今日は、加橋 かつみさんの誕生日です。
今日(2025.2.4)は加橋 かつみさん(1948年生まれ)の77才の誕生日です。
おめでとうございます。
本名:高橋 克己(たかはし かつみ)さんは、大阪府堺市生まれで京都府育ち。 ザ・タイガース在籍時の愛称はトッポ(由来はトッポ・ジージョに似ていたから。)と呼ばれていて、僕なんかもトッポと呼んでいました。
当然沢田研二(ジュリー)も歌がうまいし、トッポもうまいとくれば、人気が出ないはずがありません。当時GSの頂点を極めたザ・タイガースの中に於いて、沢田研二と双璧をなす存在でした。
今日の紹介曲:『廃墟の鳩』-(ザ・タイガース)
最初の動画は、1969年になる前後に取られた映像と考えられます。
曲のリリースが、1968年10月で、トッポ(加橋 かつみ)の脱退が1969年3月だったからです。
全員のあどけなさがいい感じです。ジュリーはほんと男前ですなぁ!!
ベース担当の岸部修三(サリー)は、改名し現在は岸部一徳として役者の世界で活躍しています。名脇役です。トッポが抜けた後には、岸部一徳の弟岸部シローが加わっています。わかるかなぁ、わかんねえだろうなぁ!!
次の映像は、トッポによるものですね。何歳くらいの時なんでしょうか。
今日が77歳の誕生日なので、30年前後前でしょう。でも歌はうまい、うまい!!
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1968 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ●? |
この曲を初めて聴いた時期は特定できませんが、当時のテレビ番組で聴いたんだと思います。
1968年の10月にリリースしていますので、僕は小学校4年生の10才でした。小学校の時聴いたのか、中学に入ってからなのかは、定かではありません( ;∀;)
この歌には、平和へのメッセージが込められています。
大人になってから理解した意味とはかけ離れているかもしれません。しかし初めて聴いたときから、何となくですがそれには気付いていました。
今回の記事、実は「青い鳥」(これも名曲)で一旦仕上げていましたが、やっぱり「廃墟の鳩」だわ~!と気が変わり、こちらを選択しました。
当時はザ・タイガースを始め、堺正章がボーカルを務めたザ・スパイダース、萩原健一(ショーケン)がボーカルを務めたザ・テンプターズに、ジャッキー吉川とブルー・コメッツなどなど、グループサウンズが百花繚乱状態でした。
僕にとって、ザ・スパイダースやブルー・コメッツは音楽を意識し始めるちょっと前!
ザ・タイガースザ・テンプターズは丁度!って感じです。
萩原健一や堺正章が歌手だったことを知らない人も多くなってきたと思いますし、そもそも彼らを知らない世代が増えているんでしょうね(;_;)/~~~
ザ・タイガースと「廃墟の鳩」――激動の時代に生まれた名曲
1960年代から1970年代にかけて、日本の音楽シーンは革新とエネルギーに満ちていました。その中でも、ザ・タイガースは単なるバンドの枠を超え、多くの若者の心を鷲掴みにした存在です。彼らの代表作の一つ「廃墟の鳩」は、時代の荒波と共に揺れ動く人々の感情を象徴し、詩的で奥深いメッセージを持つ楽曲として愛され続けています。
ザ・タイガースの誕生とその背景
1966年、世界はビートルズやローリング・ストーンズが席巻する時代でした。日本でもロックバンドの波が押し寄せる中、ザ・タイガースは「ザ・タイガース・バンド」として結成されました。メンバーは、沢田研二、岸部一徳、加橋かつみ、森本太郎ら個性豊かな顔ぶれが揃い、後に新たなメンバーを迎えながら独自の音楽スタイルを確立していきます。
特に沢田研二は、そのカリスマ的な存在感と華麗なパフォーマンスで、若者たちに「これこそがロックスター!」という衝撃を与えました。彼の独特な歌声と圧倒的なステージングが、バンドの人気をさらに押し上げる原動力となったのです。
「廃墟の鳩」――深いメッセージと情緒

