今日は、トレ・クール (Tré Cool)の誕生日です。
今日(2024.12.9)はトレ・クール (Tré Cool)の52歳の誕生日(1972/12/9生まれ)です。
おめでとうございます。
今日の紹介曲:『21 Guns』-グリーン・デイ(Green Day)です。
僕がこの曲を初めて聴いたのは・・・♫
My Age | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60才~ |
曲のリリース年 | 2009 | ||||||||
僕が聴いた時期 | ● |
この曲を初めて聴いたのは、2016年の秋だったでしょうか?
まだ福岡に単身赴任している時で、ある休日に太宰府天満宮参拝後の帰り。高速道路を走っている途中にFMラジオで聴いた記憶があります。
僕好みのパワーバラード系の曲だったので、誰の曲だろうと思いすぐにスマホのShazam(アプリ)で誰の曲か調べましたね。
検索結果は、グリーン・デイ(Green Day)の『21 Guns』とありました!
グリーン・デイ(Green Day)???・・・知らんなぁ!と思いつつ車を走らせていました。
自宅に戻りYoutubeでグリーン・デイ(Green Day)を検索し、他の曲も聞いてみましたが、全体的には僕好みのジャンルのグループではありませんでしたが、この『21 Guns』だけはやはりすごく良かった。それ以来良く聴いている曲です。
グリーン・デイの『21 Guns』を巡るドラマ:反戦アンセムの鼓動
2009年、グリーン・デイの『21 Guns』がリリースされたとき、この楽曲は単なるロックバンドの一曲にとどまらない、深い意味を持つ作品として注目を浴びました。『21 Guns』はロックのエネルギーに、反戦のメッセージや自己葛藤という普遍的なテーマを融合させた、まさに「ロック・アンセム」とも呼べる楽曲です。その背景には、当時の時代の空気感や、グリーン・デイがバンドとして進化する過程、そして楽曲そのものが象徴するメッセージが深く関わっています。
1. 楽曲の背景:戦争と混乱の時代に響く叫び
2009年当時、アメリカはイラク戦争やアフガニスタン紛争の影響を色濃く受けていました。戦争の長期化に対する国民の疲労感、特に若者の間での無力感はピークに達していました。グリーン・デイは、このような社会情勢を背景に、前作『American Idiot』で築き上げた政治的で社会批判的な姿勢をさらに深化させ、8枚目のアルバム『21st Century Breakdown』を発表しました。
このアルバムは、クリスチャンとグロリアという若いカップルの視点を通じて、政治的混乱や個人的な葛藤を描く一種のロック・オペラ形式で構成されています。『21 Guns』はその中でも中核的な存在であり、戦争や暴力に直面する中での自己矛盾と希望の両面を表現しています。
2. 『21 Guns』のタイトルに込められたメッセージ

「21 Guns」というタイトルは、軍隊で行われる「21発の礼砲」を意味します。戦死した兵士や国家的英雄に敬意を表すためのこの儀式は、同時に戦争の悲惨さと矛盾を象徴しています。グリーン・デイは、この「敬意の象徴」を皮肉を込めて取り上げることで、戦争そのものの必要性を問いかけています。
ビリー・ジョー・アームストロング(ボーカル)は、この曲について「戦争や暴力だけでなく、人間が抱える個人的な葛藤や絶望、そしてそこから抜け出すための希望も描いている」と語っています。このことから、『21 Guns』は単なる反戦歌という枠を超え、「内なる戦争」をテーマにした作品ともいえます。
3. サウンドと歌詞:静寂から始まる反乱
『21 Guns』は、アコースティックギターの静かなイントロから始まります。この静けさは、次第に感情が高まり、壮大なクライマックスへと向かう構成の序章となっています。この楽曲構成は、戦争や暴力がもたらす悲劇性と、それに抗う意志を象徴しています。
サビの歌詞「One, 21 guns / Lay down your arms / Give up the fight」は、「武器を置き、戦いをやめる」ことを促すメッセージとして非常に象徴的です。しかし、このメッセージは単なる「平和を求める」ものではなく、自己反省や自己解放を伴う深いテーマを持っています。コード進行やメロディにはどこかメランコリックな雰囲気が漂いながらも、希望を感じさせる要素が織り込まれています。この二面性が、楽曲を聴く者に「絶望の中にある一筋の光」を感じさせるのです。
4. ミュージックビデオ:視覚で語る物語
『21 Guns』のミュージックビデオ(一番最初の動画です!)は、楽曲のメッセージを視覚的に補完しています。ビデオでは、戦火のように崩れ落ちる壁の中で若いカップルが互いに向き合う姿が描かれます。破片が飛び散る中でも二人は無傷で立ち続けており、その姿は外の混乱に屈しない「内なる強さ」を象徴しています。
壁が壊れていく様子は、外界の戦争を表すだけでなく、個人の内面が壊れ再構築される過程を暗示しているようでもあります。このビデオは、愛や連帯感が外界の暴力に対する唯一の盾であることを強調しているかのようです。
5. 評価と反響:賛否を超えた普遍性
『21 Guns』は、そのリリース当時、グラミー賞にノミネートされるなど高い評価を受けました。その一方で、「メッセージがストレートすぎる」との批判も一部で見られました。しかし、戦争を直接経験していない若者世代にも深く響いたという事実は、楽曲の普遍性を物語っています。
映画『トランスフォーマー/リベンジ』のサウンドトラックに採用されたことも、この楽曲のスケール感とテーマ性を際立たせる重要な要素となりました。劇中で流れる『21 Guns』は、映画の壮大なアクションと相まって、より多くの聴衆にそのメッセージを届けました。
6. 現代における『21 Guns』の意義
現在も『21 Guns』はグリーン・デイのライブで観客とともに大合唱される定番曲(2番目の動画!)です。この楽曲が描くテーマは、戦争や暴力が絶えない現代においても色褪せることがありません。むしろ、「武器を置く勇気」というメッセージは、環境問題や社会的不平等といった新たな文脈においても再解釈されています。
たとえば、「地球環境という戦場で、私たちは何を武器として戦っているのか?」という問いが立ち上がるのです。このように、『21 Guns』は時代やテーマを超えて、多くの人々の心に響き続けています。
7. 軽やかな余談:ビリー・ジョーの朝食哲学

さて、少し軽い話題をお届けしましょう。ビリー・ジョー・アームストロングが『21 Guns』のアイデアを得た背景には「朝食」が関わっているという噂があります。ある朝、彼がカリフォルニアのカフェでパンケーキとベーコンを食べながら「この朝食が象徴するものは何か?」と真剣に考えたとか。その結果、「無駄なカロリーも、無駄な戦いも避けるべきだ」という哲学的な結論に至ったそうです。この話の真偽はさておき、彼のユーモアは『21 Guns』の深刻なテーマに一抹の軽やかさを与えているのかもしれません。
結論:『21 Guns』が問いかけるもの
『21 Guns』は、グリーン・デイのキャリアにおける重要な楽曲であると同時に、聴く者すべてに「戦いを終える勇気」を問いかける作品です。戦争や暴力という巨大なテーマを背景にしながらも、個人の内なる葛藤や希望を描くことで、多くのリスナーに共感を与え続けています。
まさに音楽の持つ力を象徴するこの楽曲は、「21発の銃声」ではなく、希望と和解のメロディが鳴り響く世界を想像させるのです。
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