僕の勝手なBest10:【Boston】編-第10位『Feelin’ Satisfied 』をご紹介!

「観客と共に熱狂するボストンの一瞬」

【ボストン】について詳しくはこちらから!➡Wikipedia

今回はボストンのBest10です

僕の勝手なBest10シリーズ。Bostonの曲はこれまでに2曲紹介してますが、どうしてもBest10で紹介したかったので寡作の巨匠であるボストンを選びました。『Walk On』(1994年) → 『Corporate America』(2002年)まではなんと8年間も空いています。


まずは動画でBostonの世界に触れてみよう

Bostonの『Feelin’ Satisfied』は、1978年に発表された2枚目のアルバム『Don’t Look Back』に収録されています。軽快で親しみやすいサウンドと、バンドの特徴が凝縮されたようなエネルギッシュな展開が魅力です。

こちらの動画で、その鮮やかな演奏とサウンドをぜひ体感してみてください。

2本目の動画は、2014年7月8日にArtparkで行われたBostonのライブパフォーマンスです。


『Feelin’ Satisfied』が生まれた時代とは?

世界の音楽が多様化した1978年

『Feelin’ Satisfied』が発表された1978年(僕は大学2年になる年です)は、音楽のジャンルが急速に広がりを見せていた時代です。パンクロック、ディスコ、ニューウェーブなどが若者を席巻する一方で、Bostonのようなアメリカン・アリーナロックも根強い人気を保っていました。

ギター中心の分厚いサウンドキャッチーなメロディー、そしてクリーンなボーカルを武器にしたBostonは、他とは一線を画す存在としてリスナーの心を捉えていました。

日本の音楽シーンと洋楽の影響

同じ1978年、日本の音楽界も多様化が進みつつありました。松任谷由実、山下達郎、サザンオールスターズといったアーティストが頭角を現し始め、洗練されたサウンドづくりが注目されていた時代です。

洋楽ブームは絶頂期を迎えており、FMラジオやテレビ番組でBostonのようなバンドの曲が流れると、多くの若者がその音に魅了されました。当然僕もその一人でした。日本独自のポップスとアメリカのロックが並び立つ時代、その中で『Feelin’ Satisfied』のような曲は鮮烈な印象を残しました。


軽快さの中に宿るBostonらしさ

ギターの重なりが生む高揚感

『Feelin’ Satisfied』は、アルバム『Don’t Look Back』の後半に配置された楽曲ですが、その存在感は決して小さくありません。トム・ショルツ(2本目の動画のサムネでギターを弾いている彼です)の綿密に計算されたギターレイヤーが、音の厚みとリズムの爽快さを絶妙に融合させています。

この曲の特徴は、Bostonの他の代表曲に比べるとややライトなアプローチながらも、明らかにバンドのアイデンティティをしっかりと刻んでいる点にあります。

歌詞が伝える“音楽の喜び”

歌詞のテーマは非常にシンプルで、「音楽って最高だよね」という喜びをストレートに表現しています。複雑な物語や比喩はありませんが、そのぶん聴く者の心にダイレクトに届きます。

<音楽が人生をどれだけ明るくしてくれるか> <みんなで歌うことの楽しさ> といった純粋なメッセージが、トム・ショルツのエンジニア的な完璧主義とブラッド・デルプ(アフロ(Afro)風ロングヘアでボーカル)の情熱的なボーカルによって、力強くリスナーに届けられています。


Bostonというバンドの魅力を再確認

アルバムごとの完成度と進化

Bostonは1976年のデビュー作『Boston』でいきなり大ヒットを記録し、音楽界に衝撃を与えました。続く『Don’t Look Back』は前作と比べると“地味”と評されがちですが、その分、洗練された構成と深みを持つ曲が多く収録されています。

『Feelin’ Satisfied』は、その中でも親しみやすさと技術力を兼ね備えた楽曲として評価されています。

テクノロジーと感情の融合

トム・ショルツ(Tom Scholz)はMIT出身のエンジニアでもあり、自宅スタジオで革新的な録音機器を駆使してBostonサウンドを築き上げました。完全主義ともいえる制作スタイルの中で、機械的にならず感情豊かな作品を生み出したのは驚異的です。

