今日は、テリー・キャス(Terry Alan Kath)の誕生日です。
今日(2025.1.31)は1946年生まれのテリー・キャスの誕生日です。
生きていれば、79歳の誕生日です。残念ながら、1978年、32歳の誕生日を迎える8日前、自動拳銃の暴発事故で急逝しています。(これは、当時話題になりました!)
テリー・キャスはアメリカ合衆国イリノイ州出身で、ブラス・ロック・バンドのシカゴの創立メンバーでギタリスト兼ヴォーカリストでした。
今日の紹介曲:『Dialogue (Part I & II)』-(シカゴ)です。
いずれの動画でも、テリー・キャスの露出度は高いです。何ともクールな曲です。
テリー、カッコ良すぎます!!!
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1972 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、リリース直後だったと思います。
それまでに、シカゴの楽曲、『クエスチョンズ67/68』や、『長い夜 – “25 or 6 to 4″』などで、既にシカゴの魅力に取りつかれていましたので、すぐ耳にしたと思います。
シカゴも好きな楽曲が多いので、どこかでBest10を作成したいと思いますが、その1位にもなりかねないのがこの『Dialogue (Part I & II)』(ダイアログ)です。
この楽曲は、リードボーカルの掛け合いが特徴的で、テリー・キャスは”悲観的な視点”を持つキャラクターとして歌唱を担当しています。一方で、彼と対話する形で歌うのは、ピーター・セテラ(Peter Cetera)で、楽観的な視点を持つキャラクターとして登場します。
この曲には、政治的な背景もありますが、思想信条を持ち出すとややこしくなるので省きます。なので下記の解説文にはその点は含んでいません。(僕はその辺に結構興味がありましたが(>_<))
曲の終わり方にも大注目してください!!!
シカゴ「Dialogue (Part I & II)」—音楽が生み出す対話の魅力
シカゴは、1970年代から現在に至るまで、ジャズロックやポップロックの枠を超え、独自のサウンドと洗練されたアレンジで世界中のリスナーを魅了し続けています。その中でも「Dialogue (Part I & II)」は、バンドの成熟した音楽性とメンバー間の対話が色濃く表れた楽曲として特筆すべき存在です。
本稿では、この楽曲の構造、歌唱、演奏技術、そしてニッチな裏話までを深掘りしながら、その魅力を存分にお伝えします。
音楽的構造と楽曲の特徴
「Dialogue (Part I & II)」は、シカゴらしさを象徴するブラスセクションとロックバンドのエネルギッシュな演奏が融合した楽曲です。そのタイトルの通り、楽曲はまるで「対話」のように構成されており、二部構成(Part I & II)によって、音楽的な会話の流れが生み出されています。
Part I では、静かで穏やかなピアノリフとアコースティックギターの音色が優しく絡み合い、リスナーを楽曲の世界へと導きます。やがて、シカゴのトレードマークであるブラスセクションが爽やかなメロディーラインを奏で、楽曲全体に明るさと軽快さをもたらします。まるで、落ち着いた口調で始まる会話のような雰囲気です。
Part II では、リズムセクションが前面に出て、よりダイナミックな展開へと移行します。ドラムとベースがしっかりとしたグルーヴを生み出し、エレキギターが力強く鳴り響くことで、楽曲はクライマックスへと向かいます。対話が熱を帯び、議論が白熱していくような感覚が生まれるのです。
この二部構成が、曲全体にドラマ性をもたらし、聴き手を飽きさせない工夫が施されています。
ボーカルとハーモニーの妙
シカゴの楽曲において、ボーカルの魅力は欠かせません。「Dialogue (Part I & II)」では、リードボーカルが主張するだけでなく、メンバー同士の掛け合いが楽曲の重要な要素となっています。
この楽曲は、まさに会話形式の構成を取っており、一人が問いかけるように歌い、もう一人がそれに応答するように進行します。シンプルなメロディラインながらも、ボーカルの感情表現が豊かであり、メッセージ性が際立っています。
また、サビ部分では、コーラスが加わり、楽曲に奥行きをもたらします。シカゴのハーモニーは単なるバックコーラスではなく、まるで会話が広がっていくような感覚を生み出し、楽曲のテーマである「対話」のイメージをより強調しています。
演奏技術とアレンジの緻密さ
シカゴの楽曲は、その高い演奏技術と緻密なアレンジによって生み出されます。「Dialogue (Part I & II)」においても、各楽器が絶妙なバランスで絡み合いながらも、それぞれの役割を果たしています。
特にブラスセクションは、楽曲の華やかさとグルーヴ感を生み出す重要な要素です。トランペットやサックスは、リードメロディだけでなく、リズムにも深く関与しており、ジャズとロックの要素を巧みに融合させています。
さらに、ピアノとギターのアレンジも見事で、温かみのあるコード進行が楽曲の土台を支えています。ドラムとベースは、楽曲全体のグルーヴを生み出す鍵となっており、シンプルながらも力強いリズムが楽曲を引き締めています。
このようなアレンジの巧みさが、シカゴの音楽を唯一無二のものにしているのです。
制作秘話と興味深いエピソード

「Dialogue (Part I & II)」には、制作過程での興味深いエピソードがいくつか存在します。
この楽曲は、バンドメンバー同士の自然な対話から生まれたと言われています。スタジオでのセッション中、メンバーが自由にアイデアを出し合い、それが楽曲の構成へと発展していったのです。この即興的なやり取りが、楽曲全体の「対話」のテーマにそのまま反映されています。
また、ブラスセクションのアレンジには、ジャズやビッグバンドの影響が色濃く表れています。特に、トランペットのフレージングには、フランク・シナトラやルイ・アームストロングのスタイルが取り入れられており、クラシックな要素とロックのエネルギーが融合することで、シカゴ独自のサウンドが生み出されました。
ライブパフォーマンスでの魅力
「Dialogue (Part I & II)」は、ライブパフォーマンスでも特別な魅力を発揮する楽曲です。ライブでは、スタジオ録音とはまた違ったエネルギーが感じられ、観客との一体感が生まれます。
特に、ブラスセクションのダイナミックな演奏はライブならではの醍醐味です。ステージ上での圧倒的な存在感と、即興的なアレンジが加わることで、毎回異なるニュアンスを持つパフォーマンスが展開されます。
また、ライブでは、メンバー間のコミュニケーションがより顕著に表れ、観客もその対話に巻き込まれるような感覚を味わうことができます。このインタラクティブな要素こそが、「Dialogue (Part I & II)」が持つライブの魅力なのです。
シカゴにおけるこの楽曲の意義
「Dialogue (Part I & II)」は、シカゴの音楽的アイデンティティを示す楽曲の一つです。バンドが持つ多様な音楽的要素—ジャズ、ロック、ポップス、ブラスセクション—が見事に融合し、彼らの進化と音楽性の広がりを感じさせます。
