本日より、『僕の勝手なBest●●』シリーズを開始します。
この企画は、僕が勝手に好きなミュージシャンの楽曲を、勝手にランク付けしていくものです。
なので、僕と同じくその歌手・ミュージシャンが好きな方のランキングとは違うと思いますが、ご勘弁くださいね。
またランキング記事はおそらく連続投稿しません。当面は、僕の好きなミュージィシャンもしくは好きな曲を歌っている、その日「今日」生まれた人を取り上げるので、誰も掲載する人がいない日に順次このランキングを投稿していきます。
これらを合わせて、いつまで続くか・・・・毎日投稿!!で頑張ります。(>_<)
では早速、一番目のアーティストとして「エルトン・ジョン編」を開始します。
第10位:『ハーモニー(Harmony)』まずは、公式動画から!
【クレジット】
楽曲名: Harmony (Remastered 2014)
アーティスト: Elton John
収録アルバム: Goodbye Yellow Brick Road
作詞: Bernie Taupin
作曲・歌: Elton John
エンジニア: David Hentschel
マスタリング: Bob Ludwig
発売日: 1973年10月5日(オリジナル)/2014年(リマスター)
提供元: Universal Music Group(UMG)
1973年の名盤『Goodbye Yellow Brick Road』のラストを飾る美しいバラード。
彼の音楽キャリアの中でわき役として特に輝きを放つ一曲です。この楽曲は、1973年にリリースされた名盤『黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)』の最後を飾るトラックであり、愛、友情、そして人間関係の大切さをテーマにした深いメッセージが込められています。その音楽的な魅力、背景、さらにはエルトン・ジョン自身のエピソードを交えながら、この楽曲が持つ普遍的な価値を紐解いていきます。

愛と調和のメッセージ
「ハーモニー」の歌詞は、調和やつながりを象徴的に描いた作品です。バーニー・トーピンは、日常の中に潜む感情を詩的にすくい上げる名手として知られています。
曲中に登場する〈Harmony and me, we’re pretty good company〉という一節は、孤独を抱えながらも誰かと共にあることの安心感を、淡く美しく伝えています。
現代の個人主義的な風潮の中で、この楽曲は“他者との関係がもたらす静かな力”を改めて思い出させてくれる作品といえるでしょう。
エルトン・ジョンとトーピンのコンビは、楽曲のテーマについて深く話し合うことが多かったと言われています。特に「ハーモニー」では、彼らがその時代の社会的な変化――個々の自由を尊重しながらも、共同体としての価値を失わないこと――を強く意識していたことがうかがえます。

音楽的な特徴と構成の妙
「ハーモニー」はその音楽的構成においても優れた完成度を誇ります。イントロの穏やかなピアノの旋律が楽曲全体を包み込み、エルトン・ジョンのボーカルがその温かさとともに展開します。徐々にストリングスやブラスが加わり、楽曲のダイナミクスが豊かに広がるアレンジが特徴です。
特にサビの部分では、コーラスのハーモニーが際立ちます。このコーラスは楽曲全体のテーマである「調和」を音楽的に具現化しており、まるで異なる声が一つにまとまり合うような感覚を与えてくれます。聴き手に高揚感と安らぎを同時に感じさせるこの構成は、エルトン・ジョンの音楽センス(ほんとにエルトン・ジョンの音楽センスに脱帽です!!)が光る部分です。
さらに、彼のピアノ演奏はこの曲の感情的な核を担っています。エルトンはピアノの音色を通じて、聴き手に直接語りかけるような表現力を持っています。その繊細なタッチとメロディーラインが楽曲に深い表情を与え、「ハーモニー」を特別なものにしているのです。

