僕の勝手なBest10:『T-Rex』-第8位:『Cosmic Dancer』 をご紹介!

「僕の勝手なBest10」、今回は『T-Rex』編です。

そこで今回は、まずはT-Rexについて、各記事の冒頭に紹介文を掲載しますので、今後のランキングを続けて読まれる方は、この部分は毎回同じですので、読み飛ばしていただいて結構です。( ;∀;)

T. Rexとは・・・・!

T. Rexは、マーク・ボランを中心に結成されたイギリスのロックバンドで、1970年代にグラムロックを代表する存在として大きな成功を収めました。

元々はサイケデリック・フォーク的な「Tyrannosaurus Rex」として活動していましたが、1970年にバンド名を短縮し、よりシンプルでダンサブルなロックサウンドへとシフトしました。

「Ride a White Swan」がヒットすると、一気にグラムロック・ムーブメントの中心へと躍り出ます。
彼らの音楽は、シンプルなリフとグルーヴ感が特徴で、「Bang a Gong (Get It On)」「20th Century Boy」「Metal Guru」などの楽曲は、今もなお多くのアーティストに影響を与えています。
ボランのカリスマ性と煌びやかなスタイルは、デヴィッド・ボウイやスージー・スーらにも大きな影響を与えました。

しかし、彼は1977年に29歳の若さで交通事故により急逝しました。
それでも、T. Rexの音楽は今も色褪せることなく、多くのファンに愛され続けています。

僕の勝手なBest10:T-Rex編-第8位は-『Cosmic Dancer』 です。 

最後の動画は、船酔いしそうですが、びっくりのスターが!!!! David Bowie!


T.REX「Cosmic Dancer」— 永遠に踊り続ける宇宙の詩

T.REXの1971年の名盤『Electric Warrior』に収録された「Cosmic Dancer」は、単なるロック・ナンバーの枠を超えた、宇宙的な視点で人間の存在を描いた詩的な作品です。マーク・ボランの個人的な経験や哲学、さらには当時の文化的潮流を背景に、生命の儚さと美しさ、生と死の循環を象徴するこの楽曲は、半世紀以上経った今も多くの人々の心に深く響き続けています。

ここでは、「Cosmic Dancer」のタイトルの意味や音楽的構造、制作背景、哲学的要素、ライブでの魔法のような魅力、後世への影響など、多角的な視点から考察し、誰もが知らないような興味深いエピソードを交えながら、その魅力に迫ります。


「Cosmic Dancer」というタイトルの意味

「Cosmic Dancer(宇宙の踊り子)」というタイトルは、一見すると幻想的で抽象的な印象を与えますが、実際には「踊ること」に込められた多層的な意味を象徴しています。

歌詞に登場する「I was dancing when I was twelve(12歳の時、踊っていた)」や「I danced myself into the tomb(墓に入るまで踊っていた)」といったフレーズは、人生を一つのダンスとして捉える視点を示しています。ここでの「踊り」は、単なる身体の動きではなく、宇宙のリズムに身を委ねる生き方や、自由な魂の象徴と捉えることができます。ボランは、この曲を通じて「人は生まれた瞬間から踊り、死ぬまで踊り続ける存在である」という哲学を描いているのです。


音楽的構造とアレンジの魅力

「Cosmic Dancer」は、アコースティックギターの温かみのあるリフと、ボラン特有のハスキーなボーカルが絶妙に融合した楽曲です。そのサウンドは、グラムロックの持つ華やかさだけでなく、フォークやポップの要素も取り入れた独自のサウンドスケープを構築しています。

特に、バックで流れるストリングスのアレンジが楽曲に幻想的な奥行きを与え、まるで宇宙の果てへと誘うかのような神秘的な雰囲気を醸し出しています。興味深いのは、このストリングスの配置が、バロック音楽の華やかさや秩序を彷彿とさせる点です。これにより、楽曲は時代を超えた芸術作品へと昇華しています。


制作背景に隠された神秘的エピソード

「Cosmic Dancer」の誕生には、マーク・ボランの個人的な精神的探求が大きく影響しています。70年代初頭、ロックシーンはエレクトリックなサウンドが主流になりつつある中で、ボランはあえてアコースティックなアプローチを選び、内面的な表現に挑戦しました。

関係者の証言によれば、ボランは夜な夜な月明かりの下でギターを奏でながら、自らの魂と対話するようにして「Cosmic Dancer」のメロディーを生み出したと言われています。実際に、彼はスピリチュアルなものに深い関心を持っており、音楽制作を一種の儀式のように捉えていた節があります。彼にとって、この曲は単なるエンターテインメントではなく、宇宙と交信するための手段だったのかもしれません。


歌詞に込められた哲学と宗教的影響

「Cosmic Dancer」の歌詞は、生まれる瞬間から墓に至るまでの人生の軌跡を、一つの神聖な儀式のように描いています。このテーマには、東洋思想の輪廻転生や、古代の儀式における生と死の一体性が暗示されていると考えられます。

