【11月4日】は、J・Hスコットの誕生日-『ストップ・ユア・ソビン』(プリテンダーズ)を紹介!!

今日は、ジェイムズ・ハニーマン・スコットの誕生日です。

今日(2024.11.4)はジェイムズ・ハニーマン・スコット(James honeyman scott)の誕生日です。生きていれば、今日が68歳の誕生日です。残念ながら1982年に26歳の若さで亡くなっています。

所属したプリテンダーズの1枚目、2枚目のアルバムは彼のギターがあってこその成功と言われています。 

今日の紹介曲:「 Stop Your Sobbing 」-Pretenders 

こちらの動画が今回紹介したい曲です。2番目の動画は基歌の「キンクス」の同曲ですが、失礼ながらクリッシー・ハインドがまるで別な曲のようにアレンジしています。
圧倒的にプリテンダーズの方が僕は好きですね。

僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫

My age小学校中学校高校大学20代30代40代50代60~
曲のリリース1980
僕が聴いた時期

大学3年生の時でしたね。

歌はもとより、ボーカルのクリッシー・ハインドの歌い方が超魅力的で、カッコいい!!
これまでにないジャンルのように感じ衝撃的でした。

プリテンダーズは、イギリスの音楽誌の記者だったクリッシー・ハインド(ボーカル)を中心に結成され、当時のメンバーは、ジェイムス・ハニーマン・スコット(ギター)、ピート・ファーンドン(ベース)、マーティン・チェンバース(ドラム)でした。

1979年に、今日ご紹介するシングル「ストップ・ユア・ソビン」(キンクスのカバー)でデビュー。
翌年、ファースト・アルバム『愛しのキッズ』、同作からのシングル「ブラス・イン・ポケット」が共に全英1位となっています。
パンク/ニュー・ウェイヴが席巻した当時、ストレートなロックンロール、そう正にロックンロール!!のセンスと、ハインドのキャラクターが受け、人気のバンドとなりました。

女性ボーカルは、何といっても個性優先!という僕好みのボーカルです。
パワフルで、ユニークで、声質の特徴のある人、そんなボーカルが大好きですね。
線の細い声質のはどちらかというと好みではありません( ;∀;)

キャッチーなサビに込められたクリッシーの心情

この曲の最大の魅力は、何といってもそのサビ。クリッシーの感情がむき出しになったボーカルが、リスナーの心をつかんで離しません。耳に残るキャッチーなメロディーが繰り返され、一度聴けばもう頭から離れません。このサビ部分は、まるで彼女の心の中の叫びが形となり、リスナーに直接語りかけてくるようです。彼女のボーカルはただのパフォーマンスではなく、人生の喜びや悲しみ、失恋などさまざまな感情がひとつになって押し寄せてくるようです。

さらに、ジェームズ・ハニーマン・スコットのギターも見逃せません。彼のシンプルでありながらも計算しつくされたギターリフは、曲全体をぎゅっと引き締める役割を果たし、リスナーを音楽の世界に引き込んでしまいます。特にギターソロの部分は圧巻で、ハニーマン・スコットの技巧が光り、その音色には哀愁が漂いながらもエネルギーに満ちています。彼のリフはただのバックグラウンドミュージックではなく、クリッシーのボーカルと対等に渡り合い、曲全体をより一層感動的にしています。

カバーを超えたクリッシーの想い

「Stop Your Sobbing」はThe Kinksの曲ですが、クリッシーにとってこの曲はただのカバー以上の意味を持っています。彼女はこの曲に特別な思い入れがあり、自分の経験や感情を重ねて表現するために選んだのです。彼女自身の恋愛や失恋、孤独などが色濃く反映されており、歌詞の中に彼女の切ない心情が滲み出ています。このような背景を知ると、ただのカバー曲として聴くにはもったいないくらいの深みが感じられますね。

クリッシーにとってこの曲は、「自分の感情をさらけ出す手段」だったのでしょう。The Kinksの楽曲に、彼女自身の想いを重ねて、まるで自分の心の声を歌っているかのように聞こえます。彼女の声に感じる儚さや力強さは、まさに彼女の実体験に裏打ちされているからこそ、聴く者の心に深く刻まれるのです。クリッシーの声は、単なる演技ではなく、彼女自身が経験した傷や痛みを抱えながらも前に進む強さが感じられます。

バンド結成とその影響

1978年に結成されたPretenders。クリッシー・ハインドが中心となり、パンクやニューウェーブの影響を色濃く受けたサウンドでデビューしました。彼女は、音楽シーンにおいて非常に影響力のある存在であり、彼女のスタイルはパンクロックの反骨精神を持ちながらも、ニューウェーブの洗練さを取り入れた独自のものです。彼女の音楽性は幅広く、パンク、ロック、ポップ、ニューウェーブといった要素が混ざり合い、そのどれもが彼女のアイデンティティの一部となっています。