また、メンバー間の対話をテーマにした歌詞は、バンド内のクリエイティブな関係性を象徴しており、音楽制作におけるコミュニケーションの重要性を改めて浮き彫りにしています。
終わりに
シカゴ「Dialogue (Part I & II)」は、その独創的な構造と豊かなハーモニー、巧みなアレンジによって、聴く者を音楽の対話へと誘います。バンドの成熟した音楽性とメンバー間の緻密なコミュニケーションが織りなすこの楽曲は、シカゴファンのみならず、幅広い音楽愛好者にとっても必聴の一曲です。
『Dialogue (Part I & II)』-(Chicago:シカゴ)
[Part I](Terry)
Are you optimistic ‘bout the way that things are going?
(Peter)
No, I never ever think of it at all
(Terry)
Don’t you ever worry, when you see what’s going down?
(Peter)
Well, I try to mind my business, that is, no business at all
(Terry)
When it’s time to function as a feeling human being
Will your Bachelor of Arts help you get by?
(Peter)
I hope to study further, a few more years or so
I also hope to keep a steady high, ooh yeah yeah yeah
(Terry)
Will you try to change things
Use the power that you have,
The power of a million new ideas?
(Peter)
What is this power you speak of
And this need for things to change?
I always thought that everything was fine, everything is fine
(Terry)
Don’t you feel repression just closing in around?
(Peter)
No, the campus here is very, very free
(Terry)
Don’t it make you angry the way war is dragging on?
(Peter)
Well, I hope the President did knows what he’s into,
I don’t know, ooh I just don’t know
(Terry)
Don’t you ever see the starvation in the city where you live
All the needless hunger all the needless pain?
(Peter)
I haven’t been there lately, the country is so fine
But my neighbors don’t seem hungry
‘Cause they haven’t got the time, haven’t got the time(Terry)
Thank you for the talk, you know, you really eased my mind
I was troubled by the shapes of things to come
(Peter)
Well, if you had my outlook your feelings would be numb
You’d always think that everything was fine,
Everything was fineパート1
君は物事に楽観的かい?
いや そんなふうに考えたことはないよ起こっている事を見ると心配にならないのかい?
いや 自分のことだけ考えようとしているんだ
他のことは関係ない人間であるという感情として機能する時
君の文学士は役に立つのかい?もっと研究がしたい
2,3年かもうちょっと
自分を高めていたいんだ物事を変えてくれるかい?
持っている力を使い
100万の新しいアイディアの力をその力って何のこと?
それで物事を変えられるの?
全て順調だってずっと思ってたけど近づいてくる抑圧を感じないのか?
いや ここのキャンパスはとても自由さ戦争が続いていくのに腹は立たないのかい?
大統領には知って欲しいよ
彼が何に そのう・・・
分からないや君の住んでいる町で飢えてる人を見なかったのかい?
必要のない飢えや必夜のない痛みを最近そこに入ってないよ
この国は大丈夫さ
でも近所の人たちは飢えてはいないと思う
みんな時間もないし話せて良かったよ
君は僕の心を楽にしてくれた
近づいてくるものに困ってたんだ僕の見解を言うならば
君の感覚は麻痺しているよ
君はずっと全て順調だと思うんだろうな[Part II]
We can make it better, we can make it better,
We can make it better
We can change the world now, we can change the world now,
We can change the world now
We can save the children, we can save the children,
We can save the children
We can make it happen, we can make it happen,
We can make it happen (oh, we can make it happen)We can make it happen, we can make it happen,
We can make it happenWe can save the children, we can save the children,
We can save the children, yeah yeah yeah
We can make it happen, we can make it happen,
We can make it happenWe can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it happen, yeah, we can make it happen
We can make it haパート2
僕達にはできるさ
僕達は世界を今すぐ変えられるさ
僕達は子供達を救える
もっとよくできる
僕達にはできるさ
僕達は子供達を救える
僕達はできるさ引用:オレの歌詞和訳より
コメント