今日は、谷村新司さんの誕生日です。
今日(2024.12.11)は谷村新司(1948年12月11日生)の誕生日です。残念ながら昨年(2023年)10月75歳で亡くなられました。
今日の紹介曲:『雪の音』-アリス
これまたすみません。今回も2動画とも音源は同じだと思います。全くひねりがありませんね。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60~ |
曲のリリース | 1976 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
リリースは高校3年生の時ですね。
この曲が入っていたのはアルバム「アリスⅤ」。大ヒット曲の『遠くで汽笛を聴きながら』の入っていたアルバムですね。
タイトル曲の『遠くで汽笛を聴きながら』は高校3年の時に死ぬほど聴きました。(死なんちゃ!(>_<))
僕もアリスで一番好きなのは、断然「遠くで汽笛を聴きながら」なんですが、この曲のボーカルは堀内孝雄さんなので、彼の誕生日まで取っておくことにします。
アリスⅤのアルバムを購入したのは、大学入学後です。谷村さんの低音の効いた穏やかで切ない歌です。いまでも時折聞くことがありますが、何度聴いても歌詞に没入してしまいます。
アリスの「雪の音」:詩的な冬の情景と切ない心の旅
アリスの楽曲「雪の音」はリリース以来、その詩的な歌詞と心に響くメロディーで幅広い世代のリスナーに愛されてきました。この曲は、アリスの音楽スタイルを象徴する作品であり、静かな冬の夜に響く心の声を優しく、そして切なく描き出しています。故郷を離れた主人公が過去の恋愛を回想する物語は、日本の音楽シーンにおける名曲として輝き続けています。
詩的な歌詞が紡ぐ冬の情景と切ない心情

「雪の音」は、春の雪が舞う情景と、静寂の中で聞こえる雪の音に込められた切なさを描いています。歌詞の中で「春の雪」という言葉は象徴的で、一見矛盾する季節の組み合わせが、心の中に生まれる静かな喜びと悲しみの混在を表現しています。
過去の恋人との思い出を美しい情景に重ね合わせることで、リスナーの心に強く響きます。恋人の面影を追いながら、それが遠い過去のものであると気づく主人公の心情は、誰もが一度は感じたことのある感覚ではないでしょうか。
アリスの音楽的特徴を活かした編曲
アリスの楽曲には、日本的な情緒を感じさせるメロディラインと深みのある編曲が随所に見られます。「雪の音」も例外ではなく、フォークとポップスが絶妙に融合した楽曲として、多くのリスナーの耳を引きつけます。
特に、アコースティックギターとピアノの織りなす繊細なアレンジは、雪が降り積もる静かな夜の雰囲気を見事に描写しています。楽曲の終盤では、音の重なりが増し、主人公の感情が高まっていく様子が音楽を通して伝わります。この編曲の妙技は、アリスがフォークの枠に留まらず、ロックやポップスの要素を取り入れることで培った音楽的な多様性の成果と言えるでしょう。
孤独と希望を内包する冬の物語
「雪の音」は、孤独感と希望が織り交ざった楽曲です。静寂の中で主人公が感じる孤独は、過去の恋愛や失われた時間への後悔を象徴しています。しかし、同時に雪の舞う情景は新たな始まりを予感させるものであり、そこには希望の光が垣間見えます。
雪の音は、あたかも時間の止まった空間の中で響く心の声のようです。聴く者はその音に耳を傾けることで、自分自身の記憶や感情を掘り下げるきっかけを得るでしょう。この楽曲は、冬という季節の静寂を超えて、私たちの日常や人生そのものに共鳴するテーマを持っています。
アリスと「雪の音」:バンドのアイデンティティを象徴する作品
1970年代から1980年代にかけて日本の音楽シーンを牽引したフォーク・ロックバンド、アリスにとって、「雪の音」は彼らの音楽的進化を示す象徴的な楽曲です。フォークを基盤に持ちながらも、ポップスやロックを取り入れる柔軟性を持つアリスの音楽スタイルは、この曲においても存分に発揮されています。
「雪の音」が他のアリスの楽曲と一線を画しているのは、季節感を活かした情景描写と、リスナーの感情に寄り添う歌詞の親和性です。この曲を聴くと、アリスの音楽が単なるエンターテイメントではなく、人生の様々な局面に寄り添う力を持っていることを感じられるでしょう。
「雪の音」の普遍的な魅力
この楽曲の魅力は、単なる季節の歌に留まらない普遍性にあります。日本人にとって雪という自然現象は、美しさと同時に儚さや冷たさを象徴する存在です。「雪の音」は、この感覚を音楽で表現しつつ、それを個人の内面的なストーリーと結びつけています。
『雪の音』歌詞
作詞作曲:谷村新司
胸痛み眠られず
ふるさとは遥か遠く
乱れて落ちる春の雪さえ
心にうれしく静かに目を閉じる雪の音 聞く夜更け
そらぞれしい 街明かり
道行く人の話し声だけ
かすかに ひびいて
聞こえる 一人枕古い手帳の君の名前も
今では静かに見れる夜ひとしきりため息を
手に取りし古本の
敗れ表紙に黒インクで
綴るは意味さえ分からない言葉いたむ胸 押さえつつ
寝返りを打ってみる
時計の音がやけに気になる
最終電車も今しがた
走り去った古い手帳の君の名前も
今では静かに見れる夜鳴るはずのない電話
出す当てのない手紙
雪のこの頬うずめるような
激しく燃えるような恋なら
してみたい
曲を聴きながら歌詞を改めて読み返すと、ホントに素晴らしい歌詞だと思います。特に上記の最後の太字5行は涙が出てきそうです!
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