりご紹介します。

1979年にリリースされたこの曲は、長渕剛の初期の名作として知られ、優しさと切なさが共存するバラードです。楽曲の魅力や背景、分析を多角的に掘り下げ、読者の皆さんがその深さに感動するような内容をお届けします。(盛りすぎ君です!!)

まずは、公式動画からご覧ください。

🎵 公式クレジット
「ひざまくら」 – 長渕剛(Tsuyoshi Nagabuchi)
© 1979 EXPRESS / Provided to YouTube by NexTone Inc.
収録アルバム:『逆流』(1979年11月5日リリース)

📝 2行解説
デビュー初期の長渕剛が見せた、等身大の優しさと不器用な愛情を描く名曲。
アコースティックギターの温もりが、青年期の純粋な情景を静かに包み込みます。
🎵 公式クレジット
「ひざまくら(LIVE)」 – 長渕剛(Tsuyoshi Nagabuchi)
© 1981 EXPRESS / Provided to YouTube by NexTone Inc.
収録アルバム:『長渕剛LIVE』(1981年3月5日リリース)

📝 2行解説
デビュー期の代表曲をライブで情熱的に再現した名演。
観客との一体感と、若き長渕の素朴で力強い歌声が胸を打ちます。
🎵 公式クレジット
「ひざまくら(『長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21』より)」 – 長渕剛(Tsuyoshi Nagabuchi)
© 2004 FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT, INC. / Provided to YouTube by FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT, INC.
収録作品:『長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21』(2004年11月20日リリース)

📝 2行解説
桜島オールナイトで8万人を前に歌われた、魂の「ひざまくら」。
静かなギターと熱気を帯びた声が、時を超えて聴く者の胸を揺さぶります。

若き日の長渕剛

長渕剛は1956年9月7日、鹿児島県で生まれました。1977年に「巡恋歌」でデビューし、フォークシンガーとしてキャリアをスタートさせました。1979年は、長渕剛がデビューから2年目で、フォークの枠を超えて独自のスタイルを模索していた時期です。この頃の彼は、若さゆえの情熱と、人生の機微を繊細に描く感性が共存していました。デビューから間もない時期ながら、すでに多くのファンを魅了する存在となっていました。

『ひざまくら』が生まれた背景

『ひざまくら』は、長渕剛のアルバム『逆流』(1979年11月5日リリース)に収録されています。このアルバムは、長渕剛の2枚目のスタジオアルバムで、フォークとロックの融合が感じられる一枚です。『逆流』には「順子」「祈り」といった名曲も収録されており、初期の長渕剛の音楽性を象徴する作品として知られています。『ひざまくら』はシングルカットされていませんが、アルバムの中でも特に人気の高い曲として、ファンの間で愛されてきました。タイトルから連想される恋人との親密な時間をテーマに、長渕剛の優しい一面が垣間見える作品です。

1979年、優しさと情熱が詰まったアルバム『逆流』
1979年、優しさと情熱が詰まったアルバム『逆流』

楽曲分析:『ひざまくら』の魅力を紐解きます

構造と特徴を味わいます

『ひざまくら』は、約4分30秒のバラードです。シンプルなアコースティックギターの音色から始まり、長渕剛の温かな歌声が心に染み入ります。以下に、その要素を詳しく分析してみます。

イントロ:静かなギターの調べ

曲は、アコースティックギターの柔らかなアルペジオで始まります。この穏やかなイントロは、まるで恋人との静かな時間を予感させるよう。長渕剛が「お前のひざまくらが とっても」と歌い出す瞬間、温もりに満ちた情景が浮かび上がります。シンプルな音色が、曲全体の優しい雰囲気を引き立てています。1970年代後半のフォークらしい、素朴で温かな響きが特徴です。

ボーカル:優しさと切なさが響きます

長渕剛の歌声は、この曲で特に優しく響きます。デビュー間もない時期の彼の声は、若々しさと純粋さが感じられ、囁くような柔らかなトーンが印象的です。「今夜ねむるよ 俺らこのままで おちつける場所は お前のひざまくら」では、恋人への深い愛情と、穏やかな安らぎが伝わってきます。この繊細な表現力が、曲の魅力を一層深めています。

アレンジ:シンプルだからこそ心に響きます

アレンジは非常にシンプルで、アコースティックギターを中心に、控えめなストリングスが加わる程度です。過剰な装飾を避けたこのアプローチは、長渕剛のフォークルーツを感じさせます。第14位『ろくなもんじゃねえ』の力強いロックとは対照的に、こちらは静かな情感が際立つ仕上がりです。アルバム『逆流』全体の雰囲気とも調和しており、フォークの温かさが存分に味わえます。