ザ・タイガースの楽曲の中でも、「廃墟の鳩」は単なるヒット曲ではなく、深い哲学的意味を持つ作品です。タイトルにある「廃墟」は、かつての栄光や繁栄が失われた過去を象徴し、そこに舞い降りる「鳩」は、平和や自由、そして再生の希望を示唆しています。哀愁と希望が絶妙に交錯し、まるで朽ち果てた舞台の裏にひっそりと宿る美しさを感じさせるような楽曲です。
歌詞もまた、非常に詩的で象徴的な表現が多く、聴く者自身の記憶や感情と重ね合わせることができる余韻を残します。「廃墟」という言葉からは、崩れ落ちた建物や瓦礫のイメージが浮かびますが、その中で鳩が静かに舞う姿は、「この先にもまだ生きる希望がある」と優しく語りかけるかのようです。聴く人の心に深く響き、過去の痛みと向き合う機会をもたらしてくれます。
音楽的な特徴とアレンジの妙技
「廃墟の鳩」は、ザ・タイガースの音楽スタイルが存分に発揮された楽曲の一つです。彼らはロック、ポップ、フォークといったジャンルを自由に融合させ、聴き手を飽きさせない絶妙なアレンジを披露しました。
キャッチーなメロディーと緻密なハーモニーが織りなすサウンドは、時代の荒波を乗り越えるような力強さと、儚い情感を併せ持っています。特に、ギターの印象的なリフが楽曲全体に独特の雰囲気を与え、ドラムやベースの安定したリズムがしっかりとした土台を築いています。その上に乗る加橋かつみのヴォーカルが、哀愁と希望を絶妙に織り交ぜたメロディを奏で、聴く者の心を掴んで離しません。
ユーモラスな逸話とライブの裏側
ここで少しユーモラスなエピソードをご紹介しましょう。「廃墟の鳩」のリハーサル中、メンバーたちはこの曲の世界観をより深く表現しようと、スタジオの片隅でまるで幽霊屋敷の中にいるかのようなポーズを決めてみたそうです。その様子があまりにもシュールだったため、後にファンの間で「廃墟の鳩リハーサル伝説」として語り継がれることになりました。どうやら、真剣なテーマであっても、時にはユーモアを交えることで音楽の奥深さが増すことを、彼ら自身が体現していたのかもしれません。
高度経済成長期の日本と「廃墟の鳩」
当時の日本社会は、高度経済成長の中で急速に変貌を遂げていました。伝統と革新、光と影が交錯する時代において、ザ・タイガースの音楽は社会の変化を映し出す鏡のような役割を果たしていました。
「廃墟の鳩」は、そうした激動の時代背景を反映しつつ、個々人の内面に潜む孤独や失望、そしてそれを乗り越えるための希望を象徴していました。廃墟に佇む鳩の姿は、過去の輝きを懐かしみながらも、新たな未来へと進もうとする人々の姿を映し出しているのです。
ザ・タイガースの文化的影響と現在の評価
ザ・タイガースは、音楽だけでなく、ファッションやライフスタイルにも大きな影響を与えました。特に沢田研二のカリスマ性は、彼の独特なファッションセンスやステージパフォーマンスと相まって、当時の若者たちにとって憧れの的でした。そのスタイルは今日に至るまで語り継がれ、多くのアーティストに影響を与え続けています。(トッポが脱退する一因でもあったようです)
また、「廃墟の鳩」は現代でもカバーされることが多く、ザ・タイガースの音楽の普遍的な魅力を証明し続けています。時代を超えて、多くのリスナーがこの曲に共感し、心を震わせているのです。
まとめ――「廃墟の鳩」が示すもの
結局のところ、ザ・タイガースと「廃墟の鳩」は、単なるエンターテインメントに留まらず、時代を超えて生き続けるメッセージを持った楽曲です。彼らの音楽は、激動の時代を生きた人々の夢、挫折、そして再生への希望を映し出し、時にはユーモラスなエピソードと交差しながら、聴く者に笑いと共感、そして感動を与えてきました。
廃墟にひっそりと舞う鳩は、決して過去に執着するのではなく、未来へと向かう新たな希望の象徴なのかもしれません。「今はすべてが朽ち果てたように見えても、どこかに必ず希望の光がある」というメッセージを、私たちはこの曲から受け取ることができます。
ザ・タイガースの音楽は、時代を超えて今もなお新たなインスピレーションと勇気を与え続けています。そして、「廃墟の鳩」は、音楽史の一ページに確固たる足跡を残しながら、私たちの心の中で鳴り続ける永遠の名曲なのです。
コメント