ボランは、当時の西洋ロックシーンにいながらも、東洋の哲学や神秘主義に強い関心を持っていました。胎内や墓というモチーフは、単に生と死を示すものではなく、精神の再生や永遠に続く生命のサイクルを象徴しているのです。このような視点が、多くのリスナーに「人生とは何か?」という問いを投げかける要因になっています。


ライブパフォーマンスの魔法

「Cosmic Dancer」は、レコーディング音源だけでなく、ライブパフォーマンスにおいても強烈な印象を残しました。

ある伝説的なライブでは、ボランがステージ中央に立ち、静かなギターの伴奏に合わせながら、まるで宇宙のリズムに身を委ねるようなダンスを披露しました。その瞬間、観客は音楽が単なる聴覚的体験ではなく、精神的な儀式であることを実感し、会場全体が神秘的な空気に包まれたといいます。

こうしたパフォーマンスこそが、「Cosmic Dancer」が単なるロックナンバーではなく、生きた芸術であることを証明する瞬間だったのです。


後世への影響と多くのアーティストによるカバー

「Cosmic Dancer」は発表から50年以上経った今でも、映画やカバーを通じて新たな命を吹き込まれています。映画『Billy Elliot』で使用されたことで、新たな世代のファンに広がり、さらにニック・ケイヴやモリッシーといったアーティストによるカバーが楽曲の魅力を再確認させるきっかけとなりました。

特に、モリッシーはボランの音楽に強く影響を受けており、彼のカバーはオリジナルの持つ儚さと神秘性を新たな解釈で表現しています。こうして「Cosmic Dancer」は、時代を超えた普遍的なメッセージを持つ楽曲として生き続けています。(3本目の動画です)


現代に生きる「Cosmic Dancer」のメッセージ

テクノロジーが発展し、音楽の形が変わり続ける現代においても、「Cosmic Dancer」は時代に左右されることなく、多くのリスナーに影響を与え続けています。生と死、創造と破壊というテーマは、現代人の抱える存在論的な問いとも直結しており、SNSやデジタルメディアを通じて新たな解釈が生まれています。

この楽曲が持つ「人生を踊るように楽しめ」というメッセージは、いつの時代にも響く普遍的な真理であり、これからも多くの人々の心を揺さぶるでしょう。


結びに

T.REXの「Cosmic Dancer」は、単なるロックナンバーを超えた、詩的かつ哲学的な楽曲です。マーク・ボランの内面と宇宙との対話が生み出したこの作品は、今なお多くのリスナーに深い感動を与え続けています。

時代を超えて語り継がれる「Cosmic Dancer」。あなたも、この楽曲に込められた宇宙のリズムに身を委ね、人生という壮大なダンスを楽しんでみませんか?

Cosmic Dancer-T-Rex

I was dancing when I was twelve
踊ってたんだ、12歳の頃に

I was dancing when I was twelve
踊ってたんだよ、12歳の頃に

I was dancing when I was out
踊ってたんだ、出かけて

I was dancing when I was out
出かけて踊ってたんだ

I danced myself right out the womb
僕は子宮から躍り出て

I danced myself right out the womb
子宮から躍り出て

Is it strange to dance so soon?
こんなに早く出るのはおかしいのかな?

I danced myself right out the womb
子宮から躍り出たって

I was dancing when I was eight
僕は踊ってたんだ、8歳の頃

I was dancing when I was eight
僕は踊ってたんだ、8歳の頃

Is it strange to dance so late?
こんなに遅く踊るのはおかしいのかな?

Is it strange to dance so late?
こんなに遅く踊るのはおかしいのかな?

I danced myself into the tomb
僕はお墓に踊り込んだ

I danced myself into the tomb
僕はお墓に踊り込んだ

Is it strange to dance so soon?
こんなに早く出るのはおかしいのかな?

I danced myself right out the womb
墓に躍り込んだって

Is it wrong to understand
人の心に宿る恐怖を

The fear that dwells inside a man?
理解するのはおかしいのかな?

WHat’s it like to be a loon?
馬鹿になるってどんな感じなのかな?

I liken it to a balloon
風船に例えてみよう

I danced myself right out the womb
僕は子宮から躍り出て

I danced myself right out the womb
子宮から躍り出て

Is it strange to dance so soon?
こんなに早く出るのはおかしいのかな?

I danced myself into the tomb
お墓に踊り込んだって

But then again, once more
でも、もう一度

I danced myself right out the womb
僕は子宮から躍り出て

I danced myself right out the womb
子宮から躍り出て

Is it strange to dance so soon?
こんなに早く出るのはおかしいのかな?

I danced myself right out the womb
子宮から躍り出たって

引用:カリスマ洋楽チャンネル より

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