今日は、德永英明さんの誕生日です。
今日は德永英明さん(1961年生まれ)の誕生日です。
おめでとうございます。
彼も還暦過ぎていたんですね。
2001年にもやもや病を発症し、2016年には再度手術を受けています。ただしその後も、毎年コンサートツアーを開催し、テレビ番組への出演やファンクラブの運営、YouTubeチャンネルの活動など、多岐にわたる活動を今現在も精力的に行っています。
今日の紹介曲:『壊れかけのRadio』-德永英明
次の映像は、2024年6月19日にリリースされたライブBlu-ray「Concert Tour 2023 ALL BEST 2」に収録されているもののようです。
いつまでも夢見る少年のようですね。荘厳な場所で、こんないい曲なら自然と目頭が熱くなることもあります。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1990 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、リリースされた1990年でしょう。社会人になって10年目を迎えようそしていた頃です。大好きな曲なので、リリース直後に聴いたはずです。
でも、今日この記事を書くまでこの曲を1985年前後に聴いたとばかり思っていました。
1985年頃は北九州市の小倉にいて後輩の結婚式の出し物でこの曲を流した記憶があったからです。
しかし、その時分はまだこの曲リリースされていなかった??? 脳は簡単に騙されます( ;∀;)
1990年といえば、日本は新時代の平成2年となっており、世界的には東西ドイツの統一と、翌年のソ連崩壊、湾岸戦争の勃発と荒れ狂う時代でした。僕の音楽史においては1990年は割と最近ですが、そうやって別の角度から見るとずいぶん昔感が出てきますね。
德永英明と「壊れかけのRadio」の魅力
德永英明の代表曲「壊れかけのRadio」は、日本のバラード史において欠かせない曲の一つとして広く知られています。1990年7月7日にリリースされ、当時から多くの人々の心を掴み、現在に至るまで愛され続けています。德永英明といえば、優しく繊細な歌声と情感豊かな表現力を持つシンガーソングライターですが、その魅力が最も際立つ楽曲の一つが「壊れかけのRadio」です。
本記事では、この楽曲が持つ深いテーマ性やメロディの魅力、さらにはあまり語られてこなかったエピソードや裏話を交えながら、その魅力を徹底的に考察していきます。
バブル崩壊前夜に生まれた哀愁のバラード
「壊れかけのRadio」がリリースされた1990年は、日本がバブル経済の終焉を迎えつつある時期でした。社会全体が大きな変化の波にさらされ、多くの人々が将来に不安を抱いていた時代でもあります。そんな背景の中で、この楽曲が持つノスタルジックな雰囲気と、どこか寂しさを感じさせるメロディラインが、人々の心に深く響いたのは偶然ではないでしょう。
德永英明は1986年に「Rainy Blue」でメジャーデビューを果たし、バラードシンガーとしての地位を確立しつつありました。「輝きながら…」や「風のエオリア」などの楽曲で知られる彼にとって、「壊れかけのRadio」はさらに広い層へとその歌声を届ける転機となりました。時代の空気と見事に呼応したこの楽曲が、多くのリスナーの心に残るものとなったのは、必然だったのかもしれません。
歌詞に込められた「喪失」と「再生」のテーマ

「壊れかけのRadio」は、そのタイトルが象徴するように、壊れかけたラジオを通じて過去の思い出や喪失感、そして微かな希望を描き出した作品です。彼は実際、中学3年生の時ラジオで井上陽水の「氷の世界」を聴いてミュージシャンを夢見ていたのです。
ラジオというアイテムは、長年にわたって人々の暮らしの一部として存在し、音楽や情報を届ける“語り部”のような存在でした。そのラジオが「壊れかけている」という状態は、時代の移り変わりや、人と人との関係の変化を象徴しているとも言えます。
メロディとヴォーカルの絶妙なバランス
「壊れかけのRadio」の魅力の一つは、そのメロディの美しさと、德永英明の繊細なヴォーカルのバランスにあります。彼の歌声は、透き通るような高音域と、優しく包み込むような中低音域を自在に行き来し、聴く者の心を揺さぶります。
イントロから静かに始まり、サビへと向かうにつれて感情が高まっていくアレンジも秀逸です。ギターやキーボード、ストリングスが折り重なるように加わることで、楽曲全体に奥行きが生まれています。特にサビの部分では、切迫感のあるメロディが加わることで、一層感情が揺さぶられる構成になっています。
カバーやライブでの再解釈
「壊れかけのRadio」はリリースから30年以上が経過した今でも、多くのアーティストによってカバーされています。男性アーティストが歌うとオリジナルの繊細さに力強さが加わり、女性アーティストが歌うと、より切ない雰囲気が際立つなど、歌い手によってさまざまな表情を見せる楽曲です。
また、德永英明自身もライブで様々なアレンジを加えながら歌い続けています。ファンの間では、「アコースティックバージョンが特に感動的だった」「ストリングスを強調したアレンジが印象に残っている」といった話題が絶えません。彼自身も、楽曲の持つ普遍的なテーマを大切にしながら、時代ごとに新しい形で表現し続けているのです。
「壊れかけのRadio」が示す未来
時代の変化とともに、ラジオというメディアはやや影を潜めつつあります。しかし、スマートフォンが普及し、音楽の聴き方が多様化した現代においても、「壊れかけのRadio」は色褪せることなく人々の心を打ち続けています。むしろ、デジタル時代だからこそ、ラジオのように“音”と“思い出”をつなぐものが持つ価値が再認識されているのかもしれません。
若い世代がサブスクリプションサービスを通じてこの楽曲に触れ、初めてその魅力を知るケースも増えています。また、親が昔聴いていた曲として紹介され、「こんなに素晴らしい曲だったんだ」と再発見する若者も少なくありません。こうした世代を超えた支持が、この楽曲が持つ普遍的な魅力を証明していると言えるでしょう。
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