イーグルス(Eagles)の歴史:カントリーロックの頂点へ
アメリカの伝説的なロックバンド、イーグルス(Eagles) は、1971年に結成され、その後の音楽シーンに多大な影響を与えました。彼らの音楽はカントリーロックから始まり、次第にロック色を強め、数々のヒット曲を生み出しました。本記事では、イーグルスの結成から成功、解散と再結成、そして現在に至るまでの歴史を多角的に分析します。
彼らのメインとなる活動は1982年の解散までです。僕が学生だった頃が最も輝いていましたね!!
バンド結成前の背景とメンバーの生い立ち
イーグルスのメンバーは、それぞれ異なる音楽的背景を持ち、1970年代初頭にロサンゼルスで出会いました。
- グレン・フライ(Glenn Frey)(ギター、ボーカル):1948年、ミシガン州デトロイトに生まれる。幼少期からピアノを習い、高校時代にギターに転向。ボブ・シーガーと交流を持ち、ミュージシャンとしての道を歩み始めた。
- ドン・ヘンリー(Don Henley)(ドラムス、ボーカル):1947年、テキサス州ギルマー生まれ。ブルースやカントリー音楽に影響を受け、地元のバンドでドラマーとして活動。
- バーニー・レドン(Bernie Leadon)(ギター、ボーカル):1947年、ミネソタ州生まれ。フォークやブルーグラスに親しみ、ザ・フライング・ブリトー・ブラザーズなどのカントリーロックバンドで活躍。
- ランディ・マイズナー(Randy Meisner)(ベース、ボーカル):1946年、ネブラスカ州スコッツブラフ生まれ。カントリーロックバンド「ポコ(Poco)」の創設メンバーとして活動。
バンド結成の経緯
1970年、グレン・フライはロサンゼルスに移住し、ジャクソン・ブラウンのアパートに居候しながら音楽活動を開始。一方、ドン・ヘンリーは自身のバンド「Shiloh」として活動しており、プロデューサーのケニー・ロジャースに見出されてロサンゼルスへ移ります。
その後、リンダ・ロンシュタットのバックバンドのオーディションが行われ、フライとヘンリーは採用される。そこで、同じく採用されたレドンとマイズナーと共に意気投合。1971年、4人はリンダのツアー終了後に独立し、新たなバンド「イーグルス」を結成しました。
当時より、イーグルスがリンダロンシュタットのバックバンドだったという話は有名で、この話だけが独り歩きしている感もありました。

デビューと初期の成功(1972~1974年)
イーグルスは1972年にデビューアルバム『Eagles』をリリース。このアルバムは、彼らの持ち味であるカントリーとロックの融合を存分に発揮した作品となりました。
- 「テイク・イット・イージー(Take It Easy)」 はジャクソン・ブラウンとの共作で、軽快なメロディーとギターリフが特徴。
- 「ピースフル・イージー・フィーリング(Peaceful Easy Feeling)」 などの楽曲もヒットし、バンドは順調に人気を獲得。
2ndアルバム『Desperado』(1973年)は、アウトローをテーマにしたコンセプトアルバムでした。タイトル曲「Desperado」は、後に彼らの代表曲の一つとなります。
しかし、カントリー色の強い初期の音楽性から脱却し、よりロック志向を強めるため、1974年の3rdアルバム『On the Border』では、ギタリストドン・フェルダーを迎え入れ、サウンドに深みを増しました。
頂点への到達と『ホテル・カリフォルニア』(1975~1977年)
1975年、バーニー・レドンが脱退し、代わりにロック色の強いジョー・ウォルシュが加入。これにより、イーグルスはよりエッジの効いたサウンドへと変化しました。
翌1976年にリリースされたアルバム『Hotel California』は、イーグルスの代表作となり、
- 「ホテル・カリフォルニア」:ロックの名曲として語り継がれるギターソロが特徴。
- 「ニュー・キッド・イン・タウン」:グレン・フライがリードボーカルを務め、バンドの成功と移り変わる時代を描く。
- 「ライフ・イン・ザ・ファースト・レーン」:都会の喧騒をテーマにしたハードなロックナンバー。
このアルバムは1,000万枚以上のセールスを記録し、グラミー賞を受賞。イーグルスは名実ともにロック界の頂点に立ちました。
内部の対立と解散(1978~1982年)
成功の一方で、バンド内の人間関係は悪化。特にドン・フェルダーとグレン・フライの対立が激しくなり、1979年の『The Long Run』制作時には多くの衝突があったといわれています。
1980年のツアーを最後にバンドは解散状態となり、1982年に正式に解散を発表。
僕の中ではこの時に『イーグルス』の音楽上の歴史は、事実上終了しました。(;_;)/~~~
1998年に、ママス&パパスやサンタナなどと共にロックの殿堂入りを果たしています。
再結成とその後の活動(1994年~現在)
1994年、イーグルスは再結成し、ライブアルバム『Hell Freezes Over』をリリース。以降、長期にわたるツアーを展開し、2007年には『Long Road Out of Eden』を発表しました。
しかし、2016年にグレン・フライが死去。これによりバンドの存続が危ぶまれましたが、彼の息子ディーコン・フライとヴィンス・ギルを迎え、新たな編成でツアーを続けています。
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➡出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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