当時の音楽シーンにおいて、女性がフロントウーマンを務めるバンドは珍しく、クリッシーの存在は他のアーティストにも多大な影響を与えました。彼女のカリスマ性や挑戦する姿勢は、多くの人に勇気を与え、同時に「女性だから」といった偏見を跳ね返す強いメッセージとなりました。Pretendersの音楽は、ただのバンドサウンド以上の意味を持っており、クリッシーが持つ独自の視点や感情が投影されています。

知られざるカバーの裏話

「Stop Your Sobbing」がリリースされた当初、リスナーの多くがそのメロディーに魅了されましたが、この曲がThe Kinksのカバーであることを知らないファンも多かったと言われています。クリッシーの歌声があまりにも自分のものにしていたため、オリジナルがあるとは気づかなかった人も多かったようです。「まさかこの曲がカバーだったなんて!」と驚いた人も少なくありません。実際、クリッシー自身もこの曲を自分のものとして解釈し、他のアーティストによっても愛されることを望んでいたようです。

クリッシーの独自の解釈と、彼女の持つ情熱が「Stop Your Sobbing」に新たな命を吹き込み、まるで彼女のオリジナルソングのように聴こえるのも納得です。こうして生まれ変わった「Stop Your Sobbing」は、単なるカバーを超え、クリッシー・ハインドの魂が宿った一曲として多くの人々に愛され続けています。

音楽の力を感じる「Stop Your Sobbing」

「Stop Your Sobbing」を通じて感じるのは、音楽が持つ力そのものです。この曲のエネルギーや感情の深みは、ただの「心地よいメロディー」ではありません。クリッシー・ハインドのボーカルは、彼女の心の叫びとして、リスナーの心に直接響きます。彼女が歌うことで、リスナーの心の中にある古傷や忘れたい感情が優しく包まれるような感覚を覚えます。彼女の声は、何か大切なものを取り戻すような気持ちにさせてくれるのです。

この曲のサウンドはシンプルながらも、背後にはクリッシーの人生の断片が垣間見えるような深みがあります。リスナーはただ音楽を楽しむだけでなく、自分の心の奥底に触れ、内なる感情に共鳴するのです。Pretendersの「Stop Your Sobbing」を聴くたびに、私たちもまた、自分自身の感情と向き合い、音楽が持つ癒しの力を感じることができるでしょう。

「Stop Your Sobbing」は、音楽が人の心にどれだけ寄り添い、共感を呼び起こすかを教えてくれる一曲です。クリッシー・ハインドの心の叫びが詰まったこの曲は、今後も多くの人に愛され続けることでしょう。そして、彼女がこの曲を通して伝えたかったメッセージは、時代が変わっても変わることなく、聴く人の心に深く刻まれていくに違いありません。

歌詞

It is time for you
to stop all of your sobbing
Yes it’s time for you
to stop all of your sobbing oh oh oh

そろそろ時間よ
しゃくりあげて泣くのはもうやめて
そう もう泣いてる時間は
終わりにしなきゃ oh oh oh

There’s one thing you gotta do
To make me still want you
Gotta stop sobbing now
Yeah yeah stop it stop it

アタシにまだ嫌われたくなかったら
ひとつだけしなきゃダメよ
もう泣くのはおしまい
そうよ
もう涙はストップ
からだを震わせて泣いたりしないの

It is time for you
to laugh instead of crying
Yes it’s time for you to laugh
so keep on trying oh oh oh

泣きやんで
笑顔を見せなきゃだめよ
そう あなたの笑顔が見たいの
だからやってみせてよ oh oh oh

There’s one thing you gotta do
To make me still want you
Gotta stop sobbing now
Yeah yeah stop it stop it

ひとつだけしなきゃダメよ
あなたをまだ好きでいたいから
もう泣いたりしないこと
そうよ
しゃくりあげたりしない
Yeah Yeah
もうおしまいにしましょう

Each little tear that falls from your eyes
Makes, makes me want
To take you in my arms and tell you
To stop all your sobbing

あなたの目から零れ落ちる涙
その一粒一粒を見ていると
アタシの腕に抱きしめて
「もう泣かないで」と
言ってしまいたくなるの!

There’s one thing you gotta do
To make me still want you
And there’s one thing you gotta know
To make me want you so
Gotta stop sobbing now
Yeah yeah stop, stop, stop, stop

アタシにまだ嫌われたくなかったら
ひとつだけしなきゃダメよ
アタシがあなたを好きでいたいから
ひとつだけわかってほしいのよ
今すぐ泣くのはやめにして
そうよ 涙はストップ
もう泣かないの

Gotta stop sobbing at all
Stop, stop, stop, stop
Gotta stop sobbing at all
Stop, stop, stop, stop
Gotta stop sobbing at all
Stop, stop, stop, stop

大泣きするのはおしまい
涙は終わりにして
もう泣かないの
やってごらん
涙はもうサヨナラよ
笑って見せて

日本語訳 by 音時

コメント

タイトルとURLをコピーしました