制作背景とエルトン・ジョン自身のエピソード
「ハーモニー」が収録された『黄昏のレンガ路』は、エルトン・ジョンの音楽キャリアの中でも最も評価が高いアルバムの一つです。(僕もこのアルバムが彼の最高傑作だと思っています)
このアルバムは、彼とバーニー・トーピンがフランスの田舎町にあるシャトー・ド・エルヴィル(Château d’Hérouville)というスタジオで制作したもので、当時の先進的な録音技術と、二人が共有する創造性が存分に発揮された作品です。
「ハーモニー」の制作中、エルトン・ジョンは自身の忙しいツアースケジュールや、急激な成功によるプレッシャーに悩まされていました。(ぜひ映画「ロケット・マン」を見てください(#^^#))
しかし、トーピンとの共同作業は彼にとって大きな支えとなり、楽曲制作を通じて精神的なバランスを保つことができたと言われています。この曲が持つ「共にいることの大切さ」というメッセージは、まさにエルトン自身の経験に裏打ちされたものだったのです。
アルバムの位置づけと「ハーモニー」の役割
「ハーモニー」は、『黄昏のレンガ路』の最後を締めくくるトラックとして収録されています。このアルバムには、「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」や「ベニーとジェッツ」など、今なお多くの人々に愛される名曲が並んでいますが、その中で「ハーモニー」は静かに深い余韻を残す役割を果たしています。

アルバムの最後にこの曲を配置したことについて、エルトン・ジョンは「聴き終えたリスナーが、自分自身や周囲の人々とのつながりを改めて考える時間を持てるようにしたかった」と語ったことがあります。この意図は、アルバム全体を通じて語られるテーマの集大成として「ハーモニー」を捉えることで、さらに深みを増しています。
映像作品での使用と普遍的な魅力
「ハーモニー」は、その普遍的なテーマと美しいメロディーゆえに、映画やテレビドラマなどでも頻繁に使用されています。困難を乗り越える物語のクライマックスや、感動的な再会のシーンで流れる「ハーモニー」は、その場面に深い感情を添える存在となっています。これにより、この楽曲は単なる音楽作品の枠を超え、多くの人々の記憶に刻まれる「象徴的な楽曲」としての地位を確立しています。
ライブでの特別な体験
ライブパフォーマンスにおいても、「ハーモニー」は特別な存在感を放っています。エルトン・ジョンがステージでこの曲を演奏する際、その情熱とエネルギーは観客全体に伝わり、一体感を生み出します。観客が一緒に歌う光景は、まさに「ハーモニー」というタイトルにふさわしい瞬間です。
また、エルトンはライブでの演奏にアレンジを加えることで、毎回新たな魅力を発見させてくれます。ストリングスを強調した壮大なバージョンや、アコースティックでしっとりと聴かせる演奏など、どのバージョンも「ハーモニー」の持つ魅力を異なる形で引き出しています。
ぜひ、この楽曲を聴いてみてください。きっと、あなたの心にも調和の旋律が響き渡り、日々の生活を彩る大切な一曲となることでしょう。
◆「Harmony」―意訳
久しぶりに君と再会した。
あの頃のまま、無邪気で、少しわがままなところも変わっていないように見える。
僕は君に問いかける――どこへ行こうとして、誰を探していたのか。
僕はかつて君のすべてだったのか、それとも、ただ最後に残った“友達”なのか。でも、そんなことはどうでもいい。
僕には「ハーモニー」がいる。
この静かな響きのように、君と僕は並んで生きるのにちょうどいい存在だ。
波に揺れる小舟で島を探すように、どこかに安らげる場所を探しながら、
僕は君をずっと愛していたし、これからも愛し続けたいと願っている。
できることなら、もう二度と離れたくはない。だから、心を開いてほしい。
感情を押し殺さずに、自分のままでいてほしい。
君にとって僕といることは、不運なんかじゃない。
歩調を合わせる必要なんてない――僕は僕のペースで進みながら、
そっと君の心に入り込めたら、それだけでいい。ハーモニー――
君がそばにいるだけで、僕は満たされる。
永遠に、君のそばで歌っていたい。
by Ken
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