🎸僕の勝手なBest20【カーペンターズ編】-第6位『We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)』をご紹介!

【カーペンターズ】について、詳しくはこちら・・・・
🌈 優しさで世界を変えた兄妹 ― カーペンターズという奇跡💛

🎸【カーペンターズ編】第位『』です。

🎸【カーペンターズ編】第6位『We’ve Only Just Begun』です。
第6位は『We’ve Only Just Begun』です。

静かにスタートしながら、聴く人の心に“これから始まる物語”をはっきり描き出す曲です。恋愛ソングでありながら、人生の門出を象徴する普遍性を持ち、カーペンターズの作品の中でも特別な位置を占めています。カレンの声が持つ穏やかな強さが、未来への視線を自然に映し出し、聴くたびに「ここから進んでいける」と思わせてくれる一曲です。

超約

この曲の主人公たちは、新しい生活の入口に立っています。彼らは、まだ経験したことのない未来に向かう不安と期待を同時に抱えながら、互いに支え合う決意を固めています。日々の中で少しずつ成長していき、選んだ道を確かめ合う様子が、穏やかな視点で描かれています。物語は、特別な出来事ではなく、これから積み重ねていく日常そのものを希望として捉えている点が特徴です。

🎥まずはいつものように、Youtubeの公式動画をご覧ください。

🎬 公式動画クレジット(公式音源)
アーティスト:The Carpenters
曲名:We've Only Just Begun
作詞:Paul Williams & Roger Nichols 
レーベル:A&M Records 
プロデューサー:Jack Daugherty 
発売日:1970年8月21日(シングル)
🎼2行解説
この曲は、結婚や新たなスタートに希望を込めた歌詞と、カレン・カーペンターの透き通るような歌声、そしてリチャード・カーペンターによる緻密で美しいアレンジが融合した名作ポップバラードです。
また、本来は銀行のテレビCM用ジングルとして書かれたという背景を持ち、1970年代のアメリカでトップチャートに上り詰め、今でもウェディングソングなどで多く使われています。

曲の基本情報

リリース/収録アルバム

『We’ve Only Just Begun』は1970年にシングルとしてリリースされました。のちに1970年発表のアルバム『Close to You(遥かなる影)』にも収録され、カーペンターズの代表作群を象徴する存在となります。もともとは銀行のCMソングとして制作され、その短いフレーズを聴いたリチャードが「これは一曲として完成させる価値がある」と確信し、フルバージョンへと拡張されました。広告から名曲が生まれるという稀有なケースであり、カーペンターズの創造力と判断力の鋭さが光ります。

チャートと時代背景

アメリカのBillboard Hot 100で2位を記録するなど、世界的に大きな成功を収めました。1970年のポップスシーンはロックの多様化が進む一方で、柔らかなアレンジと安心感のある歌声を求めるリスナー層も確実に存在していました。本作はその“優しい音の時代”の象徴的な楽曲であり、結婚式の定番曲として広く浸透したこともあり、一般層への浸透度は非常に高い作品です。


曲のテーマと世界観

主人公の背景

主人公たちは、人生の一つの節目に立っています。それは結婚である場合も、同棲や新生活のスタートである場合もありますが、本質は「未来をともに歩む選択をした直後」という点にあります。彼らはまだ確固とした形を持たない未来を前にしながら、互いの存在が支えになることを理解しつつ歩き始めようとしています。

物語の導入

冒頭では、主人公たちが新しい生活を迎えるための準備を終えた段階が描かれます。「まだ何も始まっていないが、始める覚悟は固まっている」という心理状態を、静かなトーンで示しているのが印象的です。ここでは大きな感情表現は用いられず、むしろ淡々とした観察のような語り口が、これからの物語の広がりを示す下地となっています。小さな予感が積み重なるように、二人が選ぶ未来への第一歩が丁寧に提示されています。

歌詞の核心部分と解釈

象徴的なフレーズ

英語歌詞の中で象徴的なのは、短い一言で“未来への扉”を示すこの一節です。

“We’ve only just begun”まだ始まったばかりだ

たった数語ですが、このフレーズには大げさな理想を語るニュアンスはなく、むしろ「今、スタート地点に立っている」という冷静な認識が込められています。物語は決して劇的に進行しませんが、決意と変化の境目を静かに捉えている点に魅力があります。

さらに、後半にかけて出てくる“evening comes”という情景は、物語に時間軸を与える役割を果たしています。日が沈む場面を描くことで、主人公たちが直面する“日々の積み重ね”がイメージしやすくなるのです。感情を煽らず、生活の中で芽生える変化を自然に示しているところが、この歌詞の上質さと言えます。

主人公の心理変化

前半では期待と不安が混在していましたが、中盤から後半にかけて、主人公たちは「共に進んでいける」という確信を強めていきます。決意が独りよがりなものではなく、相手との対話を通して形になっていく点が、この曲の最大の特徴です。

二人が交わす言葉や行動は特別なドラマではありませんが、その積み重ねが“未来の広がり”を象徴し、結果として「始まり」というテーマを強く印象づけています。曲の最後に向かって、主人公たちの視線がより水平に、より長い時間に向けられていく変化が感じ取れます。


サウンド/歌唱の魅力

アレンジの特徴

リチャード・カーペンターによるアレンジは、静けさの中に確かな推進力を持たせる構造が際立っています。イントロの短いピアノフレーズは強調しすぎず、あくまで“入り口の明るさ”を示す程度にとどめています。その後に登場するカレンのボーカルは、無理な高まりを作らず、まっすぐな音程で曲全体の方向性を整えていきます。

中盤のストリングスは過度な装飾に走ることなく、歌詞の時間的広がりを支える背景の役割に徹しています。曲全体の構成を俯瞰すると、「前に進む」というテーマを過不足なく音の運びで表現している点がよくわかります。

カレンの歌唱についても特筆すべき要素は多くありますが、本作では声の厚みよりも“言葉の輪郭”が前面に出ています。若々しさより落ち着いた印象が強く、楽曲の持つ人生の門出というテーマと非常に相性が良い表現になっています。


Best6に入る理由

他曲との差別化

『We’ve Only Just Begun』は、カーペンターズ作品の中でも「人生の節目」を扱った代表曲ですが、同じテーマを扱う他の作品とは異なるアプローチを取っています。例えば『For All We Know』が“選んだ相手への信頼”に重心を置いているのに対し、本作は“人生の長い時間をこれから共有していく覚悟”を丁寧に描いています。

また、ドラマチックな展開を持たないにも関わらず、静かなままで強い印象を残す点は、この曲固有の魅力です。過度な感情表現を避けているため、聴く人の経験値によって印象が変わる“余地”があるのも特徴と言えます。

読者が聴き直したくなる一言

今の自分がどんな場所にいても、「始める」という気持ちはいつでも取り戻せる。そんな視点をそっと差し出してくれるのが、この曲の大きな価値です。人生の季節が変わる瞬間にこそ、この曲の“静かな決意”が響きます。

あなたが次に聴くとき、その“はじまりの感覚”はきっと違った表情で立ち上がってくるはずです。

────────────────────

コメント

タイトルとURLをコピーしました