歌詞に込められた想いを感じます

「お前のひざまくらが とっても 俺らにゃ 心地よいから しばらく このままでいておくれ」。この歌詞は、恋人の優しさに身を委ねる安らぎを素直に表現しています。長渕剛の言葉は、飾らないからこそ心に響きます。タイトル『ひざまくら』が示すように、恋人との親密な時間を描きつつ、「やわらかい お前の小っちゃな手 それも俺らだけのものだよ」では、ささやかな幸せが丁寧に綴られています。第15位『涙のセレナーデ』の切ない別れの情景とは異なり、こちらは愛する人との穏やかなひとときが印象的です。
特に女性と深い付き合いをしないと理解できないくすぐったい感じの「スカートの裾を 指でたどると
「ダメよ」とお前 照れ笑い
」の歌詞は、よくこんな言葉が描けたなと感心しました。

1970年代後半の時代背景と長渕剛の立ち位置

フォークからロックへの過渡期

1979年の日本は、フォークブームがまだ根強く残りつつも、ロックやニューミュージックが台頭し始めた時期です。フォークシンガーたちが社会的なメッセージを歌う一方で、個人の感情や恋愛をテーマにした曲も人気を集めていました。長渕剛はこの頃、フォークシンガーとしての基盤を活かしつつ、ロックの要素を取り入れ始めていました。『逆流』は、そんな過渡期を象徴するアルバムで、フォークの温かさとロックの力強さが共存しています。

長渕剛の成長と変化

この時期、長渕剛は20代前半で、音楽家としてだけでなく、人間としても成長を遂げていました。1977年のデビューからわずか2年で、2枚目のアルバム『逆流』をリリースするなど、精力的に活動していました。デビュー当初の純粋なフォークソングから、より内省的なテーマや社会的なメッセージを歌うようになっていきます。『ひざまくら』は、そんな彼の内面の優しさが色濃く反映された一曲です。第14位『ろくなもんじゃねえ』の社会への反発とは異なり、こちらは個人的な愛情に焦点を当てた作品です。

時代を映す恋愛観

1970年代後半は、恋愛がまだ純粋でロマンティックなものとして描かれることが多かった時代です。『ひざまくら』に描かれる「ひざまくら」や「やわらかい お前の小っちゃな手」は、恋人同士の素朴で温かな関係性を象徴しています。現代の恋愛観とは異なる、どこか懐かしい雰囲気がこの曲の魅力でもあります。当時の若者たちにとって、恋愛は夢や希望と結びついた大切なテーマであり、長渕剛の歌詞はそんな時代背景を映し出しています。

1979年、フォークとロックの間で輝く長渕剛」
1979年、フォークとロックの間で輝く長渕剛」

周辺情報と知られざる一面をご紹介します

ライブでの進化を感じます

『ひざまくら』はライブでも披露されることが多く、そのたびに新たな命が吹き込まれます。YouTubeのライブ映像(下の動画)では、長渕剛のギター一本での演奏が披露されており、シンプルながらも深い感情が伝わってきます。スタジオ版の繊細なアレンジとは異なり、ライブでは彼の生の声とギターの響きが際立ちます。観客との一体感も感じられ、長渕剛のライブパフォーマンスの魅力が存分に味わえます。

レコーディングの裏話を覗きます

『ひざまくら』のレコーディングでは、長渕剛がシンプルさを追求したと言われています。アコースティックギターとボーカルを中心に、余計な装飾を省いたことで、曲の持つ純粋な感情が際立つ仕上がりになりました。このアプローチは、彼のフォークシンガーとしての原点を大切にした結果です。アルバム『逆流』全体としても、フォークとロックの融合が試みられており、当時の長渕剛の音楽的探求心が感じられます。


第13位に選んだ理由をお伝えします

僕の心に響く理由です

この曲を第13位に選んだのは長渕剛の優しさが存分に感じられるからです。『ろくなもんじゃねえ』の荒々しい反骨精神や、『涙のセレナーデ』の切ない別れの情景とは異なり、『ひざまくら』は恋人との穏やかな時間を描いた温かさが魅力です。初めて恋人と呼べる人が出来た時の、面はゆい感じと聴くたびに、心がほっと安らぐ感覚があります。長渕剛の初期の作品ならではの純粋さが、僕の心に深く響きました。そして僕の当時の情景ともシンクロしたのです

音楽的価値と時代を超えた共感!!

シンプルなアレンジとメロディが、長渕剛のフォークルーツを色濃く反映しています。過剰な装飾がない分、歌詞と歌声の力が際立つ一曲です。1970年代後半のフォークとロックの融合を感じさせる点も、音楽的に価値があります。デビュー間もない長渕剛の若々しい感性が、曲全体に息づいているのも魅力です。

1979年のリリースから40年以上経った今でも、『ひざまくら』のテーマは色褪せません。恋人との素朴な愛情や、日常の中の安らぎは、現代でも多くの人に共感を与えてくれます。長渕剛の普遍的な表現力が、この曲を特別なものにしています。時代が変わっても、愛する人との時間を大切にする気持ちは変わらないんだなと、改めて感じさせてくれます。


読者の皆さんへの呼びかけです

長渕剛の優しさが詰まったこの曲を、スタジオ版(下の動画)とライブ版をぜひ聴いてみてください。彼の音楽は、時代を超えて僕たちの心に温もりを与えてくれます。ね”

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