今日は、 森田童子さんの誕生日です。
今日(2025.1.15)は森田童子さん(1952年生まれ)の誕生日です。
生きていれば今日が73才の誕生でしたが、残念ながら2018年2月に亡くなられています。
今日の紹介曲:『ぼくたちの失敗』-森田童子
現在はテレビを全く見ませんが、昔はテレビドラマも結構見ていました。
この「高校教師」は主題歌を森田童子三が歌ったことと、内容が特に衝撃的だったことで印象に残っています。
(『高校教師』は、1993年1月8日から3月19日まで放送された日本のテレビドラマで、主演は真田広之と桜井幸子さんでした。)
今日の今日まで、曲中の口笛を彼女が吹いているとは思ってもみませんでした。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1976 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
「僕たちの失敗」のリリースは1976年11月で、僕が高校3年生の時ですが、初めて耳にしたのは大学に入ってからです。
彼女の楽曲で「さよなら僕の友達」という曲が好きで、森田童子 – (live)『東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤』(1978年発売)というアルバムを買いました。
その後に遡って、今回ご紹介する「ぼくたちの失敗」を聴きました。
まず、『東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤』のアルバムについて話しますと、ここで彼女の音楽性を感じることになります。有体に言えば、「暗い」のひとことで、背景にすさんだ青春時代が透けて見えます。
このアルバムを聴き終わった時の気持ちは、40年以上経過した今でもはっきりと覚えていて、「死のうかな!?」って思えるくらい、心が重たくなっていました。いつもの世田谷区東松原のアパートの一室で、夜一人で聴いたので尚更でした。
今回ご紹介している、「僕たちの失敗」はやはり明るい歌とは言えませんが、震えるようなはかなさを感じましたし、テレビドラマの「高校教師」の内容の特異性と実にマッチしており、一体として今もなお僕の心に刻まれています。
森田童子のプロフィール

森田童子(もりた どうじ)は、1952年1月15日に東京都で生まれた日本の女性シンガーソングライターです。彼女の本名は公開されておらず、芸名の森田童子は彼女の音楽活動を象徴する名前となっています。1975年にシングル「さよなら ぼくのともだち」でデビューし、その後、特に「ぼくたちの失敗」などの楽曲で広く知られるようになりました。彼女の音楽は、主にフォークソングのジャンルに属し、独特の歌詞とメロディーで多くのファンを魅了しました。
森田童子は、1970年代から1980年代にかけて活動し、特に学園闘争が盛んだった時代に青春の苦悩や孤独を歌った楽曲が多いです。彼女の音楽は、当時の若者たちの心情を代弁するものであり、今でも多くの人々に影響を与え続けています。2018年に亡くなるまで、彼女は音楽活動を続けていましたが、引退後はその神秘的な存在感が一層強まったとされています。
特異性
森田童子の特異性は、彼女の音楽スタイルや歌詞の内容に現れています。彼女は、男性的な視点を持ちながらも、女性としての感受性を表現する独自のスタイルを確立していました。歌詞には、孤独や別れ、死といったテーマが多く取り上げられ、聴く者に深い感情を呼び起こします。特に「ぼくたちの失敗」では、失敗や挫折をテーマにした歌詞が印象的で、共感を呼び起こします。
歌唱の魅力
森田童子の歌唱は彼女の音楽の魅力の一部です。彼女の声は柔らかくも力強く、聴く者を引き込む力があります。特に、彼女の歌声には独特の透明感があり、心地よい余韻を残します。彼女の歌唱は感情をストレートに伝えるものであり、聴く者に深い印象を与えます。
森田童子の「僕たちの失敗」の魅力
この曲は彼女の独特な歌唱スタイルと深い歌詞によって、多くの人々に愛されています。以下に、その魅力について深く掘り下げます。
音楽的な特徴
森田童子の音楽はフォークソングの影響を受けており、アコースティックギターが特徴的です。「僕たちの失敗」もその例で、メロディーはキャッチーでありながらも、歌詞の深さと相まって聴く人に深い印象を残します。
歌詞の深さとテーマ

「僕たちの失敗」は、1976年にリリースされ、特に1993年のドラマ『高校教師』の主題歌として再注目されました。この曲の歌詞は、青春の苦悩や挫折感を描いており、聴く人々に強い共感を呼び起こします。「春のこもれ陽の中で君のやさしさにうもれていたぼくは弱虫だったんだヨネ」というフレーズは、自己の弱さや無力感を表現しており、多くの人が共感できる内容です。
歌唱スタイル
彼女の歌唱スタイルは非常に独特で、声を張り上げずに囁くように歌うスタイルを持っています。このスタイルは聴く人に親密感を与え、まるで直接語りかけているかのような感覚を生み出します。これが彼女の楽曲に感情を強く引き立てる要素となっています。
文化的背景
1976年のリリース時は日本が高度経済成長期に入り、多くの若者が社会の変化に戸惑いを感じていた時期でした。森田童子の楽曲は、そんな若者たちの心情を代弁するものであり、彼女の歌詞には当時の社会に対する批判や個人の孤独感が反映されています。
影響と評価
「僕たちの失敗」は、リリースから数十年が経過した今でも、多くのアーティストに影響を与え続けています。彼女の楽曲は、後のシンガーソングライターたちにとってのインスピレーションとなり、感情を込めた歌唱スタイルが受け継がれています。また、若い世代にも再評価され、リバイバルブームを迎えています。
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