『Feelin’ Satisfied』も例外ではなく、音の隅々まで綿密に設計されながらも、人間的な温かさがにじみ出る曲です。


当時のリスナーが感じた「満足感」

ヒットチャートと反響

『Feelin’ Satisfied』はシングルとして1979年にカットされ、Billboard Hot 100では46位を記録。チャート上位とは言えない数字ではありますが、Bostonファンの間では今も根強い人気を誇っています。

た、アルバム『Don’t Look Back』自体は全米1位を獲得しており、この楽曲が持つ“バンドの勢い”の一端を担っていたことは間違いありません。

今でも色あせない魅力

今日聴いても、まったく古さを感じさせないのが『Feelin’ Satisfied』の魅力です。アナログ感のある録音、自然なドラムサウンド、くっきりとしたギターライン。どれもが現代の耳にも心地よく響き、むしろ“こういう音をまた聴きたい”と感じさせる力を持っています。


結び ― 音楽が心を満たしてくれる瞬間

『Feelin’ Satisfied』というタイトルの通り、この曲には“聴く喜び”そのものが詰まっています。複雑な構成や哲学的な歌詞ではなく、純粋に「音楽が好き」という気持ちをまっすぐに届けてくれる一曲です。

Bostonのサウンドが好きな方はもちろん、まだ聴いたことがない人にも、まずこの曲から体験してみてほしい――そんな入り口としてもおすすめの一曲です。


「Feelin’ Satisfied」-ボストン(Boston)

Well come on,
All you people,
The time has come to get together…
You gotta have a little rock ‘n’ roll music
To get you through the stormy weather
And do whatever you feel,
When you let go…
Nothin’s gonna help you
more than rock ‘n’ roll…

さあ 来いよ!
会場に来たみんな
一緒に盛り上がる時間が来たのさ
ちょっとだけロックンロールを味わおう
荒れ模様の天気なんか吹き飛ばそうぜ
感じたのなら行動することさ
そうならないとしても
ロックン・ロールがきみを
もっとも気持ちよくしてくれるはずだ

(So come on,)
put you hands together,
(Yeah, come on)
Put you hands together,
(Come on)
You know it’s now or never
Take a chance on rock ‘n’ roll…

(カモン!)
さあ手拍子しよう
(Yeah!カモン!)
さあ手拍子だ
(カモン)
今がそのとき
ロックンロールを
思い切りぶっ飛ばす時間なんだ…

Oooh, are you feelin’ satisfied…
(Come on let us give your mind a ride,)
Ooo. are you ready tonight…
(Come on now let’s give your mind a ride)
Ooh, you can do what you like
(Come on let us give your mind a ride)

ああ きみは満足してくれてるかい?
(俺たちがきみをノらしてあげるよ)
ああ 今晩 用意はいいかい?
(きみをノらすのは俺たちのサウンドさ)
ああ 好きなように踊ったりしてごらん
(さあ いくよ 俺らのサウンドにノればいい)

Oh you know, that funky feelin’
Is what you need to get you through…
You oughta know,
I’ll tell you somethin’
Don’t let your troubles get to you,
‘cause win or lose it’s alright…
Well take control,
And nothin’s gonna help you
more than rock ‘n’ roll

そうさ わかるよね そのファンキーな感じ
それがきみにとって大切なんだ
知っておいた方がいいよ
僕からきみに伝えるさ
悩みなんか忘れるといいさ
勝つか負けるか 気にしないこと
自分をコントロールするんだよ
そんなとき
ロックン・ロールより役に立つこと
なんてないんだよ

(So come on,)
Put you hands together,
(Now come on,)
Put you hands together,
(Come on.)
You know it’s now or never
Take a chance on rock ‘n’ roll…

(カモン!)
さあ手拍子しよう
(Yeah!カモン!)
さあ手拍子だ
(カモン)
今がそのとき
ロックンロールを
思い切りぶっ飛ばす時間なんだ…

Oooh, are you feelin’ satisfied,
(Come on let us give your mind a ride…)
Oooh, are you ready tonight
(Come on let us give your mind a ride)
It’s up to you,
You can do what you like,
(Come on let us give your mind a ride)

ああ きみは満足してくれてるかい?
(俺たちがきみをノらしてあげるよ)
ああ 今晩 用意はいいかい?
(きみをノらすのは俺たちのサウンドさ)
ああ 好きなように踊ったりしてごらん
(さあ いくよ 俺たちのサウンドにノればいい)

引用:洋楽和訳 Neverending Music 日本語訳 by 音時~より!

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