1月も気がつけば残り一週間程です。来週の土曜日はもう2月なんですね!
さて、今年2弾目の「勝手にベスト10」は「T-BOLAN」を取り上げます。
彼らの活躍は主に1990年代ですが、その頃僕はとっくに音楽中心生活を終えて、家族を抱えた働くサラリーマンとなっていました。(要はそんな生活は大学時代でほぼ終了しています( ;∀;))
そんな折、僕は32才の1991年の8月に大阪へ転勤となり、よし!京都を満喫するぞ~ってほくそ笑んでいた頃にT-BOLANを初めて知ることになります。
最初に聴いたのは、1991年12月リリースの「離したくはない」だったと思います。
何か楽曲にセンスというか、クールさというか、ボーカルの声質なのか?とにかく惹かれるものがあり、しばらく、彼らの楽曲を聴き続けました。
第10位-『サヨナラから始めよう』-T-BOLAN
次の動画は、どうしても埋め込みができなかったので、画像へのリンク扱いとなります。(;_;)/~~~

T-BOLANの『サヨナラから始めよう』が愛される理由
T-BOLANの名曲「サヨナラから始めよう」は、1992年にリリースされて以来、多くのファンの心をつかんで離さない魅力的な楽曲です。この曲は、テレビ朝日系の人気番組『トゥナイト』のエンディングテーマとしても広く知られ、放送終了時に流れるたびにリスナーの心に深く刻まれました。
1990年代を代表するビーイング系アーティストの一つとして知られるT-BOLAN。その中でも「サヨナラから始めよう」は、彼らの音楽的才能と表現力が凝縮された一曲です。この記事では、この名曲が持つ魅力を多角的に掘り下げていきます。
サヨナラから始めよう-森友嵐士の魅力的なボーカル
T-BOLANのボーカルである森友嵐士の歌声は、彼らの音楽の象徴とも言える存在です。その声は、柔らかい抒情性とパワフルなロック魂を兼ね備えています。「サヨナラから始めよう」では、この二面性が特に際立っています。
例えば、サビに向かう繊細な歌い出し部分では、彼のビブラートが曲の切なさを強調します。一方、サビでは感情を力強く解放し、聴く者に希望を与えます。このようなダイナミックな表現力は、森友嵐士独特のボーカルテクニックによるものでしょう。
さらに、彼のフレージングには聴く者を自然と感情移入させる力があります。「サヨナラから始めよう」の歌詞に込められた別れの痛みや新たな希望が、まるで彼自身の経験から発せられているかのように感じられるのです。ライブパフォーマンスでもこの感情表現は健在で、観客と共に一体感を生み出す姿は圧巻です。
シンプルながら深みのあるメロディとハーモニー
この楽曲のメロディは、シンプルで覚えやすい一方で、どこか懐かしい余韻を残します。特にイントロ部分では、アコースティックギターの軽やかなリズムと共に、心に染み込むような旋律が奏でられます。これは、聴く人が最初の一音で曲の世界に引き込まれる要因の一つです。
また、ハーモニーの構成も非常に緻密です。バックコーラスが効果的に配置されており、主旋律に厚みを加えています。このようなハーモニーの重なりが、曲全体に心地よい深みをもたらし、リスナーの耳に自然と響くのです。
特にサビの部分では、森友嵐士のボーカルが前面に出つつも、バックの音が曲全体をしっかりと支えています。この絶妙なバランスが、「サヨナラから始めよう」を単なるポップソング以上の存在に引き上げているのです。
アコースティックギターの優しい音色とバンドの結束力

「サヨナラから始めよう」の音楽的な特徴として注目すべき点は、アコースティックギターの優しい音色です。この楽器の存在感は、イントロから始まり曲全体を通じて重要な役割を果たしています。その音色は、日常の喧騒を忘れさせ、聴く者に癒しを与えてくれるようです。
また、ドラムやベースのリズムセクションが楽曲全体をしっかりと支えています。特にドラムの控えめながらも的確なビートと、ベースの厚みのあるサウンドが、ギターやボーカルを引き立てるアレンジになっています。この結束感のあるバンドサウンドが、楽曲の完成度をさらに高めているのです。
織田哲郎による巧みなアレンジ-『サヨナラから始めよう』
「サヨナラから始めよう」を語る上で忘れてはならないのが、作曲家である織田哲郎の存在です。(この記事を読んでくれている方で、織田哲郎氏を知っている方はどれくらいいますかね!?)
彼のアレンジは、この曲の持つ魅力を最大限に引き出しています。
例えば、曲の展開においてはダイナミクスが非常に巧妙です。静かなパートからサビに向かって徐々に盛り上がる構成は、リスナーの感情を自然に高揚させます。さらに、織田哲郎ならではのギターソロが挿入されることで、楽曲にエモーショナルなアクセントが加わっています。
また、時折入るストリングスの音色も見逃せません。このストリングスは、曲全体に荘厳さを加え、単なるポップロックの枠を超えた奥行きを持たせています。織田哲郎の音楽的センスが詰まったこのアレンジが、「サヨナラから始めよう」を名曲たらしめていると言えるでしょう。
心に響く深い歌詞
「サヨナラから始めよう」というタイトルからもわかるように、この曲の歌詞は別れと新たな始まりをテーマにしています。過去の思い出や未練が描かれる一方で、未来への希望がしっかりと込められています。
例えば、「さよならを超えたその先で、新しい自分に出会える」というニュアンスが曲全体を通じて感じられます。これは、多くのリスナーに共感を呼び起こすと同時に、新たな一歩を踏み出す勇気を与えるメッセージです。
また、具体的な情景描写が歌詞に散りばめられており、リスナーが自身の経験と重ね合わせやすい点も、この曲の魅力の一つです。歌詞をじっくりと味わうことで、新たな発見があるのも「サヨナラから始めよう」の楽しみ方の一つでしょう。
ライブパフォーマンスでの輝き
T-BOLANのライブでは、「サヨナラから始めよう」がしばしばクライマックスを飾ります。この曲は、観客とアーティストが一体となる瞬間を生み出し、特別な空間を作り上げる役割を果たします。
ライブアレンジでは、楽器の音が強調されたり、観客との掛け合いが行われたりと、スタジオ音源とはまた違った魅力が楽しめます。特に森友嵐士の情感あふれる歌声と、彼のその場でのアドリブ的な表現は、ライブの醍醐味と言えるでしょう。
継続する影響力と普遍性
「サヨナラから始めよう」は、リリース当初から大きな反響を呼び、現在でもカラオケランキングにランクインするなど、世代を超えて愛され続けています。また、この曲の影響力は他のアーティストにも及んでおり、後の世代のミュージシャンがこの楽曲のスタイルを参考にしている例も少なくありません。
まとめ
T-BOLANの「サヨナラから始めよう」は、森友嵐士の力強くも繊細なボーカル、織田哲郎の卓越したアレンジ、そしてバンド全体の緻密な演奏によって完成された名曲です。そのメロディと歌詞が多くの人の心に響き、人生の節目に寄り添い続ける楽曲として、これからも愛され続けることでしょう。
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